山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

篠井山中腹からのパール富士  令和4年12月8日

2022年12月11日 | 月富士
 昨日の期待していた篠井山からのパール紅富士は残念ながら雲に阻まれて不発に終わってしまった。急いで登ったので本日は当然の筋肉痛であるが、ロキソニンを内服すると山を歩くのに耐えられないほどの痛みではない。雲が広がれば本日のパール富士は即中止にしたいところだったのだが、朝からスッキリとした富士山が姿を現し午後になってもほとんど雲は湧いてこない。ここで撮影に行かずしていつ行くのかというように誘っているような富士山である。この日の撮影予定地は篠井山中腹の御堂から登るルートである。既に廃道扱いになっていて地図には道が無く、藪歩きがあるため、明るいうちの登りは良いとして暗い中の下りが問題である。GPSを頼りに下山することになるのだが、距離は短いのであまり心配は無いだろう。パール富士になる時間は日没15分後なので、富士山の形が写ってくれるかどうか微妙な時間帯のパール富士である。しかし、この日は光度を増している火星に接近して月が昇ってくるために見逃せない日でもある。


    篠井山御堂ルートに側面から入る藪ルート。ところどころにテープがあるが明瞭な道は無い。


    もうすぐ植林帯を抜けて明るい場所に抜け出る。


    数年前までは前方の植林の木が低くてもっと良い眺望が得られたのだが、木が伸びて樹林の隙間からでないと富士山が見えなくなっていた。


    夕暮れの紅富士。樹林の間からパール富士を狙うことにする。


    300㎜望遠レンズだとちょうど左右の木がカットできる。


    剣ヶ峰の上に火星が登って来た。


    剣ヶ峰に昇る火星


    もう1台のカメラ


    火星が昇り、富士山の左側が輝き出した。


    さらに山頂が輝き出す。







    昨日のリベンジ、パール富士撮影に成功。






    接近した月と火星のパール富士も見ることが出来た。


    林の中の窮屈な撮影だった。


    しかし、こんな月も悪くないと思った。


    雲の中で輝く明るい月

 接近した月と火星のパール富士の撮影に成功した。富士山頂に現れた月がチカッと輝く光芒を放つように前方装着型フィルターを装着したのだが、まだ時間が早くフィルターの効果は現れなかった。しかし、まずまずの良い月が見られて満足である。帰りはGPSを頼りつつ、筋肉痛の足に気を使いながら無事に下山した。明日は1日休日だが、家でゆっくり寝たいと思う。

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皆既月食の赤い月昇る 猪之頭林道  令和4年11月9日

2022年11月10日 | 月富士
 楽しみにしていた皆既月食の日がやって来た。天気予報も晴れの予報でバッチリと月が見られそうである。何ヶ所か撮影場所をシュミレーションしていたが、富士山との距離を離して空高く月が昇るイメージで赤い月を眺めようと、身延町大城川林道の途中にある展望地に行くことにした。ゲートは静岡側の林道が崩落して通行不能なため1年中閉鎖されており、1時間弱歩かなければならない。おそらく誰も居らずに一人静かに赤い月が眺められるはずである。午後3時半にゲートを出発すれば間に合うはずと思い、ゲートの向かうと、ゲートまで1kmほどの場所で林道法面の崩落があったようで工事車両が止まっていて通過できない。手前には車を止められる良い場所が無く、ゲートまで2kmくらい歩かないと行けない。残念ながらそこまでの根性は無く、撤退して別の候補地、猪之頭林道に移動する。

 この時点で既に心が折れてしまっていて気合が入らない。なんとか5時に猪之頭林道の展望地に到着すると、もう富士山の裾野から月が昇り始めていた。まず1台目のカメラをセットして撮影し、その次に簡易赤道儀をセットする。しかしこの場所は北極星が見えず極軸がしっかりと合わせられず、アストロレーサーを使っておおまかに極軸を合わせるが、この軸合わせが全く合っておらず、最後まで苦労することとなってしまった。さらにレンズが結露しているのに気付かずにインターバルタイマーで撮影した1台はほとんど画像が使えないものになってしまう。


