この写真は戦艦、大和です。アメリカ空軍の攻撃で簡単に沈んでしまいました。私は戦後教育のお陰で日本軍の愚かさ、戦争の悲惨さを徹底的に教わりました。ですから航空攻撃に無力な5万トンもある船を作った愚かさを嗤っていました。日本の軍隊の頭の悪さの象徴のように思って見ていました。
戦後は進駐軍の検閲が厳しくて日本軍の写真は、みじめな内容のものしか報道されません。日本軍が勇ましく戦っている場面は軍国主義の復活につながるという理由で進駐軍は徹底的に禁止していたのです。この考えはそのまま日本人に引き継がれ日本軍が活躍している写真は何十年も報道されて来ませんでした。
その上、共産党の影響を受けた日教組の先生が学校を支配し、天皇制や再軍備に反対する教育を徹底的にして来たのです。余談ながら私には共産党員だった友人もいます。決して共産党の全てが悪いとは思っていません。しかし自衛隊や天皇を蔑むような言動は許せません。自衛隊や天皇制があったお陰で戦後の日本は平和に経済復興出来たのです。
世の中の事は全て総合的に、そして客観的に考えないととんでもない間違いをします。しかし客観的に考えることは難しいものです。一番良い方法は外国と比較しながら考えると少し出来ます。又、歴史的に起きた事をいろいろな角度から比較しながら考えると出来ると信じています。比較こそが客観的見方への近道です。
そう思っていましたら、最近ユーキャン社が半藤一利監修で「太平洋戦争」というDVD5枚一組のものを作り、大々的に宣伝しています。内容の一部の映像をテレビに流しています。写真を何枚も大きなスペースの紙に印刷して新聞に入れて配達しています。それらの映像や写真を見ると戦争というものを実に公平に客観的に見ています。勇ましい写真、人情に訴える写真、悲惨な写真などがバランス良く編集してあるのです。編集方針が客観性に徹っしている事が明快に分かるのです。
それを見て深い感慨に襲われました。「66年たってやっと太平洋戦争が客観的に見ることが出来るようになった」という感動です。見る人は戦争で苦しんだ日本人です。その子供たちです。しかし66年経ってやっと客観的に見る事が出来るようになったのです。太平洋戦争を一度、恩讐の彼方へ置いて考え直すという編集方針のようです。半藤一利氏の書いた「昭和史」を読んだ人々は彼の客観的ものの見方に感動すると思います。それがこの写真集に生きているようです。
よく軍隊や自衛隊の事を悪しざまに言う人が居ます。酷い言葉で天皇を批判する人も見ます。そういう人を見るとア然とします。軍隊のお陰で外国が攻めてこないのです。天皇は日本の文化の一部なのです。天皇が愚かな訳ではないのです。
下に示した平和な美しい風景が何時までも存在出来るのは自衛隊の存在と深い所で繋がっているのです。そんな思いをさせる「写真集」の宣伝を見ましたので拙文を書いて見ました。それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人