後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「赤、藍、白のサルビアの花の写真を撮ってきました」

2019年08月21日 | 写真
小金井公園に赤、藍、白のサルビアが咲いているというニュースがありましたので写真を撮りに行きました。
初めの4枚の写真がサルビアで最後の写真はメドウセージの花です。









湖の岸辺に別荘のような宿泊所を持つ方法

2019年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム
山中湖から見上げた富士山は絶景です。青い湖水の上に雪を戴き高く聳える山頂が美しいのです。そしてなだらかに下がっている稜線も悠然としています。
この山中湖の岸近くに何時も一隻のヨットが停泊しています。

1番目の写真がそのヨットです。何十年も時が止まったよう山中湖の同じ場所に停泊しています。
この位の大きさのヨットの船室には炊事道具と寝室が付いています。水洗トイレもあります。
自分で料理をして星空の下のデッキでビールを飲むことが出来ます。夜が更けたら小さい寝室に潜りこめます。つまり湖に浮かんだ別荘です。
ヨットは帆走の快適さとスリルを楽しむ趣味です。しかし同時に湖畔の小さな別荘のようにも使えるのです。

今日はヨットを小さな別荘のように使う方法をご紹介したいと思います。
霞ヶ浦の岸壁に全長26フィートのヨットを23年間係留して別荘のように使った体験記です。自分のヨットに泊る趣味の話です。

2番目の写真は私のヨットを後から撮った写真です。船尾が低く、湾曲した台になっています。
台の上面が水面すれすれに出来ていて水中へ飛び込んで泳いだ人が水中から船の上に簡単に上がれるような構造になっています。遊びの為の台ですのでプレイ・デッキといいます。
ヨットに泊まる時は乗り降りが容易なように後ろ向きに係留します。

さて次はヨットのキャビンの中について説明いたします。
ヨットの船体の中は全て空洞になっています。3ケ位の小さな部屋に区切ってあります。前甲板の下は寝室、中心がメイン・キャビンで炊事場と食堂、後甲板の下の左右は細長いカプセルホテルのような構造で左右に一人ずつ寝ることが出来ます。

さてヨットの楽しさの一つは料理を作りデッキの上に持ち出して食事したりビールが飲めることです。

3番目の写真は炊事用の2口コンロです。燃料はプロパンです。そのボンベはデッキの椅子の下に収納してあります。ガス漏れで起きるガス爆発を防ぐために船室にはボンベを収納しません。

4番目の写真は調理台(右)と流し(左)の写真です。
料理に使う水は下方に蛇口のついた水入れ(中央)を満杯にして自宅から持っていきます。
流しの排水は船底に付けてある排水パイプから水中へ排出します。
コンロと流しと料理台さえあればどんな肉料理も魚料理も出来ます。
料理台に面してガラス戸のついた戸棚があり食器が入れてあります。鍋やフライパンは別の戸棚です。包丁や切り板や料理道具、そしてナイフやフォークや箸などはガスコンロの下の引き出しに分類してしまってあります。
パーティなどをするときはビーフシチューやオデンの煮込みを作ります。それにオードブルの盛り合わせをつけて乾杯します。シャンパンがあれば上々です。このような炊事道具がヨットの中についているのです。

5番目の写真は作った料理とシャンパンの写真です。招いたお客さんがシャンパンを持って来てくれました。テーブルの周りには最大7人が座れます。
さてキャビンの中での生活を快適にするために欠かせないのが水洗トイレです。

6番目の写真の真ん中に縦に光っているステンレスの棒はマストの下部構造です。その右に見える入口と白い壁が水洗トイレのある小部屋です。小さい電動水洗トイレがついていました。白い壁の上の方には丸い小さなキャビン灯がついています。
マストの左奥は前甲板の下に広がっている寝室で、大人2人が寝ることが出来ます。

7番目の写真はデッキの上でビールを飲んでいたら遊びに来た白鳥一家の写真です。4羽の一家ですがこれには3羽だけ写っています。家内がパンを投げて遊んでいました。

このようにヨットの構造は寝泊まり出来るための最小の設備を完全に揃えています。
ですから湖の岸辺に係留していると別荘のように楽しめるのです。
23年間霞ヶ浦の湖畔に家内と一緒に何度も泊まりました。係留した岸壁は茨城健の県庁の港湾局が管理していました。幸運にも係留料が格安でした。茨城県に今でも感謝しています。
最後にヨットの楽しさをまとめておきます。
風を受けてセイリングする楽しさ、ジーゼルエンジンで霧の海をゆっくり走る低音のエンジン音の楽しさ、流線形の船体を美しく塗りあげる楽しさ、室内の木製の床や壁にニスを塗る楽しさ、キャビンの中で炊事をしてパーティをする楽しさ、ゆっくり流すように巡航し海鳥や冬鳥を観察する楽しさ。とにかく色々な楽しさがあります。
そして意外に多くの人々がヨットを別荘がわりに使っているのです。船を沖に出すのは危険な上に人数も揃えなければいけません。
そんな理由もあるでしょう。独りでキャビンの中で遊んでいる人が多いものです。
私は8年前の75歳でヨットの趣味を止めました。26年間ほど続けて来ました。
今振り返って考えてみるとどうも別荘がわりのように使って来たような気もします。
家内もよく一緒に泊ってくれたことを感謝しています。楽しい趣味でした。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