沖縄の嘉手納基地は太平洋地域でアメリカ空軍の最大の戦闘機の基地です。太平洋全域とインド洋の向こうのアフリカ大陸東海岸までを守備範囲にしています。
それでは嘉手納基地に相当するドイツの基地は?それはSpangdahlem Air Baseではないかと感じています。ホームページの右下のmissionという項目をクリックすると守備範囲が出て来ます。中近東、アフリカ全域、ヨーロッパ全域と書いてあります。イラク戦争の時には下の右の写真のような戦闘爆撃機がイラクの空襲に出撃していました。
この写真はこの基地の司令官のLee T. Wight 大佐です。この基地の軍事作戦はNATO同盟軍を支援し、共同で実行すると書いてあります。日本の米軍基地のHPでは米軍は自衛隊を支援すると書いてありますが、共同作戦は明記してありません。その理由は日本が海外出兵を避けようとしているからです。この違いは実は大きな違いで、アメリカの海外基地の運用や戦略へ大きな影響を与えています。イラク戦争やアフガニスタン戦争にドイツやNATO同盟国のイギリスやスウェーデン、イタリーなどは全て出兵しました。軍事同盟とはそういうものです。
日本はどの国とも軍事同盟をしていません。安保条約は軍事同盟でないのでアメリカが敵に攻撃されても日本は知らん顔が出来るのです。その故にアメリカは経済的な支援を迫ってきます。在日の米軍基地の費用を日本が肩代りしているのはその為です。そのことが日本にとって良いことか悪いことか?だれも議論しないで歴史が流れてきたのです。
皆さん、普天間問題が起きたこの機会に在日米軍基地の在り方のついて本気で議論をしてみませんか?(続く)