山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

山中湖パノラマ台の夕暮れと国際宇宙ステーションISS  令和6年1月17日

2024年01月25日 | 星空
 石割山から移動してパノラマ台に移動する。スッキリと空が晴れて富士山が綺麗に見えているので夕空が期待できそうである。それともうひとつ、夕方6時過ぎに富士山の右裾から国際宇宙ステーションISSが現れて山中湖の上を飛んで行くはずである。駐車場が満車になっているのではないかと心配だったが少し暗くなった頃に到着したので余裕で車を止められた。

    山中湖パノラマ台から見る夕暮れの富士山。夕焼けで山中湖の湖面がオレンジ色に染まっている。

    広角レンズを装着したもう1台のカメラをセット。

    夕方6時を過ぎてすっかり暗くなってきた。そろそろISSが姿を現すはずだが、飛行機がたくさん飛んでいる。

    富士山の裾野から現れたISS.右上の明かりは飛行機である。

    山中湖の上を飛んで行くISS

    比較明合成

    広角で撮影した画像の比較明合成。やはり飛行機が多くて折角のISSが飛行機と同じに見えてしまう。

 綺麗な夕暮れで肉眼でもISSがはっきりと見えたのだが、飛行機がたくさん飛んでいて重なってしまい、あまり迫力が出なかった。飛行機が少ない明け方のISSのほうが綺麗に撮れるのであろう。


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初冠雪の富士山  令和5年10月6日

2023年10月07日 | 星空
 急に寒くなったかと思ったら前日の10月5日に富士山は初冠雪となった。雲と霞が多くて5日の日には甲府から冠雪した富士山を見ることは出来なかったが、6日は朝からスッキリとした青空が広がり、しかも出張先は忍野村である。御坂峠のトンネルを越えると冠雪した富士山が姿を現した。出張先からも富士山が見えるので、昼休みに撮影してみる。

    本日の出張先は忍野にある工場

    敷地内から初冠雪した富士山が見える。

    初冠雪の富士山。雲が無くスッキリした姿を現した。

    敷地内に生えていたフジアザミ

    黄色い花が咲いていた。

    これはブタナであろう。

 仕事は午後4時半ごろに終わった。空はまだスッキリとした青空が広がっており富士山も良く見えている。日が暮れると天の川が見えるのではないかと山中湖に立ち寄ろうかと思ったのだが、そういえば明日と明後日は山中湖きららでマウントフジマキなるイベントが開催されるのでおそらく駐車場がいっぱいであろう。二十曲峠に行ってみることにする。

    二十曲峠展望デッキ。到着した頃にはもう陽が暮れていた。星撮りにはこの場所は電線が邪魔である。

    さらに奥にある展望地に移動する。


    電線は無いが木が少し邪魔になる。富士山の左側にさそり座が寝そべっている。


    天の川が輝き出したが・・・思ったほど明るくは写ってくれない。


    うっすらと立ち昇る程度しか写らず。

    もう1台の超広角レンズではうっすらとしか写らなかった。

    やがて雲が多くなり、天の川の輝きも見えにくくなってしまう。これにて撤収。

    展望デッキからの夜景。明るい光は富士急ハイランドか?

 もう少し綺麗な天の川が見られるのではないかと期待したのだが、少し霞が入っていたようであまり綺麗には写らず、肉眼でもうっすらとしか見えなかった。もっと標高の高いところに行かないと綺麗な天の川を眺めるのは難しそうである。


