後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

象さんが人々の心を魅了していた時代、そして小田原城の象さん

2011年02月27日 | 写真

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この写真の小田原城本丸の下に象さんが飼われていました。いつ行っても愛らしい姿に心が和みました。昨日久しぶりに象さんに会いに行きましたら、空しく荒れ果てた象舎とコンクリート敷きの足場に太い鎖を繋いだ鉄製の輪があるだけです。土産物店のおばさんに聞くと1年半前に 62歳で天寿を全うしたそうです。

戦後貧しい時代にネール首相から贈られた象さんが日本中の人々の心をどんなになごませてくれたでしょうか?今思い出しただけでも私の心が温かくなります。

上野動物園だけでなく次第に全国の動物園に象さんがタイやインドからやって来ました。終いにはアフリカ象さえ来たのです。当時はテレビも無いので動物園が子供の憧れでした。

下の写真は小田原市の公式サイトから転載させて戴いた小田原城の象、ウメ子の元気な頃の写真です。

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昨日は小田原城の象さんの死を知り、悲しい気持ちで、三の丸の掘まで降りてきました。悲しい気持ちを写すように掘の水が淋しげに暗く静まり返っています。下の写真です。(ウメ子の死を悲しむブログ多数は、「小田原城の象」で検索すると出てきます)

そしてこの掘の周りを病気の重い友人のGさんと一緒に散歩した事を思い出しました。その時の記事は、思い出、そして小さな旅と題して2年前に掲載しました。

是非、この記事をクリックして5月になると掘に蓮の葉が青々と繁る様子もご覧下さい。自然は年々歳々変わりませんが人間や象さんは変わって行きます。

少しさびしい思いをした小田原城の訪問となりました。

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そんな時代も遠い昔になってしまいました。(終り)


陽春の小島、初島への小さな旅

2011年02月27日 | 日記・エッセイ・コラム

太平洋の上に浮かぶ孤島と言えば大げさ過ぎますが、熱海の沖にポツンとある初島は関東地方では数少ない孤島です。暖流が流れている海に浮かんでいるので春が早く来ます。昨日、船で渡り、周囲4kmほどの島を散策しました。初めて訪れた40年前には、一番下の写真のような畑が一面に広がっていた素朴な島でした。

その後、10年おきくらいに家内と2回行きました。島は一面に大根畑が広がり、タクアン漬けの桶が畑の中に散在していました。そして夏ミカンの木が多く、熟れた夏ミカンが大根畑の周りに沢山落ちています。タクアンの強烈な臭いとミカンの甘美な香りが混じって変な感じでした。

最後に行ったのは大学時代の同級生のOT君と一緒でした。葉山マリーナから古い巡視艇で数人で航海して行きました。島ではOT君と民宿に泊り、宿の主人に船を出して貰いサバを釣りました。夜にそのサバを刺身にして貰い、ビールを飲みましたが、サバは不味かったのが印象に残りました。新鮮過ぎるサバは不味いそうです。

そんな事で、初島へは4回行きましたが、だんだん開発され、ホテルや南アジアの植物を植えた公園も出来て、島の内部はすっかり観光地化しています。

しかし港のそばには昔通りの民宿や食堂が沢山あり、地魚の美味しい昼食が食べられます。

久しぶりに訪れた島には、陽春の花々が咲き、南国の植物を植えた公園もあり一層暖かく感じました。私にとっては懐かしい思い出の沢山詰まった小さな島です。

写真はその初島の春の風景です。写真は家内が撮りました。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人

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