後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ドイツの菜の花畑の写真です

2015年02月09日 | 写真
あれはもう随分の昔になりましたが、ある年の春先に仕事でドイツに行ったことがありました。列車に乗り、暗いコンパートメントの座席から、まだ枯木のままの森を何故か憂鬱な気分で眺めていました。
暗い冬のままの森が切れて突然明るい菜の花畑が広がったのです。それは一瞬息を飲むような光景でした。忘れられない風景画になりました。
それを思い出し、「ドイツの菜の花畑の写真集」を検索しましたところ私の思い出の風景写真が幾つも出てきました。
そこで2枚を選んでお送りします。私の思い出の菜の花畑の風景は2枚目の写真のように暗い空の下に浮かびあがるように広がっていました。
一番目は、ドイツ、ブレーメンの菜の花畑です。
出典は、「ドイツの菜の花畑の写真集」を検索すると出ています。
二番目の写真は、ドイツ、テューリンゲン州の菜の花畑です。
出典は、「ドイツの菜の花畑の写真集」を検索すると出ています。



「自分が体験した花の趣味」

2015年02月09日 | 日記・エッセイ・コラム
若い頃、オハイオ州に留学しました。そうしたらアメリカ人が「あなたの趣味は何ですか?」と聞くのです。勉強が忙しくて趣味など持っていませんと答えました。すると悲しそうな顔をして趣味が人生を幸せにするのですといろいろ教えてくれました。当時のアメリカ人は誰でも趣味の重要性を言っていたものです。それ以来、趣味を持つようにいろいろ努力しました。
中年過ぎて少し生活が落ち着きました。すると雑木林を眺めたり、野に咲く花を探し歩くのが好きになりました。日本古来の花を探すのが趣味の一つになったのです。それで気がついたのですが、花屋さんで売っている花は野に咲く花々と非常に違うのです。
花屋さんでは栽培をして品種改良をした花々が売られているのです。
花だけでなくいろいろな植物の原種と栽培種の違いを調べること趣味になりました。
外国に行くと植物園に行きます。日本の植物園にも行きます。
原種と栽培種を比較してみると人間の植物や花に対する深い愛情が感じられるのです。そして人間が品種を改良する努力の積み重ねに感動します。
日本人と西洋人の花の好みも興味深いものです。
寒帯地方、温帯地方、そして熱帯に咲く花の違いも面白いのです。植物園の温室には南米やアフリカの花もあります。
花々を愛する心は人類の文化なのです。しかし好みの花は民族によって違いもあり深く考えさせられます。それでは日本人の好みの花はどういう花でしょうか。
江戸時代から愛されていた花の一例にサクラソウがあります。
その江戸時代の原種のサクラソウの自生地は、さいたま市、荒川沿いの田島ケ原にあります。国指定の天然特別記念物になっています。
毎年4月になると可憐な花が咲き出します。花の色は淡い桃色で、咲いているのを恥じているように草の陰に隠れています。楚々とし、控え目な風情が日本人の美意識に合致しているようです。原種の素朴な良さは捨てがたいと眺め入りました。下にその写真を示します。
1番目の写真は江戸時代の原種のサクラソウの自生地です。さいたま市、荒川沿いの田島ケ原にあります。(撮影日時:2010年4月20日午前11時から12時。)
2番目の写真は西洋サクラソウです。西洋サクラソウの品種改良をした花もいろいろ見ました。特に東久留米市の石塚園芸の石塚健壽さんは西洋サクラソウの新し品種を幾種類も開発しました。精魂こめて交配し20種の西洋サクラソウの新種を作ったのです。

この様に花や植物を眺める趣味は心を静かにしてくれる趣味です。これを私は「穏やかな趣味」と呼んでいます。体力が弱った現在も続けている私の大切にしている趣味です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)