    富士山の裾野から月が昇り始めた。右上には木星が輝いている。


    月が欠け始めた頃の画像。インターバルタイマーでオート撮影していた1台だが、レンズの結露に気付かずほとんど画像は使えなかった。


    皆既した頃の月。結露を拭き取るがまたすぐに結露してしまい、思うように撮影が出来ない。


    肉眼で見ると赤黒い月に見えた。


    なんとか富士山の上に昇る赤い月の撮影は出来た。


    もう1台のカメラはレンズの結露はしなかったのだが、何故か赤い月にならない。


    レンズによるのか、カメラのセンサーによるのか、ずいぶんと違うものである。


    同じレンズを別のカメラに付けて撮影。こちらは赤い月になるので、どうやらセンサーの違いらしい。


    簡易赤道儀に乗せて追尾した月。皆既直前の赤くなった月。


    皆既した赤い月。赤道儀の極軸が合わず、少し流れてしまっていて画像がいまいち。


    皆既を終えた月。


    この日はターコイズフリンジ現象の青いバンドは写らなかった。


    皆既月食の赤い月の行程を合成。


    皆既が終わり輝き出した月。富士山には雲が巻き始めた。


    富士山の上にオリオン座が昇り始めたが、雲に隠れそうである。ここまでで撤退する。

 トラブルが相次ぎ、最後までスッキリと撮影が出来なかった今回の赤い月だった。予定地に行けずに心が折れてしまったのが写真に現れてしまったように思う。一応撮ったには撮ったが、不消化な皆既月食となってしまったのはちょっと残念、かつ反省しなければならない。

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皆既月食前哨戦 長者ヶ岳中腹展望台からパール富士を狙うが・・・  令和4年11月7日

2022年11月07日 | 月富士
 明日は皆既月食が観察できる日であるが、その前に、本日はパール富士を狙って長者ヶ岳に登ってみる。山頂まで行きたかったのだが午前中の仕事に手こずって終わったのは午後1時を過ぎてしまった。田貫湖の登山口に到着したのは3時を過ぎ、出発は3時半になってしまった。山頂でのパール富士の時間は午後4時50分、とても間に合う時間ではない。しかも、前日に5回目のコロナワクチン接種を行ったばかりであまり心臓に負担をかけたくないのでハイピッチで登ることも出来ない。心拍数が上がり過ぎないようにあまり急がずに、しかも時間に間に合うようにと、難しい登山が強いられる。中腹の展望台まではなんとかパール富士の時間までには到着出来るであろう。


    階段に突入。傾斜はさほどきつく無いが結構疲れる。心拍数が上がり過ぎないように急がずに、しかも時間に間に合うように登る。


    まだまだ続く長い階段道。


    45分ほどで展望台に到着。パール富士の時間まではまだ30分以上ある。


    しかし・・・登り始める前には見えていた富士山は完全に雲の中。

 だいぶ雲が増えてきて富士山は夕日に染まった中腹から下が見えるだけで山頂は見えない。望み薄であるが、パール富士の時間にはまだ早いので、もうひと頑張りしてさらに上にある展望台まで移動する。


    田貫湖分岐点にある展望台。


    パール富士まであと15分ほどだが・・・これは無理だろう、と思った。


    300㎜望遠レンズを持って来たが役に立たなそうなので広角レンズに変える。右下に見えるのが田貫湖。


    待っていると、遂に月と富士山が姿を現した。


    もう1台のカメラ。月と富士山が見え始めた。


    月は山頂からは離れてしまっているが、富士山は見えそうである。


    もう少し・・・


    そして遂に、夕焼けでピンク色に染まった綿帽子雲を被った富士山が姿を現した。


    パール富士ではないがあまりお目にかかれないピンク綿帽子雲と月富士


    待ってみるものである。良い景色に出会うことが出来た。


    パール富士はならなかったが十分に満足した。


    その後富士山はまた雲隠れしてしまった。

 ここのところ半日休みの他はまともに休みがとれず、短距離ながら久しぶりの山登りである。足と心臓が心配だったがまあ普通である。明日は天気が晴れそうなので、きっと赤い月を見ることが出来るのではないかと思う。田貫湖近傍の猪之頭界隈も撮影地の候補ではあるが、空気が澄んでいれば距離を離して身延町か南部町あたりから赤い月と富士山を狙ってみたいと思っている。3台のカメラと簡易赤道儀を入れた重い荷物を担いでの移動となるであろう。スッキリとした富士山が姿を見せてくれることを期待したい。