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北杜市の溜池と湧水を散策  令和5年9月5日

2023年09月06日 | 星空
 北杜市小淵沢に出張があったので仕事を終わらせて午後から近傍の溜池と湧水を散策してみた。

    まずは小淵沢インター近傍にある溜池


     東屋が立っていて池を見渡せる。

    池の様子。それなりに古そうな池だが目ぼしい水草は見当たらない。

    ちょっと変わった植物を発見した。

    葉を持たず他の植物にからみ付いて栄養を摂る寄生植物

    これはネナシカズラ。初めて出会う植物である。

    看板が立っていたので行ってみることにする。

    林道を歩いたほうが楽に行けそうだが、沢沿いが歩けそうだったのでそちらを歩いてみる。

    アカハナワラビ


    何だか分からない葉の幅が広いアザミ

    オタカラコウがたくさん咲いている。

    清流の脇に咲くオタカラコウ

    丸太橋があった。

    その先は草ボウボウの湿地になっていて進めない。

    湧水とその向こうに大きなモミの木が立っている。

    祠も立っている。これが湧水モミ

    看板が立てられていた。

    見下ろす湧水

    この辺りの湿地にはセリがたくさん生育しているようである。ドクゼリを探したが見当たらない。

    葉の切れ込みが深いが最初に見たアザミと同じものと思う。

    まだ正体は分からない。

    帰りは林道を使って戻った。

    次の池に立ち寄ってみる。

    コンクリートがあまり古く無く、比較的新しい溜池のようである。

    3分の1周ほど回ってみたが目ぼしいものは見つからず。

    3つ目の溜池

    こちらは結構古そうな溜池だが、全周柵で囲われていてほとりには下りられない。錦鯉が泳いでいた。

    ヒシの葉が浮いていた。

    花は終盤だが少し咲き残っていた。双眼鏡で見る限りでは目ぼしい水草は見当たらない。


    ひとつの池のほとりに生えていたセリ、ないしはウドの仲間


    だいぶ痛んでしまってはいるが、これはドクゼリではないだろうか?

    葉の形を見てもドクゼリに似ている。来年の花の時期に再訪して確認したいと思う。

 北杜市ならばどの池にもヒシが生育しているのではないかと思ったのだがそうとは言えないようである。古い溜池には生育しているが新しい溜池では必ずしも生育しているわけでは無いようである。もうひとつはドクゼリの探索である。湿地や湿った草地を好んで生育しているはずなので湧水地を探索すればあるのではないかと考えたが、あったのは普通のセリだった。池のほとりで見つけたものはかなり怪しそうなので花の季節にまた見に来てみたいと思う。北杜市にはまだ他にもたくさんの溜池があるので時間が許す限りひとつずつ回って歩いてみたいと思っている。


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スーパーブルームーンが照らす山中湖  令和5年8月31日

2023年09月02日 | 星空
 その年に最も地球に月が近付き大きく見える満月をスーパームーンと呼んでいる。さらにこの日の月は8月2度目の満月でブルームーンと呼ばれ、合わせてスーパーブルームーンという特別な月が昇って来る日である。朝霧高原から富士山の上に昇って来るこの特別な月の撮影を考えてはいたのだが雲が多くて富士山が見えず断念した。さらに明朝は山中湖近傍から富士山頂に沈んで行くパール富士撮影のチャンスがある。残念ながら翌日は9月1日になるのでブルームーンでは無くなってしまうが、このパール富士撮影のために休みをとっておいた。前日から山中湖湖畔のきららに移動して車中泊することにする。


    スーパーブルームーンが照らす山中湖と富士山

    夜の9時半には雲が晴れて富士山が見えるようになってきた。


    明日の朝は晴れてくれるだろうか?パール富士撮影出来る可能性は70%くらいと見ている。


    天体望遠レンズで山中湖から捉える富士山はこのくらいの大きさなので、明日はこのレンズを使うことにする。

    今宵のスーパーブルームーン

 朝3時半に目覚まし時計をかけて車中泊するのだが、現在自分の車は追突事故を受けて修理中のため代車を借りている。大き目の6人乗りの車だったのだが座席がフラットに倒れず一苦労である。後部座席が平らに出来るらしいのだがそれもうまく行かずに結局はシートがより水平近くに倒せる助手席で寝ることにする。さて、明日はどうなるか?


    未明3時に目が覚めて外に出ると、完全に霧の中。うっすらと月が見える。


    湖畔に行ってみると富士山は見えそうもない。

 想定はしていたが、山中湖の湖畔は霧に覆われたようである。これから少し標高の高いところに移動する。富士山が見えてくれていれば良いのだが・・・??

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山梨市の大石山を散策  令和5年8月27日

2023年08月30日 | 星空
 乙女高原での花の観察を終えた頃には小雨が降り出した。それほどの大降りにはならずすぐに雨は上がった。高原から下りてくると甲府盆地はうだるような暑さである。時刻は午後4時になったがまだ日没には少し時間がある。以前から道路沿いの看板が気になっていた大石山というところに立ち寄ってみる。

