この写真の小田原城本丸の下に象さんが飼われていました。いつ行っても愛らしい姿に心が和みました。昨日久しぶりに象さんに会いに行きましたら、空しく荒れ果てた象舎とコンクリート敷きの足場に太い鎖を繋いだ鉄製の輪があるだけです。土産物店のおばさんに聞くと1年半前に 62歳で天寿を全うしたそうです。
戦後貧しい時代にネール首相から贈られた象さんが日本中の人々の心をどんなになごませてくれたでしょうか?今思い出しただけでも私の心が温かくなります。
上野動物園だけでなく次第に全国の動物園に象さんがタイやインドからやって来ました。終いにはアフリカ象さえ来たのです。当時はテレビも無いので動物園が子供の憧れでした。
下の写真は小田原市の公式サイトから転載させて戴いた小田原城の象、ウメ子の元気な頃の写真です。
昨日は小田原城の象さんの死を知り、悲しい気持ちで、三の丸の掘まで降りてきました。悲しい気持ちを写すように掘の水が淋しげに暗く静まり返っています。下の写真です。(ウメ子の死を悲しむブログ多数は、「小田原城の象」で検索すると出てきます)
そしてこの掘の周りを病気の重い友人のGさんと一緒に散歩した事を思い出しました。その時の記事は、思い出、そして小さな旅と題して2年前に掲載しました。
是非、この記事をクリックして5月になると掘に蓮の葉が青々と繁る様子もご覧下さい。自然は年々歳々変わりませんが人間や象さんは変わって行きます。
少しさびしい思いをした小田原城の訪問となりました。
そんな時代も遠い昔になってしまいました。(終り)