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月と木星が接近した夕富士 朝霧高原  令和4年9月11日

2022年09月16日 | 月富士
 未明から1日中あちらこちらを散策して歩き、いよいよ本日の最後の目的地となる朝霧高原である。日中の一時だけ雲に隠れたが、朝から富士山が見えており、この日は絶好の撮影日和となった。夕暮れの頃には雲が晴れて夕映えの富士山が姿を現してくれた。本日は十六夜の月と木星が接近して東の空に昇って来る日である。少し変わった写真を撮ってやろうと、富士山剣ヶ峰から月を昇らせて割れる月光ダイヤモンド富士と木星を撮影しようと目論んだ。GPSに4ヶ所座標を登録しておいてその場所に向かうのだが、木が邪魔して展望が無かったり、私有地で立ち入りが禁止されていたり、夜間立ち入り禁止だったりと、いずれの場所も撮影可能な場所では無かった。あきらめてカメラマンがたくさん集まっている富士宮道路沿いでカメラを構えることにする。1時間以上時間をロスしてしまい、月の出のギリギリの時間となってしまったが、撮影スペースは十分に空いていた。カメラ2台を持って行ったのだが、1台をセットして試し撮りしているうちに月が現れてしまい、1台しかセットが間に合わなかった。


    朝霧高原の県境付近で日没を迎える。夕焼けの赤富士が姿を見せてくれた。


    残照の富士山


    撮影場所を探して1時間以上時間をロスしてしまった。1台セットして試し撮り。


    木星のトリーミング画像。木星の衛星が4つ見えている。


    数カット試し撮りしたところで月が現れてしまう。なんとか撮影には間に合った。


    富士山頂に現れた十六夜の月と木星


    あっという間に明る過ぎる月が昇って来る。


    十六夜の月は明る過ぎて富士山の形が消えてしまう。


    明るさを月に合わせると富士山は全く見えない。


    十六夜の月は昇り始める時間が日没の約2時間後になるため、どうしても富士山との輝度の差が大きくこのような写真になってしまう。

 狙っていたのは山頂に月が昇り始める一瞬の月光ダイヤモンド富士である。カメラのセットがまだ不十分なうちに月が現れてしまったが、それなりの狙っていた画像が撮れたかと思う。長い1日はこれにて終了、眠気と闘いながら自宅に帰った。

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中秋の名月パール富士 鉄砲木の頭  令和4年9月11日

2022年09月13日 | 月富士
 中秋の名月が前夜から昇り始めこの日の朝に西の空に沈んで行く。前日の夕方は雲が多くて富士山はあまり良く見えてくれなかったが、深夜から晴れて富士山がスッキリと姿を現した。丹沢の大山か三ノ塔あたりに行けば遠距離からの大きな月のパール富士が見られたであろうが前日は夕方まで仕事でとてもではないが丹沢まで遠征する元気は出なかった。未明1時半に起床して山中湖の上にある鉄砲木の頭に登ってみる。途中のパノラマ台から三国峠にかけての道沿いはもう駐車スペースが無いほどに車がたくさん止まっていて、多くのカメラマンたちが押し寄せていた。三国峠の駐車場にも7~8台の車が止まっている。未明4時から鉄砲木の頭山頂を目指して登るが、途中から霧に巻かれて富士山が見えなくなってしまう。どうやら山の上には雲がかかっているようである。


