後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今日は朝から三鷹、花と緑の広場へ菜の花の写真を撮りに行きました

2015年02月27日 | 写真
この広場は四季折々あふれるようにいろいろな花が咲いているところです。昨年はヒナゲシの花畑で自由に花を摘んで良いですと言ってハサミを貸してくれました。
沢山のヒナゲシの花を切り取りました。大きな花束を抱えて帰ってきたら家内が大喜びをしました。そんなことを思い出しながら菜の花の写真を撮って来ました。







戦場ジャーナリストの犠牲をいろいろな視点から考える(3)日本に居るイスラム教徒を大切する

2015年02月27日 | 日記・エッセイ・コラム
後藤健二さんのイスラム国による殺害は日本人の考え方へいろいろな影響を与えています。
命の危険を冒してまで戦場へ取材に行く必要などあるのか? 戦争の報道は本当にそんなに大切なものであるのか? 中東は遠方なので日本には関係ない場所なので放っておけば良いのではないか? 国際社会はイスラム国打倒で60ケ国も有志連合を結成して、日本もその一員なので中東問題には積極的にかかわるべきである! 国際社会の付き合いの義理も考えるべきである。中東からの原油輸入の確保に必要なら自衛隊を派遣すべし。 などなどいろいろな不安と迷いが生じています。
その上、イスラム教は完全に悪い宗教だから日本から抹殺すべしという感情的になっている日本人も多くなっているのです。昨日の読売新聞によると日本にあるイスラム教の礼拝所のモスクへは毎日頻繁に嫌がらせの電話がかかってくるそうです。その電話の趣旨は「おまえらイスラム教徒は日本から出て行け!」というものだそうです。そして身の危険を感じさせるような恐ろしいことを言うそうです。
私はキリスト教を信じています。仏教もイスラム教も尊敬しています。ですからイスラム教徒へ対する攻撃や差別にはショックを受けています。暗い気持ちになります。
イスラム国はイスラム教とは何のかかわりもない暴力集団なのです。
日本に住んでいる約10万人から20万人のイスラム教徒は皆んな平和的な穏健な人々なのです。( 日本のイスラム社会の特徴や出身国別の信者の数などの詳細は末尾の参考資料にあります。)
そして日本にいるイスラム教徒の団体のイスラミックセンタージャパンは、イスラム国へ強烈な抗議声明を発表しています。後藤健二さんの事件直後の1月22日に発表していたのです。 以下はその抜粋です。
・・・・日本では、我々イスラム教徒は平和的に過ごしています。欧米諸国で見受けられる様な、イスラム教徒に対する差別やハラスメント、そして屈辱を受けるといったことも、日本ではありません。ヒジャーブ(頭につけるスカーフ)やニカーブ(目以外を覆い隠す格好)をしたイスラム教徒の女性に対して、危害を与えるといったような事例は一つもありません。
日本にいるイスラム教徒は自由に宗教活動を実践しています。モスクを建てたり、イスラム教の啓蒙活動を行う際に、政府から干渉を受けることもありません。
しかし、おそらく最も重要な理由は、日本はイスラム国を含め、いかなる国に対しても宣戦布告をしない世界で唯一の国であるということです。なぜならば、日本の領土が侵された際の自己防衛の場合を除いて、いかなる軍事活動も、憲法によってはっきりと禁止されているからです。・・・・以下省略・・・・
日本は寛大な心の仏教国なのです。宗教を信じようが無宗教だろうが問題の無い国なのです。
もっと暖かい広い心で少数のイスラム教徒を大切にすべきです。そうすれば日本の文化も多様化し、精神的に豊かな文化が育つのです。写真は東京にあるイスラム教のモスクです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

=======参考資料===============
(1)日本のイスラム社会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E7%A4%BE%E4%BC%9A
・・・・日本のイスラム教徒の大半は外国人であるため、選挙権を持つ者は非常に少ない。そのためイスラム教徒の移民を多く抱える西欧各国とは異なり、イスラム教徒による社会問題や政治活動等は日本国内において大きなイシューとはなっていない。

現在、日本国内で行われる、イスラム教徒の礼拝や集会における説教は日本語では、ほとんど行われることがない。英語、もしくは、ウルドゥー語、タミル語、インドネシア語、トルコ語などのイスラム教徒の出身国の使用言語がそのまま使用されている。・・・・・
(2)日本国内のモスク一覧
http://www.halal.or.jp/hjch/p_mosque
日本国内にあるモスクの一覧です。
モスクはイスラーム寺院と訳されますが、モスクの中には崇拝の対象物はなく、あくまで礼拝を行うための場となります。
モスク(Mosque)は英語で、アラビア語ではマスジド(مَسْجِد‎, masjid, 「ひざまずく場所」の意)です。
下記一覧のモスク以外にも、国内約100カ所あると言われています。一覧表は省略します。
(3)イスラミックセンタージャパンのイスラム国への抗議声明の前文
http://mijinco.blog.shinobi.jp/Entry/7788/
(2015年1月22日 東京にて)
イスラミックセンタージャパンは、2人の日本人の人質、後藤健二さんと湯川遥菜さんを殺害するというイスラム国の脅迫に対して、抗議します。イスラム国は数カ月に渡り、彼らを人質として拘束しています。
我々は、イスラム国が重大な過ちを犯しているとみなしています。そして、イスラム国が良識的な意見に耳を傾け、人質を即座に且つ無条件で解放するように要求します。
以下は、http://mijinco.blog.shinobi.jp/Entry/7788/ に続きます。