    大石山。4~5台止まれる駐車場とトイレがある。

    ここには色々な奇岩があるらしい。


    階段を昇る。


    何だか分からないシソ科と思わしき植物


    これはイブキボウフウであろう。


    階段の脇に岩が現れた。

    苔とシノブが着生している。

    良く見るとこれはウチワゴケ、シダの仲間だ。

    奇岩 名前は付いていないようである。

    階段の上に建物が見える。


    本堂が立っていた。

    その直下に祠があった。


    立烏帽子石

    浮舟石

 ぐるりと周回して車に戻ると汗びっしょり、しかも藪蚊の大群に襲われて4~5ヶ所刺されていた。帰路の途中の道から虹が見えた。


    畑の向こうに虹が現れた。

    大きな虹で持って行ったレンズでは1視野に収まらなかった。

 あまりお目にかかれない植物にも出会った。

    背丈は70~80cmほど、ガンクビソウにしては背丈も花も大きい。


    これは探しているがまだ出会ったことが無かったオオガンクビソウではないのか?

    根生葉は花の時期には散っていることが多いがまだ残っていた。


    花の横顔。2cmくらい大きさがある。

    正面の顔。まだ黄色くなっておらず開花はしていないようである。

    別株。こちらは背丈も花のサイズも少し小さ目


    ガンクビソウにしては花が大きい。たぶんこれもオオガンクビソウだと思う。

 オオガンクビソウは生育地の情報を花仲間からいただいており、近日東部富士五湖方面に見に行く予定だった。これがオオガンクビソウかどうかはまだ見たことが無いので自信は無いが、これから見に行くものと比べてみて確定したいと思っている。


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金星と木星輝く忠霊塔 荒倉山公園  令和5年3月3日

2023年03月10日 | 星空
 前日金星と木星が最接近した。鳳凰山地蔵岳のオベリスクを挟み込むように沈む様子を捉えようと甲府市帯那町に出かけたのだが、林道入り口を間違えてバックして車を回そうとした際に誤って側溝に車のタイヤを落としてしまった。竹の棒をタイヤの下に押し込んで脱出しようと試みたのだが全く動きそうも無く、止む無くJAFを呼んで引き上げてもらうことになってしまった。買ってまだ1ヶ月も立たない新車をいきなり落としてしまい、だいぶガッカリしたうえに星も撮れずにダブルガッカリである。

 さて、この日は朝から忍野に出張があった。夕暮れの山中湖に立ち寄って金星と木星が湖面に映る姿を狙っていたのだが、富士山はご機嫌斜めで雲間から時々顔を出すだけである。そこで行く先を変更して荒倉山の忠霊塔に行ってみる。ここならば富士山が見えないとしても忠霊塔と金星・木星はおそらく撮影が可能であろう。日没よりもだいぶ早く公園駐車場に到着したが、待っているのももったいないので登ることにする。


    荒倉山公園の展望地まで登った頃にはだいぶ雲が晴れて富士山が見えるようになってきた。


    忠霊塔の展望台は人だかりである。外国人が多く、人気のスポットのようだ。


    人が多くて撮影しにくいので一旦撤退して他の場所で時間をつぶす。


    すっかり雲が晴れて姿を現した富士山


    雲の上に頭を出す


    町灯り灯る富士吉田の街


    忠霊塔と月


    日が暮れて暗くなり、ようやく展望台が静かになった。


    忠霊塔の左上に金星(上)と木星(下)が輝き出した。昨日を境に金星と木星の位置が逆転した。


    金星と木星輝く忠霊塔


    明る過ぎるライトを手すりでカットして撮影


    塔の上に輝く金星と木星


    おおいぬ座と富士吉田の町灯り

 金星と木星の位置が少し右に寄り過ぎたのは残念だったが、天候が回復して素晴らしい夕暮れの富士山と忠霊塔を撮影することが出来た。忠霊塔はライトアップの明かりが明る過ぎて遅い時間には星が写りにくくなることも承知のうえで、日没直後の時間を狙った。予定通りの撮影が出来たということであろう。

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南アルプスに輝く金星と木星 甲斐ヒルズカントリークラブ  令和5年2月28日

2023年03月08日 | 星空
 本日午前中に仕事で訪れた甲斐ヒルズカントリークラブである。ここからは富士山も南アルプスも良く見えるのだが、富士山側は鉄塔や樹木などやや余計なものが立っていて撮影にはあまり向かなそうである。夕暮れに訪れて撮影しても良いかどうか、あらかじめ職員の方に聞いたところ、問題無しとのことだったので、本日の夕方に再訪して南アルプスの上に輝く金星と木星を撮影させていただこうと思う。


