1番目の写真は「ひまわり」です。1888年8月から1890年1月にかけての作品です。南仏のアルル滞在時に盛んに描かれた。花瓶に挿された向日葵の「ひまわり」は7点存在し、2007年現在6点が現存している。
2番目の写真は「糸杉と星の見える道」です。ゴッホがこの世を去る2か月前の1890年5月、フランス南部のサン=レミ=ド=プロヴァンスにある精神病院で療養中の作品です。
3番目の写真は「星月夜(ほしづきよ)」です。南フランスの聖ポール療養院で1989年にゴッホが見た星空です。
ゴッホが入院した聖ポール療養院(Saint Paul de Mausole)は、現在でも診療が行われており、ゴッホの病室や回廊も公開されているそうです。
4番目の写真は「医師ガシェの肖像」です。1890年6月の作品です。医師ガシェは絵画愛好家でありゴッホと親しくセザンヌやピサロらと交友があったほか、自らも絵画を描いていました。
5番目の写真は「カラスのいる麦畑」です。この作品は、ゴッホが拳銃自殺を図った1890年7月に完成されたもので、「巨匠最後の作品」です。
ゴッホの生前に売れた絵はたった1枚『赤い葡萄畑』だけでした。それでも弟テオドール(通称テオ)の援助でなんとか生活していたのです。
ゴッホは油彩900点、素描1100点を遺しました。
傑作とされる作品はほとんどが晩年の約2年半(1888年2月から1890年7月)に制作されたものでした。
しかし彼の絵画は世界中で人々に感動を与えているのです。不思議です。私も彼の絵が大好きです。
好きという軽々しいものではなく魂がゆさぶられるのです。生きる勇気が猛然と湧いて来るのです。人間の素晴らしさを感じるのです。そして何と言っても美しいのです。
1989年、1990年にオハイオのコロンバス市に住んでいたときゴッホの絵があるシカゴ美術館やピッツバーグ美術館に何度も車を走らせたこともありました。
ゴッホの絵は世界の宝です。