    三国峠駐車場。オリオン座と冬の大三角形が昇って来ている。スッキリと晴れた空である。


    鉄砲木の頭山頂では霧に巻かれて富士山が見えない。山の上には雲がかかっているようである。


    一瞬の晴れ間から見えた月と富士山。月の上には木星が輝く。

 山頂は霧が多いため中腹まで下りてカメラを構えることにする。斜面のススキを入れて秋らしい雰囲気の場所を探して2台のカメラを構えるが、やはり霧が多くて富士山は見え隠れしている。


    秋らしくススキを前景にカメラをセット。霧が多くてなかなかスッキリと姿を見せてくれない富士山。


    月が山頂に来た頃から富士山が見えるようになってきた。


    もう1台のカメラ。霧でやや霞んではいるものの秀逸な輝きを放った中秋の名月。


    月が山頂を越えて行く。






    富士山の斜面に沈んで行く中秋の名月


    その後は再び霧に隠れた富士山。夜明けの赤富士は見られなかった。


    登山口近くまで下りてくると富士山が良く見えた。

 霧に巻かれてなかなか富士山が姿を見せてくれず、撮影には苦労したが、霧の切れ間から見える中秋の名月は綺麗な輝きを放っていた。上に登らずに下から撮ればきっとスッキリした富士山と月が見られたのであろうが、これはこれで良かったと思っている。6時に下山し、山中湖きららに移動すると富士山は綺麗に見えており、振り返って見る鉄砲木の頭の山頂あたりにはまだ雲がかかっていた。

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本栖湖パール富士・・・だが?  令和4年8月10日

2022年08月14日 | 月富士
 忍野の用水路に生育する植物の観察を早めに切り上げて次の場所に移動する。途中で雨が降り出したが日が照っている。これはきっと虹が出ているのではないかと、精進湖に立ち寄ってみる。


    思った通り虹が出ていたのだが、太陽があっという間に雲に隠れてしまい薄い虹が写ったのみだった。


    富士山は綺麗に見えている。目的地に移動である。

 月齢は13なのでまだ丸い月にはならないが、本日は本栖湖でパール富士が見られる日である。本栖湖展望台あたりが良さそうだがおそらく人がいっぱいで入れないであろう。そこで少し月を左側から出して富士山から離れた月を撮影するイメージで本栖湖の湖畔でカメラを構える。この場所には誰も居らず、私一人で独占である。2台のカメラをセットして月の出を待っていると・・・想定していたよりもだいぶ左側から月が現れた。


    本栖湖の湖畔でカメラを構える。


    月が現れた、のだが、想定していたよりもかなり左から現れた。


    予定では白山岳の上に月が接触するはずだったが・・・


    離れてしまった。





    一応はパール富士・・・だろう。






    もう少し富士山に近い位置に月が昇るはずだった。

 GPSに位置を登録せずにだいたいこのあたりという感じでポジション取りしたため、月の位置がずれてしまった。天気が良ければもう少し金色の月が昇って来たのであろうが、雲が多くて夕陽が差し込まず、あまりドラマティックな展開とはならなかった。季節が季節だけに、月と富士山が撮れただけでも良しとしよう。


    湖面を照らす月

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月光の本栖湖・精進湖  令和4年4月16日

2022年04月20日 | 月富士
 月齢14の月が昇るこの日の夕方は、朝霧高原ふもとっぱらの池のところでダブルパール富士になるはずだった。仕事を終えて朝霧高原に移動し、パール富士の1時間ほど前にふもとっぱらに到着した。ところが・・・ふもとっぱらのキャンプ場にはもうぎっしりとキャンパーたちの車が止まっており、しかもこの日は予約客以外はふもとっぱらの駐車場に入れてもらえなかった。路上駐車という手段もあったが気がすすまず、ならば湖と月を狙ってやろうと本栖湖に移動する。こちらはカメラマンは誰も居なかったが、月がなかなか現れない。予想では富士山裾野あたりから昇って来るだろうと思っていたのだが・・・?