    甲斐ヒルズカントリークラブ。船をイメージした城のようなメルヘンチックな造りの建物が立つ。


    富士山が大きくすぐ近くにあるかのように見える。


    ゴルフ場のグリーンを前景にした南アルプスの眺望は抜群。本日の夕暮れはここから金星と木星を眺めることにしよう。

 さて、周辺を散策した後に昼食のため一旦甲斐市の市街地まで戻り、もう1ヶ所散策してすっかり日が暮れた頃に甲斐ヒルズカントリークラブを訪れる。ところが、撮影を予定したゴルフ場のグリーンの手前はゲートが閉じていて入れなくなっていた。周辺を探してみたが木が邪魔になって良い場所は見当たらない。そこでフロントにかけあって事情を話すと、快くフロントの奥にある通路から撮影を予定していた場所に通してくれた。金星と木星が南アルプスの上で輝く絶景が待っており、存分に撮影させていただいた。


    夕暮れの甲斐ヒルズカントリークラブ


    甲府盆地の夜景と富士山。左側に明るい照明がありカットして撮影。


    冬の大三角形の上に月が昇っている。


    ひょっとしたらカノープスが見えるかも・・・と狙ってみたが見えていないようである。


    フロントに許しを得てグリーン手前の展望地に入れていただく。ちょうど放水が行われているところだった。


    金星(下)と木星(上)が南アルプスの上に輝く絶景が広がる。


    鳳凰山の上に輝く金星と木星


    西空に傾く金星と木星


    アサヨ峰の上に沈んで行く


    アサヨ峰に沈む金星


    オリオン座と冬の大三角形が南中している。


    カノープスが見えないかと再写してみるが・・・やはり見えていなそうである。

 良い日に甲斐ヒルズカントリークラブでの仕事が回って来てくれたおかげで、この日の夕方に南アルプスの上で輝く金星と木星を楽しむことが出来た。空気が澄んでとても良い夕暮れだったと思う。

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夢見山の夜景  令和5年2月27日

2023年03月07日 | 星空
 私用を片付けて再び愛宕山に戻る。下見しておいた夢見山直下の展望地から夜景と星空が見てみたくなった。ひょっとしたらこの場所から南の低空に輝くカノープスが見えるのではないかという期待があった。夜9時ごろに現地に到着すると、オリオン座と冬の大三角形が南中していた。


    夢見山の展望地から見る夜景。右上に輝いているのがおおいぬ座のシリウス。


    オリオン座と冬の大三角形が南中している。


    その下の山裾を眺めてみるが・・・カノープスは輝いていないようである。


    町灯り越しの夜富士


    月とオリオン座と冬の大三角形


    もう一度低空を眺めてみるが・・・やはりカノープスは見えていない。

 標高600mほどの八王子山からギリギリ見える程度のカノープスなので、標高400mほどの夢見山からでは難しいようである。しかし、その上にある大笠山からだとひょっとしたら・・・という気がしないでもない。もしも気が向いたら、行ってみようかとも思う。

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赤坂台公園(ドラゴンパーク)の星空は?  令和5年2月26日

2023年03月04日 | 星空
 3月初旬に向けて金星と木星が接近して来る。南アルプスの上にこの2つの惑星が輝く良い場所が無いかと、赤坂台公園に行ってみる。


    赤坂台公園駐車場から見る南アルプス。街灯の明かりが明る過ぎて山々はあまりはっきりとは写らない。金星が沈みそうである。


    別の場所から撮影してみるが、やはり街灯が邪魔になってあまり写らない。


    メタセコイアと月


    フラッグポールと木星。ライトアップの明かりに木星の輝きが負けている。


    グラウンドとおおいぬ座。一応富士山が写るが暗い。


    南中目前のオリオン座と冬の大三角形。カノープスは見えていないようである。


    展望塔と木星。塔のライトアップが明る過ぎて山は写らない。


    展望塔と月


    駐車場の明る過ぎる街灯

 予想はしていたのだが、やはり街灯やライトアップの明かりが眩し過ぎて夜の星空を撮影するのはこの場所では難しそうである。他の場所を探すことにしよう。

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ZTF(ズィーティーエフ)彗星の撮影はいまいち 甲府市千代田湖  令和5年2月5日

