後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

一般道路を悠々と横切る飛行機

2008年06月11日 | 写真

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002  調003布飛行場と国土交通省の宇宙航空研究所の間には一般の都道があります。

飛行場から研究所の格納庫へはこの一般道を横切ります。陸置きのクルーザーヨットと同じように牽引車で移動しているのが面白く写真を撮りました。大変のんびりしたローカル空港です。周りには野球場、サッカー場、テニスコートなどが広がり、遠方には深大寺の森が見えます。

この調布飛行場は戦争中は帝都防衛のための飛燕が飛び立ちました。当時の「掩体壕」と飛燕のモデルが飛行場北の公園の中にあります。戦後はアメリカに長い間、接収されて軽飛行用の飛行場として使用されていました。米軍の関東村が返還されるとき飛行場も返還され、その後は国土交通省のもとで民間軽飛行機用に用いられています。(終わり)  撮影日時:6月11日午後2時30分。


旧甲州街道の小原宿、吉野宿、鶴川宿を訪ねて(6月の掲載記事の再掲載)

2008年06月11日 | 写真

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甲州街道は徳川幕府が設置した街道の一つで江戸と甲州を結んでいる。関東地方の五街道は甲州街道、奥羽街道、日光街道、中仙道、東海道。全て重要な街道である。

江戸から大月までの甲州街道の宿場を順に記せば、新宿、高井戸、布田、府中、日野、八王子、駒木野、小仏、小原、与瀬、吉野、関野、上野原、鶴留川、野田尻、犬目、鳥沢、猿橋、大月となる。

6月10日は梅雨の一休みで晴天であったので車をゆっくり走らせて、旧甲州街道の小原宿、吉野宿、鶴留川宿の3宿を散策して来た。本陣を保存し、歴史展示館のあるのもあるが、何も無く、昔の通りが有るだけのところもある。

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現在の甲州街道の大垂水峠を越し、相模湖町へ近づくと、右手に大きな「小原の郷」という歴史展示館がある。駐車場は無料で広い。そこから100m位歩いたところに小原宿本陣がある。よく手入れされ、公開している。展示館と本陣の2階部分もお見逃し無く。

最後から2枚目の写真は高島藩、高遠藩、飯田藩などの大名の泊まった部屋の写真で、「控えの間」の奥の8畳間が泊まった部屋。随分と狭い所に泊まったものと感心したので撮ってきた。入場料はいずれも不要。

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吉野宿は現在の藤野町にあり、JR藤野駅に近い。甲州街道を相模湖に沿って走って行くと本陣であった吉野浦(はじめ)氏の家が右にあり、その向かいに「吉野宿ふじや」 という看板の出ている歴史展示館がある。説明をしてくれた地方歴史家から聞いた話。承久の乱(1221年)で鎌倉側に負けた後鳥羽上皇側の主な貴族や武将がこの桂川流域に配流されたので大和、京都の地名が残ったという。JR中央線の高尾、大原(現在は小原)宿、吉野宿、付近の嵯峨野、奈良本、など現在の地名は承久の乱の後に配流された人々がつけたという。歴史的検証を一番深くされた方が、現在でも本陣に住んでいる吉野浦氏と聞き、後日、電話をした。いつでも詳しい話をして上げますから来て下さい、とのお言葉を頂く。天気の良い日に参上しようと思っている。

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鶴留川宿は現在の甲州街道の上野原町を通り過ぎて上野原警察署の前の切通うしの坂を下り、左へ曲がるところで右折して鶴留川の川原の方角へ下る(交差点は信号が無く、右折可であるかは不明。要注意!)。その下る道が旧甲州街道である。鶴留川の橋を渡った処に写真に示したような「鶴留川宿」という石碑が立っている。そこを上ると宿場町のような、でも現代風の家並みが道の両側に続いている。

本陣の建物も、展示館も一切無い。昔の、街道であった道が一本あるだけである。静かな町なのでしばらく散策していると当時の様子が何となく想像できる。(終わり)

撮影日時:6月10日午後1時から3時。尚、展示館「吉野宿ふじや」の電話番号は、042-687-5022である。吉野浦(はじめ)氏へお会いしたい方は此処の取次があると良い。


丸木舟、その形の強みと弱点

2008年06月11日 | うんちく・小ネタ

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019 017 024諏訪湖の漁船はまるで縄文・弥生、古墳時代の丸木舟の形をしています。現在に至るまで使われて来た理由を考えて見ます。この舟の形の強みは、小さな人力でスピードが出ることです。材料が木材なら転覆しても沈みません。水面より上に出ている部分が小さいので風が吹いても流され難いです。周囲に丸太を作れる大きな樹木が多ければ、材料費も少なくなります。

唯一の弱点は転覆しやすいことです。

これらの強みと弱みを考えるとその形は競漕用のボートの形に最適です。

上の写真の始めの2枚は4人で漕ぐ競技用のボートで、残りの2枚は1人で漕ぐ競技用のカヌーを逆さにして蔵ってある様子です。

大きな写真を更にサムネイルで拡大しご覧下さい。左下の端のほうにオールを支える金属棒が4本、舷側から突き出ています。これに長いオールを4本載せて、両舷側で合計8本の長いオールが船体の転覆を防止しています。ボートの細さをご覧下さい。4人の漕ぎ手(普通は大男)とコックス1人(小さな男)を乗せて沈まないギリギリの断面積の船体設計をします。

昨日の諏訪湖の漁船と見比べて、何処が違うかご観察ください。

それにしても競技用のボートとカヌーは美しい形です。船に惹かれる理由の一つは美しいフォルムのせいかも知れないと独りで納得しています。

撮影場所:神奈川県相模湖競漕艇格納庫、撮影日時:6月10日午前11時頃