    本栖湖から見る残照の富士山。この頃には富士山裾野に月が見えているだろうと思ったのだが・・・


    月が現れたのは遥かに左側のほうからだった。


    湖面を照らして昇る月


    夕暮れの竜ヶ岳


    想定していた景色とはだいぶ違うものになってしまったが・・・


    綺麗な月の昇る景色を楽しんだ。

 帰り際に精進湖の脇を通ってみると、桜が満開になっていた。何人かカメラマンが撮影しているようである。


    月光照らす桜


    月と桜と富士山


    満開の桜と春の月

 この日の精進湖は意外と寒く、車の温度計では9℃だった。富士吉田の新倉山公園まで行けば月光に照らされた夜桜が楽しめたのであろうが、週末だというのに明日も一日仕事があり、とてもそんな元気は出なかった。

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冬の月昇る富士山 南部町佐野峠  令和4年2月16日

2022年02月21日 | 月富士
 南部町までやって来たのはシダを観察する目的もあったのだが、一番の目的は佐野峠付近で見られるパール富士である。明日が2月の満月で「スノームーン」という名が付いているが、本日は1日早いので「冬の月」と呼ぶことにした。佐野峠まで至る林道は細くて悪路なため、雪で車が入れないのではないかと心配していたのだが、除雪作業が行われた後ですんなりと峠まで行くことが出来た。到着した頃の富士山は大きな雲が巻き付いており、下半分しか見えていなかった。さて、どうなるものか?しばらく様子を見ていると雲が小さくなってきたので、林道をさらに先に入ったところの展望地まで三脚とカメラを担いで行ってみる。


    佐野峠から見る富士山。到着した頃はこの3倍くらい大きな雲が巻き付いていたがだいぶ小さくなってきた。


    ゲートを越えてその先の展望地まで行く。


    平日ということもあり、カメラマンは佐野峠駐車場に1人居たのみ。こちらに行くのは私だけだった。


    展望地に到着。ここはネットが邪魔になるのが分かっていた。


    そこで法面の上に乗って撮影することにする。


    法面の上からの富士山の眺望。山の影が迫る。


    日没迫る富士山


    赤く染まる富士山


    雲はほとんど消えた。


    残照の富士山

 カシミール3Dの計算では日没後4分後くらいに月が昇って来ると予想していたのだがなかなか現れて来ない。富士山の残照が消えて10分後くらいにようやく月が昇り始めた。


    アースシャドウの富士山


    月が昇り始めた。


















 予定では月面の模様が見える金色の冬の月が昇って来るはずだったのだが、少し月の現れる時間が遅く、月面の模様は消えてしまった。しかし、雲が晴れてくれて素晴らしいパール富士を堪能することが出来た。これだけ見られれば上出来である。


    佐野峠の月

 帰りは内船駅に下りる細い道はスリップの危険があり、井出駅側に下りる太いほうの道を使って戻った。こちらの道は途中に少し雪が残っていて凍っていた。

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富士山頂に沈む細月 山中湖平野  令和4年2月3日

2022年02月06日 | 月富士
 山中湖長池でダイヤモンド富士を楽しんだ後は平野にあるきらら駐車場に移動する。本日の日没後に遊歩道のさらに先あたりで月齢2の細月が富士山頂に沈んで行く。近くには木星も輝いているはずである。ところが、日没を過ぎた頃から次第に空には雲が広がり始め、富士山の上にも黒い雲がかかり出した。これはかなり望み薄になってきた。


    平野の遊歩道周辺は湖面が凍結している。寒々しい夕富士が立っている。


    本日の撮影地はこのあたり。既に先客が2人三脚を構えていた。その周辺にも数人カメラマンが月を待っていた。


    月が輝き始めた。木星は雲の中に隠れているようだ。


    夕焼けの雲を透かして月と木星が輝く。この後は雲がさらに広がって月が見えたり隠れたりだった。


















 地球照の月になるはずだったのだが、雲に阻まれて残念ながらシルエットの細月しか見えなかった。角度が良ければ、超望遠レンズで山頂の鳥居にかかる月を狙おうかと思っていたが、双眼鏡で鳥居を見ると一部が脇にある岩と重なってしまい鳥居の格好が見えにくくなってしまっていた。鳥居と月を撮るならば長池あたりからでないと角度が悪そうである。またの機会にチャレンジしてみよう。