2023年02月07日 | 星空
 コタツで寝てしまい目を覚ませば未明3時だった。折角目を覚ましたのだから未明のZTF彗星を見に行ってみようと町灯りの影響をあまり受けない千代田湖の湖畔に行ってみる。明るい月明かりがかなり邪魔になるが、千代田湖から見ると茅ヶ岳の脇あたりにZTF彗星が沈んで行くはずである。カメラ2台を使い、1台は簡易赤道儀に乗せて追尾してみる。やや広角気味のレンズで茅ヶ岳のあたりを撮影してみるとあっさりと彗星を捉えることが出来た。ちょうど八ヶ岳の上あたりを飛んでいる。何カットも撮影したのだが・・・このデータは誤って全て消去してしまい、幻の撮影となってしまった。一方、赤道儀で追尾したものは300㎜望遠レンズで撮影したが、さらにエクステンダー装着して600㎜にした画像は全てピンボケになってしまい、とうとうフォーカスが合ってくれなかった。そういえば昨年の年末・年始にやって来た彗星撮影も同じような失敗をしていた。なかなかうまく撮れないものである。


    何度も撮影してやっと視野の中に入ってきたZTF彗星。左上のボヤッとした光が彗星。


    月明かりが明る過ぎるためか緑色には写ってくれない。300㎜望遠レンズ、かつAPS-Cサイズカメラでこの大きさだと、景色と一緒にワンショットで撮影は難しそうである。


    2倍エクステンダー装着して600㎜で撮影。


    何度もフォーカスを合わせ直したがとうとう最後までピンボケ


    どんどん高度を下げて行く。


    そして山の裾野に沈んでしまう・・・

 折角の八ヶ岳や茅ヶ岳と一緒に撮影したデータをパソコンに落とさずに初期化してしまったミスはちょっと痛かった。画像は一応確認しているが、思ったよりも小さな彗星でワンショットでは尻尾が見えずボヤッとした光しか見えていなかった。期待していたよりも暗い彗星のようである。

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舞い降りる国際宇宙ステーションISS 甲府駅夢小路と舞鶴城公園  令和5年2月4日

2023年02月06日 | 星空
 前日と本日は夕方の空で国際宇宙ステーションの観察をするのに良い日だったが、前日は空模様が悪く本日は勤務の都合で撮影は難しいだろうと思っていた。想定していたよりも早い時間に仕事が終わってくれたので、仕事場の近くの舞鶴城公園に行って撮影しようと思ったのだが、一番近い駐車場が満車で車が止められない。甲府市北口の駐車場に移動するがもはやISSが飛んで来る時間になってしまい舞鶴城公園は間に合わず、夢小路で撮影することになる。1台目のカメラのセットが終わって空を見上げるとを、もうISSが頭の上を越えて舞い降りてきていた。


    先日も訪れた甲府駅北口の夢小路。路上駐車の車が邪魔で視野がいまいち。塔の上に輝いている星がおおいぬ座シリウス。


    塔の左上に見える白い筋がISS。肉眼でもはっきり見えてとても明るい。シリウスの右に下りてくると思っていたが記憶違いだった。


    比較明合成したISSの軌跡。線路の明かりが眩しいがそれにも負けずきっちりと写ってくれた。


    縦位置で切り抜くと良い感じである。


    舞鶴城公園に行ってみる。この主郭とISSを狙っていたがライティングが明る過ぎるうえにシリウスが見えず、夢小路で撮影して良かったようだ。


    主郭と月


    謝恩碑と鉄門。左上にカシオペア座が見え、北極星は謝恩碑のほぼ真後ろ位置する。


    謝恩碑を廻る北天の空


    城門と月

 舞鶴城公園からは木星と西空に沈んで行く金星が綺麗に見え、謝恩碑を挟んでこの2つの惑星が輝く姿をもう1台のカメラで撮影したのだが、撮影データを確認したもののパソコンにデータを落とすのを忘れてしまい、そのまま初期化してしまったためデータが吹き飛んでしまった。残念。こんな失敗も時には起こる。話題になっているZTF彗星も1カットだけ写っていたのだがそれも消えてしまった。また撮影に行きたいと思う。

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月と木星が輝く夕暮れ 甲府駅北口  令和4年1月25日

2023年01月26日 | 星空
 夕方5時過ぎに仕事が終わり、夕空を見上げると月齢3の細い月が見え始めていた。月の上には木星が居るはずである。6時半からは食事会の予定があるが、30分ほど時間がとれそうなので、近場の甲府駅北口の夢小路界隈に撮影に行ってみる。


