私もそうですが、日本人は嫌なものや怖い物は見ないようにして生きています。美しい花々の写真や懐かしい農村風景の写真を大切にしています。しかし現実は花々や美しい自然だけで出来て居ません。そんな生活習慣をしているので、日本人は酷く非現実で突拍子もない考えを持っています。鳩山さんの普天間基地問題への対応がそれを明らかに示しているではありませんか。
上の写真の戦闘爆撃機は不吉な、そして嫌な色合いです。そして恐ろしい攻撃用の爆弾やミサイルを満載して出撃している風景です。攻撃を受けた地上では恐ろしい悲劇が起きます。Misawa Air Base として検索するとアメリカ空軍の戦闘機や長距離爆撃機が多数常駐して様子が分かります。攻撃範囲は太平洋全域からアフリカ東海岸まです。
そして三沢には大西洋上のアイスランドの米軍基地の閉鎖に伴って、そこに常駐していた戦闘機や爆撃機が移動して来たのです。
このように日本にある米軍基地はアメリカの世界中に配置した軍事基地と密接に連携してアメリカの仮想敵国を包囲しています。
日本にあるアメリカの基地は日本を防衛するために存在するのではなく、アメリカが全世界を軍事的に支配するために設置しているのです。
もうひとつ蛇足を付け加えます。フランスは原子力空母、シャルル・ドゴール号を持っています。イギリスもイタリーも空母を持って大西洋、北海、地中海の防衛を担当しています。ですからアメリカは航空母艦をヨーロッパに常駐させる必要がないのです。しかし日本はそれを保有していないので横須賀に置いておくのです。
さて此処まで書けば将来の日本の選択肢は2つだけになるのは明らかです。
従来のようにアメリカの希望通り基地を提供し、基地の費用を日本が出します。その代わり自衛隊の海外出兵は勘弁して貰います。日本人が血を流す代わりにお金で勘弁して貰う方策が一つの選択肢です。
もう一つはイギリス、フランス、ドイツのように攻撃的軍備を増強、整備し、航空母艦も持ちます。自衛隊の海外出撃もする覚悟で、アメリカと相互防衛軍事同盟を締結するのです。そうすればアメリカは安心して在日米軍基地を撤退する筈です。
現実の国際外交を考えるときは、この2つの選択肢を常に考慮に入れることが必須条件なのです。アメリカを怒らせるというような感情的な問題ではありません。これは日本人の生き方、人生観の問題なのです。自分の問題であってアメリカの問題ではないのです。
勿論、この2つの道の妥協策もあります。どのような折衷政策を取るか?それを日本人が自分で決める必要があるのです。その後で外交交渉を巧みに行い自分の考えに合意を得ることが自主外交なのです。アメリカに基地もお金もとられ日本人の海外攻撃も強要されるのが最悪の結果です。鳩山さんの非現実的なお坊ちゃんぶりによって我々の考えがより現実的になったと思います。それがせめてもの唯一の良い結果です。
さて貴方のご意見はどのようなものでしょうか?嫌な現実を直視する勇気をお持ちでえしょうか?
今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人