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本栖湖展望台の細月  令和4年1月30日

2022年01月31日 | 月富士
 この日の朝は月と金星・火星が接近して南東の空に昇って来る日だった。その上には天候が良ければ天の川も見えるはずである。ところが、空模様がいまひとつで富士山は見えているものの空には雲が多い。天の川が見えるようならば精進湖パノラマ台か精進山あたりからの撮影を考えていたが、雲が多くて天の川は見えそうも無く、月が富士山頂に現れる本栖湖展望台に行くことにする。月ならば雲がある程度出ていても透かして見えるはずだ。


    夜明け前の本栖湖展望台から見る富士山。富士山の左手に見える明るい星が金星である。雲が多くて天の川は写ってくれない。


    望遠で捉えると雲を透かして火星が見える。しかし木で出来たこの展望台は三脚の固定が悪く、望遠レンズを使うと微妙にブレてしまう。


    月が現れた。火星も見えるはずだが、雲の中に隠れてしまっているようだ。












 日の出まではもう少し待たないといけない。隣に居たカメラマンと写真談義をしながら、朝焼けに染まるのを期待しながら日の出を待つ。東の空にも雲が出ていたので、あまり焼けないだろうと思っていたのだがそれなりの朝焼けの空になった。


    次第に空が染まってきた。


    想定外に焼けた空





    日の出。この頃には富士山の中腹から湧き出した雲が山頂あたりまで覆ってしまった。

 日の出を迎えた直後には富士山はすっかり雲におおわれてしまった。天の川は見られなかったが富士山頂に昇る細月と朝焼けの空は楽しむことが出来た。

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月食の月昇る 南部町大島峠  令和3年11月19日

2021年11月21日 | 月富士
 前日のパール富士に続いて、本日は富士山の上に昇って来る98%欠けた月食の赤い月を狙う。撮影場所は前日とほぼ同じだが、もう1段高い山の上から狙ってみる。昨日はカメラ2台だったが、本日はカメラ3台と簡易赤道儀をザックに詰め込み、20㎏ほどの荷物を担いで現地まで行く。久しぶりの重い荷物は肩に食い込むが、すぐに慣れた。峠のところの看板には大島峠と書かれているのだが、地図上の大島峠はさらにピークを越えたその向こうになっている。いちおう大島峠で撮影ということにしておく。


    現地到着。スッキリとした夕空を期待していたが結構雲が多い。


    簡易赤道儀をセットしながら待っていると、想定外に焼けた富士山が見え始めた。


    赤く焼けた富士山。


    空も赤く焼けた。


    西側の空は真っ赤だった。

 赤く焼けたこの夕景で運を使い果たしてしまったのではないかと思うほどに素晴らしい日没の景色だった。

 陽が沈み、時刻は5時を過ぎた。もう月が昇り始めているはずだが、雲に阻まれて月が姿を現さない。富士山上部の高さでようやく雲を抜けた月が姿を現した。もうだいぶ欠けた月が雲を透かして肉眼で見える。


    雲を抜け出て姿を現した月。もう半分以上欠けている。


    少し赤くなった月食の月。暗めに撮影しないと赤い部分が消えてしまう。


    もうすぐ最大食の月になるはずだ。雲に阻まれてなかなか綺麗な月食の月が見えない。


    食の最大の頃の月。薄雲に阻まれて鮮明な月食の月にはならなかった。


    最大食が終わった頃の月


    食が終わると赤い部分は広角レンズでは写らなくなってしまう。

 2台目の広角レンズをセットしたカメラは露出を3段階で撮影するようにセットして、あとはタイマーリモートコントローラー任せでオート撮影する。







 これらの画像で比較的月が良く写っていたものを集めて比較明合成してみた。空が晴れればもっとくっきりと月の満ち欠けが撮れたのかも知れないが、光が拡散してしまった。


    月食の月 比較明合成画像。途中で三脚を誤って蹴飛ばしてしまい、位置が少しずれた。

 さらにもう1台のカメラは400㎜望遠レンズをつけて赤道儀に乗せて追尾撮影した。北極星が見えず、アストロレーサーに乗せておおまかな極軸合わせだったがそれなりに写ってくれた。








