私のブログのヨットに関する記事へ何度も好意的なコメントを下さった方がいました。
その方はHootaさんといいます。北欧風の43フィートの大型艇、Bambino で東京湾や伊豆七島周辺を帆走している方です。
そのHoota さんを2009年の4月に初めて訪ねてみました。しかし彼とはその後、2年間だけ情熱的にお付き合いし、一緒にヨットに乗せてもらいました。しかしその後何故かお付き合いが途絶えてしまいました。
しかしその2年間のことは忘れ得ない思い出として現在でもよく思い出しています。
そこで彼の艇を2009年4月に始めて訪問した時のことを書いおきたいとて思います。
その日は、まず他のヨット乗りをまじえて4人で一緒に、Bambino号の甲板の古いニスをサンドペーパーで落とす作業を午後中しました。
そして夕方から夜にはHootaさんとヨットの上でビールを飲みながら歓談しました。
海でこのように豪華なヨットにのっている人々は別世界の人のような気がしますが?と、聞きました。「皆さん、普通の人々で生活の仕方を工夫してヨットに使うお金を作っていると思いますよ。」「職業や年齢も色々です。皆さん、気持ちの良い方々です。話がすぐ通じますよ」。
そんな気さくな話し方で、いろいろな話をしてくれました。
Hootaさんは以前、法務省で国家公務員として働いていた人です。人間が純粋なようで、中央省庁のお役所仕事があまりお好きでなかったようです。
安定した職業をサラリと止めて、ニコルさんのレンジャー養成学校の先生になりました。
ヨットは16歳の時から素晴らしい師匠について練習したそうです。当時は「東京ベイヨットクラブ」の指導教官として働いていました。
千葉県の内房総の保田漁港に係留してある大型北欧風ヨット、Bambinoの保守管理も任されているそうです。
話題は16歳のとき、ヨットを指導してくれた師匠の素晴らしさ、ニコルさんの魅力的な人柄と黒姫に造成した美しい林のこと、東京ベイヨットクラブを主宰しているK氏の卓見などなどでした。
全ての出会いに感謝している様子なのです。ああ、こういう人をジェントルマンと言うのだ、と感じました。奥様の話も出ました。現在も法務省に務めていて、2年間の神戸への単身赴任を終えて最近帰って来られたそうです。ご結婚のいきさつなどを楽しそうに話してくれました。
始めは夕陽を見ながら後ろ甲板で飲んでいました。夜になったので、美しいチーク材で内装したキャビンの中で飲み合いました。
そのHootaさんとは何か事情があったらしく疎遠になってしまいました。人生には良くあることです。しかし彼は本当に良い友人でした。気持ちの良い友人でした。私のすがすがしい思い出になりました。
下に夕陽の写真、Bambinoの写真、Hootaさんの写真などを示します。(終わり)