後藤和弘のブログ

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中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

北朝鮮のミサイル発射をどのように考えるか?

2013年04月09日 | 日記・エッセイ・コラム

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(写真の出典:http://news.xinmin.cn/rollnews/2009/04/13/1812407.html

北朝鮮は今日か明日、長距離ミサイルを太平洋方面へ向けて発射するという報道があります。

日本本土に落下する可能性は小さいようですが、この際、日本人としてこの事態をどのように考えるのか良いのでしょうか?少し根本的にその受け止め方を考えて見たいと思います。

まず北朝鮮は何故アメリカをこんなに敵視し、対抗しようとしているのでしょうか?

それには2つの原因があるようです。

(1)第二次大戦後にすぐ起きた朝鮮戦争でマッカーサー司令官指揮下のアメリカ軍が北朝鮮を蹂躙し、満州の国境近くまで攻め込んで、北朝鮮滅亡の寸前まで酷い目に逢わせたのです。

幸い中国共産党軍の人海戦術で優位に立った中国軍が38度線まで押し返し、現在の北朝鮮国家が成立したのです。

それを達成したのが金日成元帥でその孫が現在の金正恩なのです。

彼はアメリカへ対する国民の恨みや憎しみを利用して国内の団結を固めています。ですから何度もアメリカを悪しざまに罵り、国民の一致団結を進めているのです。

(2)共産主義のロシアや中国やベトナムが市場経済主義に切り替え、経済発展に成功しましたが、北朝鮮だけがかたくななに閉鎖的な共産主義経済を続行して、貧困にあえいでいるのです。

以上のような情勢の故での今回のミサイル発射の問題が起きています。標的はアメリカ軍です。ですから日本の上空を越えてアメリカ領のグアム近辺の海を狙っていると思います。

しかし技術が未熟で太平洋まで飛ばないで日本に落ちてくるかも知れません。それは偶発的な事故と冷静に受け止めたほうが良いと思います。

それよりも日本人は朝鮮戦争以来の朝鮮半島とアメリカのかかわりを考えて、この地域の平和を維持出来るように根本的に考えるべきと思います。

そのためには北朝鮮と外交関係がある中国とロシアと北朝鮮を暴発させないような賢明な交渉を進めるべきと信じています。しかしこの方向の日本の外交は弱すぎると思います。

要は、北朝鮮のミサイル発射に過剰に反応しないことです。感情的にならないことです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)