 これらの画像をphotoshopで合成してみると、なんとなく地球の影が投影されている様子が伺える。


    比較的まともに撮れた5枚を合成。円形の地球の影が投影されている様子が伺える。

 雲に阻まれて撮影条件は悪かったが、それでもそれなりの月食の月が撮れたのではないかと思っている。次は来年の11月に皆既月食があると聞いたような気がするが、聞き間違えかも知れない。次はもっと良い画像が撮れるようにトレーニングしておきたいと思う。

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月食の月(速報)  令和3年11月19日

2021年11月20日 | 月富士
 雲に阻まれてなかなか見えてくれませんでしたが、なんとか撮影して来ました。


    赤道儀で追尾


    トリーミング画像。薄雲の中に現れた月で霞んでます。


    富士山の上に昇った月食の月
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金色の月昇る 三石山林道  令和3年11月18日

2021年11月19日 | 月富士
 明日の月食の下見の意味もあって、南部町の三石山林道にパール富士撮影に出かけた。三石山林道といっても山梨県ではいちばん長い林道と言われており、今回出かけたのは佐野峠から思親山と反対方向に林道を登った場所である。現地到着まで1時間以上かかるのではないかと思っていたのだが、そんなにはかからなかった。植林帯の保護ネットが張り巡らされていて、少し高い斜面に登って三脚を立てるが、風が強くて焦点距離の長いレンズはブレてしまう。木の切り株があったので、それを利用してブレないように三脚とカメラを設置した。到着した頃は薄雲だったが、やがて富士山山頂付近に大きな雲が湧き始めてしまう。果たしてパール富士は撮れるのか?


    佐野峠の富士山。スッキリした青空ではないが富士山は良く見えていて薄雲がかかっているだけである。今日はいただき、と思ったが・・・


    撮影予定地に到着した頃には富士山の裾野に雲が湧いており、まずいことに山頂に笠雲のような雲が湧き始めた。


    さて、これで月は現れるのか?


    富士山中腹に夕陽が差し込んでいる。


    残照富士


    雲は少し右に寄ってきたが、富士山頂に月が現れるかどうか?微妙である。


    残照が終わった頃に月が剣ヶ峰の上に現れたが・・・残念ながら雲に阻まれた。


    雲間から現れた金色の月


    雲を抜け出た金色の月


    あっという間に離れて行く。


    もう1台のカメラの残照富士








 富士山剣ヶ峰に月が乗るところは撮影出来なかったが、これだけ美しい金色の月が見られれば上出来だったと思う。


    佐野峠あたりで明日の月食を撮影すると、赤い月と富士山はこんな感じになるはずだ。

 さて、明日の月食はどこで撮影するか?まだ悩んでいる最中である。明日はカメラ3台と赤道儀を使って月を追尾撮影する予定なので、かなりの重さの荷物を担ぐことになる。あまり遠くまで歩く場所は避けたいが・・・。


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夕暮れの新道峠  令和3年11月11日

2021年11月13日 | 月富士
 FUJIYAMA TWIN TERRACEなるものが完成して新道峠は車で入れなくなった代わりに、無料のバスが運行しているらしい。バス時刻など全く知らず、歩いて行くつもりだったのだが、1時間おきにバスが運行されていて歩いて行くよりもバスを使ったほうが早く到着しそうである。スズランの森駐車場3時25分発のバスに乗ると、ほぼ満車状態で2席しか空いていなかった。本日は天気が良くて朝からずっと富士山がスッキリと見えており、新道峠に富士山を見に行くには絶好の日だったことがあるのだろう。