    甲府駅北口駐車場に到着した頃にはすっかり日が暮れて月と木星が輝いていた。


    陸橋の上に輝く月と木星


    甲府駅北口の夢小路


    ここにある古風な建物は月と絡めると絶好の撮影場所になる。


    地球照の月と木星が輝く。右下の低空に輝くのは金星、その下に土星もあるのだが、輝きが薄い。


    塔の上に輝く地球照の月


    塔との距離が近いので地球照の月はフォーカスが合わない。


    城門に輝く月と木星


    明る過ぎる城門のライトアップ。月と星の輝きが消えてしまう。

 あっという間にタイムアップとなってしまいここまでで終了。大寒波がやって来て寒いうえに風が強かったこの日、日本海側では雪の被害が相次いでいた。足元はホッカイロを貼っていったのでなんとか凌げたが、手袋を持って行かなかった手はかじかんで、カメラの操作が一苦労だった。

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精進湖の夜明けと国際宇宙ステーションISS  令和5年1月8日

2023年01月09日 | 星空
 ステラナビゲータで計算してみるとこの日は早朝5時20分ごろに南東の空を真直ぐに国際宇宙ステーションISSが舞い降りて来る日である。位置を計算してみると精進湖あたりで観察するとちょうど富士山の上あたりに下りてきそうである。早起きできるかどうかが心配だったが、10時半に寝て朝4時に目を覚まして出発する。3連休中日で混雑を予想したのだがまだ朝の5時ではあまりカメラマンは集まっていなかった。


    精進湖から見る薄明の富士山。明るい月が富士山を照らし、肉眼でもはっきりと富士山が見える。


    右上からISSが舞い降りてきた。明るく輝いていて肉眼でもはっきりと見える。


    縦位置で構えたもう1台のカメラ


    ISSが写っている画像を比較明合成


    同様に縦位置の画像。凍っている湖面にも写るのではないかと期待したのだが写らなかった。

 夕方狙うISSはどうしても飛行機の明かりが邪魔になってしまうことが多いのだが、早朝のISSはあまり邪魔者が入らず綺麗に撮影することが出来る。しいていえば、カメラをもう少し右に振っても良かったかも知れない。

 車の中で暖をとりながら日の出を待つ。次第に車が増えてきて湖畔はいっぱいになってしまった。


    夜明け前の精進湖


    朝のグラデーションが美しい


    次第に車が増えて湖畔は満車状態になる。


    富士山に光が射し始める。もうすぐ日の出である。


    精進湖の日の出


    オレンジ色の朝日が昇る


    凍り付く湖面を照らす朝日

 朝日が現れたところでカメラを撤収し次の撮影地に向かう。元日に訪れた富士本栖リゾートは今ごろちょうど富士山の真ん中からダイヤが現れる時期のはずである。ダイヤの30分前に到着のはずだったが・・・現地に到着すると入場待ちの車が5~6台道路脇に停車しており、ゲートがまだ空いていない。係員らしき方が居たのでどうなっているのか聞いてみると、営業は1月4日までで終了しているそうで本日はやっていないとの返事だった。3連休なので集客できそうなものだが、あまり客が来ないのであろう。残念。


    日が昇ってしまっているが、本栖湖に立ち寄って数カット撮影して撤退する。

 ちまたは3連休であるが私は3日間とも仕事である。ガストに立ち寄って朝食をとり、仕事場に向かう。

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甲府盆地の町灯りとふたご座流星群 甲府市八王子山  令和4年12月14日

2022年12月17日 | 星空
 ふたご座流星群が極大を迎えるこの日は仕事を入れないつもりだったのだが、同僚がコロナに感染し代わりに出張を引き受けた上に夜は臨時のコロナワクチン接種の手伝いが入り終わったのは夜の8時を過ぎてしまった。流星群の極大は夜10時ごろで、ふたご座が空高く昇るのは12時ごろなので、まだ十分に間に合う時間である。あまり遠出は出来ないので甲府盆地の町灯りが見下ろせる八王子山に行くことにする。展望台に到着したのは9時半ごろになり、オリオン座と冬の大三角形が南東の空に昇っていた。さっそく2台のカメラをセットしてインターバル撮影を開始する。


