後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

小沢さんの憲法改正方法と国連常備軍の発想と北大西洋軍事同盟(NATO)との比較をせよ

2009年12月11日 | 日記・エッセイ・コラム

小沢一郎さんのHPを見ると、日本を完全な独立国家へする彼自身の明確な考え方が書いてある。アメリカの占領時代に作られた憲法は無効である。すべて廃棄して新しく作り直すべきである。その為の憲法改正の国民投票を規定する新しい法律をつくるのが良い。新憲法では天皇は国家元首と明記し、参議院の権限をもっと小さくし、衆議員を重視すべきであると明快である。

日本の防衛には、アメリカ軍との現在の安保体制を変えて、国連を中心にした各国参加の国連軍へ依存すると言っている。日本への侵略が起きたら自衛隊と国連常備軍によって反撃するという理想的な提案をしている。これが実現すれば日本にある米軍基地は不要になるので撤廃する。

一方、鳩山総理は安保条約を改正して、米軍基地を撤廃することを計画している。米軍は日本に常時駐留していないで、戦争が起きた時だけ日本を助けに来てくれるという安保条約へ変える。このような方向が良いと考えている。

ここで小沢さんや鳩山さんの考えが間違っているか否かの議論をするつもりは無い。

ここではNATO条約という軍事条約にアメリカ、ドイツ、イギリス、イタリア、カナダなどの西欧諸国が加盟してお互いに軍事協力をし合っていることを指摘して置きたい。端的に言えばアメリカ軍がイラクやアフガニスタンへ出兵したらNATO加盟のヨーロッパ諸国は軍隊を派遣する義務があり、またその故に各国が軍隊を派遣しているのだ。軍事上の相互協力こそがNATO条約の一番重要な点である。

アメリカはヨーロッパ諸国とは軍事同盟を結び続ける一方で、日本とは駐留なしで戦争になったら日本を助けに行く条約を作るであろうか?

作るかも知れない。しかしその場合、日本はアメリカに代償として何を与えることが出来るのであろうか?

最後に、北大西洋条約機構(NATO)加盟国 での駐留アメリカ兵の数を示す。日本の将来の基地問題解決の参考資料にして頂きたい。(日本には現在38000人のアメリカ兵が居る)

イギリス〔10,620人〕(海外領土含む):相互防衛援助協定、通信傍受協定(エシュロン)、軍事情報包括保全協定(GSOMIA)、サイバー攻撃対処に関する覚書(MOU)


銀座、日動画廊に展示してある三輪修さんの絵2点を拝見しました

2009年12月11日 | うんちく・小ネタ

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今日は一日冷たい雨が降っています。雨のみゆき通りのわき道に駐車場を見つけ外堀通りに面した日動画廊へミニヨン展を見に行きました。ミニヨン展は日動画廊が絵画制作を依頼している一流の画家の全員の展覧会です。日動画廊オールスターの展覧会です。全員4号以下のの小品2枚ずつの出展です。日本のプロの一流画家の作品なのです。深い印象を受ける作品ばかりです。その中で三輪修さんの果物の絵2枚は静かな精神性を感じさせて秀逸です。

傍の日動画廊の専門家に話を聞きました。三輪さんの絵はしっかり描いてあり素晴らしいです。まだお若いので将来がとても有望です。と言ってました。名古屋の日動画廊で個展の予定もあると説明してくれました。

三輪修さんの絵画は、以前ジャンさんのお陰でこのブログで2回ご紹介しました。下記の題目をクリックすると、その時の記事と絵画が出て来ます。合わせてお楽しみ下さい。なお、ミニヨン展は12月27日まで開催しています。今日はこの展覧会のお陰で、家内と銀座を歩き食事し、しゃれた店やデパートで遊んできました。

三輪修さんの油絵3点ご紹介いたします。 

プロの画家はどんな気持ちで絵を描いているか?ー三輪修、その心の世界ー

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小沢さんの600人訪中団が日本の将来をこう変える!

2009年12月11日 | 日記・エッセイ・コラム

日米間の従来の合意を無視して鳩山総理が普天間基地の移転を先延ばししている。その一方で小沢さんが民主党議員143名を含む600人の訪中団を率いて昨日中国に行き、人民大会堂で湖主席主催の熱烈歓迎会に参加した。この事実は日本の外交を小沢さんが仕切っている様子をはっきり示した。鳩山さんは小沢さんの言う通りしているだけに過ぎない。そうすると今後の日本は外交面で大きく舵を取りなおすことになる。小沢さんの過去の言動から幾つかの可能性を書いて見ました。

貴方のご意見をお待ちしています。コメントを頂ければ嬉しく思います。

(1)アメリカ一辺倒の政治経済政策は、大きく修正され、中国、アメリカ、日本のバランスを取った三角関係へと変化する。民主党のアジア重視外交が次第にその骨格が明らかになって来た。

(2)中国と信頼関係が出来るので、米軍の軍事基地は、日本にとって必要がないという意見が日本人の大多数になる。

(3)北朝鮮だけが軍事的危険性を示すことになるので日本の自衛隊だけで対処できるという意見の日本人が多くなる。

(4)日本にあるアメリカ軍基地の問題で日米関係が非常に悪化する。アメリカ側は基地を第二次大戦で勝ちとった自分の領土と考える傾向がある。日本はアメリカへ貸しているのだから返してくれと主張する。独立国家として日本の国民感情が反米、嫌米へ大きく変化する。

(5)中国の昨年度のGDPが日本を抜き、世界2位になる。そして次第にアメリカのGDPへせまり、終いには世界1位になる。その巨大市場をめぐって日米の関係が一層悪化する。

(6)関係が悪化したアメリカは日本で占領、領有している基地は今後一切返還しないで固定化する。普天間基地も固定化する。これは北方4島返還問題のように将来の日本の禍根になる。

(7)アメリカの経済力は依然として強大なので日本を経済的に圧迫して来る。その結果、今後10年位は日本の経済が非常な困難な時代に突入する。国民生活は困窮し、失業者が増える。

(8)小沢さんは来年の参議院選挙に大勝したいので普天間問題はそれまで解決しないで先延ばしする。すると上のように全ての米軍基地は固定化する。

皆様には色々なご意見をお持ちと思います。しかし日本の将来は決して平坦な道では無いとお思いになりませんでしょうか?

今日は日本の将来にあまり大きな悲劇が起きないように御祈りしたいと思います。

藤山杜人