溜息をつきながら何度も見ている写真があります。1月の下田旅行で撮った熱海マリーナと下田港に係留してある豪華なヨットとモーターボートの写真です。中古艇でも1000万以上はするような美しいヨットが輝いています。その上係留料が年間150万円以上はする浮き桟橋です。世の中にはとてつもない金持ちが居るのですね。わたしのヨットは霞ヶ浦に係留していますが船体の値段も係留料も10分の1以下です。質素なヨットの趣味を26年間しているだけにこのような風景は憧れの的なのです。この世では実現出来ない風景です。あの世で実現しようと思い写真を何度も見ています。貴方にはそのような見果てぬ夢がおありでしょうか?それはそれとして写真だけでもお送り致します。つまらない話で済みません。(終り)
今日は日曜日、マタイによる福音書の一部を聞いて来ました。イエス様が言います、「あなたがたも聞いているとおり、[隣人を愛し、敵を憎め]と命じられている。しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。あなたがたの天の父の子となるためである」。
意味を簡単に言えば、「敵を愛せば、神様があなたを子供と思ってくれる」ということですね。
この文章を最近の国際関係に拡大解釈して見ましょう。
そこで、「汝の隣人を愛し、敵を憎め」という文章の中の「隣人」を日本人に置き換え、「敵」を敵対する外国人と置き換えるとこの記事の題目になります。
もっと具体的に言えば、日本人よロシアを憎め、中国人を嫌え。ついでに全ての欧米人も信頼するな。彼等の意図には何か悪意が隠されていることが多いという考えになります。
しかし、それでは神様が喜ばないのです。
イエス様はロシアも中国も欧米諸国も皆等しく愛せと言っているのです。
その故に、私はこのブログではロシア人へ好意的な記事を書き、中国人の肩を持ちます。その上、欧米人を信頼すべきという記事も沢山掲載しています。それはイエス様の命令なのです。
しかし時々私はその逆の事も考えています。ロシアを憎み、中国人を嫌い、ついでに全ての欧米人も信頼しません。しかしその事を書けば自分が本当にそうなってしまいます。人間としてみじめな感じがしてしまうのです。
だからこそ、ロシア人、中国人、欧米人の悪口は書きません。するとそれを不満に思う人々が、「愛国心」にかられて反対意見を送ってくれます。
幸い丁寧な礼儀正しい文章のコメントなので有難いと思っています。したがって反対意見もそのまま掲載いたします。
いつも思うことですが、このブログの記事と、その反対意見のコメントの両方を読んで下さいますとバランスが取れます。
こんな事を考えながら、国際関係のいろいろな問題を記事として書いています。どうぞ上の趣旨をご理解の上、今後ともよろしくお願い申し上げます。藤山杜人
山梨県の西部県境の甲斐駒岳の麓には広大な雑木林がひろがっています。上の写真が示すように深い、人里はなれた山麓です。
イノシシや鹿や猿が棲んでいます。熊も時々出て来ます。ヤマメのいる清流もあちこちに流れています。そのような雑木林の中に質素な別荘風の家が散在しています。そして一年中その山林の中の家に独りで住んでいる人々が沢山居ます。
私の小屋の周りににも4人の人が10年、20年と独りで住んでいます。70歳代、80歳代の男性です。全て都会から移り住んだ人々です。
自分も山林の中に独り暮らしてみたいと思いますが、勇気が無くて出来ません。
独りで暮らして居て淋しくないのだろうか?生活には不便がないのだろうか?周囲の自然とどのように仲良くしているのだろうか?何故、独りで暮らしているのだろうか?
好奇心半分。尊敬の念半分。そんな心境で時々訪問して、何となく暮らしぶりを見せて貰ったり、独り住まいの感想などを聞かせて貰っています。根掘り葉掘り聞くのは礼儀正しくないので聞かないようにしています。しかし十年以上も会っていると問わず語りに、独りで住むようになったいきさつや事情がそれとなく分かって来ます。
それぞれの事情があるにしろ、4人に共通な事を下に書いて見ます。
(1)皆が穏和な性格の紳士です。優しい、繊細な性格だけに他人の不注意な言葉に傷つき易いようです。それでなるべく他人と会わないですむ雑木林の中に住んでいます。
(2)家族に老後の世話をさせて迷惑をかけるのが心苦しいようです。自分の事は自分でするという潔さがあります。都会に居る家族とは時々電話などで話しをしている人も居ます。
(3)自然の中で独り暮らす事を長い間夢見て居たのです。仕事で充分な貯えが出来た時引退して都会から移住して来た事情は皆同じです。
(4)周囲の自然との遊び方は4人とも全然違います。とても個性的です。
ある人は広い林の中に沢山池を作り、魚を飼ったり、モリアオガエルを育てています。シイタケやナメコやクリタケを栽培しています。水バショウやクリンソウを植えて花々を楽しんでいます。
またある人はエンジンのついた模型飛行機が趣味です。雑木林の中では飛ばせないので八ヶ岳の溶岩流で出来た広い高原まで車で通って模型飛行機を飛ばしています。
またある人は元大工さんでした。大工仕事が趣味で、雑木林を次々に買っては其処に洒落た小型の別荘を建てては売りだしています。さっぱり売れませんが気にしていません。小さな自分好みの別荘を建てるのを楽しんでいるだけです。
4人目の人は山林の中の散歩が趣味です。庭に花々も育てています。散歩はそうとう遠方まで歩くようです。私の小屋へも何度も寄ってくれました。
こういう人々と少し付き合っていると、山林の中の「孤独死」は悲劇とは思えません。幸多い老後の生活がいつか自然に終りになるだけなのです。そんな一生もあって良いのではないでしょうか?
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人