    展望岩の上に2台のカメラをセットする。スマホで撮影。


    1台のカメラは甲府の町灯りと富士山が入るこの画角で固定。やがておおいぬ座シリウスが画角に入ってくる構図である。


    もう1台はまず西側の空に明るく輝く木星と南アルプス狙ってみる。大きな流星が流れたがそれはカメラのセットが完了する前だった。


    位置を変えてオリオン座と冬の大三角形を狙う。冬の大三角形の横を流れた流星。


    八王子山の上に流れ落ちた流星


    さらに位置を変えて富士山と甲府の町灯りとシリウスを入れた構図で固定する。


    富士山の上を流れた流星


    2つ並んで流れた流星


    おおいぬ座シリウスの横を流れた流星

 もう1台のカメラは10㎜広角なので大きな流星はあまり写ってこないだろうと思っていたのだが・・・


    以外にも大きな流星が写り込んでいた。肉眼でも見たが、画角の途中からしか入っていないだろうと思ったのだがうまく収まっていた。


    縦位置で切り抜くと迫力がさらに伝わって来る。


    富士山の上を流れた流星


    シリウスの脇を流れた流星。前出のものと同じもの。


    毛無山の上を流れた流星。そして毛無山の左側の低空には小さく星が輝いている。この星は・・・。


    南天を巡る星空。撮影した1200コマのうち後半の633コマを比較明合成。流星が8個くらい写っている。

 さて、今回の最大の目的はもちろんふたご座流星群と甲府盆地の町灯りなのであるが、もうひとつ見えるか見えないか確認しておきたかった星がある。それが南の低空に昇って来るカノープスである。ステラナビゲータの計算上は見えるはずなのだが、実際に見えるかどうかは見てみないと分からない。計算上は11時40分ごろに見えてくるはずだが・・・双眼鏡で覗き込んでも見えない。


    毛無山の上を流れた流星。見えにくいが毛無山の左側に小さな星が見えている。


    さらに右側を流れた流星。カノープスが見えているのだが町灯りに消されて見えにくい。


    シリウスとカノープスが輝いているが・・・


    トリーミングしてみるとカノープスが輝いているのが分かる。


    シリウスとカノープスの軌跡。毛無山の左から現れて側面に沈んで行く低空の軌跡がカノープス。

 昨年あたりからふたご座流星群の出現数はだいぶ減ってきたように思う。宇宙の塵がだいぶ無くなってしまったのではないかという気がする。見たかったカノープスは双眼鏡でも肉眼でも確認することが出来たが、やはり八王子山の標高が低いために甲府盆地の町灯りにかき消されてしまい、よほど澄んだ条件の良い日でなければ見えないのではないかと思う。この日はある程度の風が吹いて空気が澄み、好条件が揃ってくれたのが良かったと思う。もう少し標高の高いところからカノープスを眺めたいのだが、テントを担いで山の上で一晩を過ごすには体力的な不安があり、よほど気合を入れないと実現は難しい歳になってきた。

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地蔵岳オベリスクの細月  令和4年10月27日

2022年10月28日 | 星空
 何度か撮影に行っているが何度も失敗している地蔵岳オベリスクにかかる細月を撮影に北杜市明野に出かける。GPSに何ヶ所か座標を登録しておいたがいずれの場所も鹿柵や建物があって視界がいまひとつだった。高台に立つ建物の南側で視野が確保出来たのでその場所でカメラを構えるが、地蔵岳に月がかかるまであと10分ほどしか無い。しかし、肉眼では月が見えず、これは写らないのではないかと思ったのだが・・・。


    本日の撮影地から見る南アルプス。


    鳳凰山。いちばん右の地蔵岳に月がかかるまであと10分ほどだが、肉眼では月が見えない。


    1140㎜超望遠レンズをセットして試し撮りすると、アッと驚きの月がオベリスクに近付いていた。


    急いでもう1台をセット。この時には肉眼でも月が確認出来た。







    地蔵岳にかかる細月




    もう1台のカメラ


    夕暮れの南アルプス


    甲斐駒ケ岳と鋸岳


    鳳凰三山


    格好良い甲斐駒ケ岳

 余裕を持って出かけたつもりだったが撮影場所を探すのに手こずってバタバタの撮影となってしまった。なんとか細月と地蔵岳のオベリスクの撮影に成功した。地球照の月になるのではないかと思ったのだが、もう少し暗くならないと地球照にはならないようである。

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