    芦川の山の紅葉はもう終わっていて山腹は葉が散ってしまっている。半月前の月が昇っている。


    ツインテラス行きのバス乗り場。始発はここでは無くて、ここから乗車したところほぼ満席だった。


    バス時刻表。始発が9時25分だとだいぶ遅くて、雲海が出たとしてもほぼ終わっている時間である。


    新道峠の駐車場に到着してビックリ!これほど整備したとは・・・。


    ここにあったレンゲショウマやコウシュウヒゴタイと思わしきアザミはたぶん無くなってしまっただろう。ちょっと残念。


    いきなり展望が開ける。フジヤマ セカンドテラス。


    そのすぐ上にベンチが設置されたフジヤマ ファーストテラスがある。

 帰りの最終バス出発時刻は4時20分である。来客は私を残して皆最終バスで帰り、それ以降は私一人でテラスを独占状態となった。ちょうど日没の間際に2人連れのカップルが歩いてここまでやって来て、うっすら赤く染まった富士山を見て感動していた。


    日没迫る河口湖と富士山。空には月が昇っている。


    日没迫る河口湖大橋


    もうすぐ陽が暮れる。この頃はテラスを独占状態。


    うっすら赤く染まった富士山。もう少し焼けて欲しかった。


    月と夕富士。もうすぐ木星と金星が輝き出すはずである。


    綺麗なアースシャドウが棚引いた。


    木星が輝き出した。金星も輝いているが、写真では消えてしまった。

 日没を過ぎていよいよ金星と木星が輝き出した。この日は木星と月が接近する日である。本日の目的はフジヤマ ツインテラスを見に来たほかに、この接近した月と木星、さらに金星を眺めるのが一番の目的である。ここからが本番だ。荷物を担いで黒岳の山頂を目指す。(黒岳ナイトハイクに続く)

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富士山頂に沈む月齢1.7の細月 高指山  令和3年10月8日

2021年10月14日 | 月富士
 この日の夕方は月齢1.7の細月が夕暮れの西の空に沈んで行く日である。山中湖のほとりからでもなんとか月が見えそうな時間帯ではあるのだが、日没後15分ではやっと見えるかどうかであろう。高指山の山頂からだと10分ほど遅い時間に富士山山頂に月が沈んで行くので、うまくすれば地球照の月が見られるかも知れない。午後4時半からカメラ2台と三脚を担いで高指山に登る。


    この山に登るのは久しぶりである。


    ネジバナが咲いていた。


    高指山から見る夕暮れの山中湖と富士山


    もうすぐ細い月が見えてくるはずである。


    夕焼け雲の脇に現れた細月


    雲間に輝く月。まだ地球照の月にはならない。


    金星が輝き出したが、富士山からは遠い位置。


    富士山頂に迫る月


    地球照の月にはならなかった。インターバルタイマーでお任せ撮影したが、やや露出オーバーだった。

 もう1台のカメラは細月を強調して570㎜望遠レンズで撮影を行った。APS-CサイズセンサーのEosM5だと富士山山頂が一部入り切らないが、それを承知で撮影を行う。


    富士山頂に迫る細月


    接地


    富士山頂真ん中を通過する頃


    トリーミング画像。細月がかかっている部分に鳥居があるのだが・・・


    この角度だと後ろ側の建物と重なってしまい鳥居の形が一部欠けてしまう。左側にある棒は塔。

 狙っていたのはこの富士山頂の鳥居と重なる細月だった。当初は2倍エクステンダー装着して1140㎜超望遠で撮影の予定だったが、撮影前に鳥居を確認したところ欠けてしまっていることが分かったので570㎜に変更した。高指山だと角度が悪いことと、距離が遠くて鳥居が小さくなってしまうことも分かった。この鳥居と月を狙うならば山中湖のほとりの長池側からか、あるいは梨ヶ原から狙ったほうが良さそうである。


    金星輝く山中湖


    同上


    東の空には木星が輝く。

 月の位置を見て、また挑戦してみたいと思う。

コメント
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