今朝は落ち込んでいます。毎朝、ブログ記事を書こうとコンピューターの前に座ると書きたいテーマが沢山浮かんできます。午前中は面白いテーマを選んで楽しい物書きの時間です。毎日の日課です。ところが今日はテーマが何も浮かんで来ません。落ち込んでしまいました。空がどんより暗く、居間のガスストーブの具合が悪いのです。
こういう時にはゴッホの油彩画を見ることにしています。見ると気分が明るくなります。勇気が出てきます。こうして何十年もゴッホの油彩画に勇気づけられてきました。そこで今日はゴッホの油彩画の写真を8枚掲載致します。
1番目の写真は「ひまわり」です。1888年8月から1890年1月にかけての作品です。南仏のアルル滞在時に盛んに描かれた。花瓶に挿された向日葵の「ひまわり」は7点存在し、2007年には6点がありました。
2番目の写真は「糸杉と星の見える道」です。ゴッホがこの世を去る2か月前の1890年5月、フランス南部のサン=レミ=ド=プロヴァンスにある精神病院で療養中の作品です。
3番目の写真は「星月夜(ほしづきよ)」です。南フランスの聖ポール療養院で1989年にゴッホが見た星空です。
ゴッホが入院した聖ポール療養院(Saint Paul de Mausole)は、現在でも診療が行われており、ゴッホの病室や回廊も公開されているそうです。
4番目の写真は「医師ガシェの肖像」です。1890年6月の作品です。医師ガシェは絵画愛好家でありゴッホと親しくセザンヌやピサロらと交友があったほか、自らも絵画を描いていました。
5番目の写真は「カラスのいる麦畑」です。この作品は、ゴッホが拳銃自殺を図った1890年7月に完成されたもので、「巨匠最後の作品」です。
6番目の写真は1888年作の「黄色い家」です。この家は1944年に戦災で破壊され現存していません。
南仏アルルに活動の拠点を移したゴッホは、ラマルティーヌ広場(Place Lamartine)沿いのこの黄色い建物の一部をアトリエと住居として間借りしていました。
7番目の写真は1888年作の「アルルの跳ね橋(ラングロワ橋)」です。
南仏アルルの跳ね橋をモチーフにした作品は複数あります。橋の手前で洗濯する女性たちが描かれた作品の一つがクレラー・ミュラー美術館に収蔵されています。
実際のモデルとなった橋はアルルの中心部から約3キロほど南西の運河に架かっていましたが現存していません。観光用に作った橋がありますが絵画の雰囲気とはまったく違います。
3番目の写真は1888年作の「夜のカフェテラス」です。
南仏アルルの星空の下、人でにぎわうカフェテラスが描かれています。オランダのクレラー・ミュラー美術館蔵です。
ゴッホの生前に売れた絵はたった1枚『赤い葡萄畑』だけでした。それでも弟テオドール(通称テオ)の援助でなんとか生活していたのです。
ゴッホは油彩900点、素描1100点を遺しました。
傑作とされる作品はほとんどが晩年の約2年半(1888年2月から1890年7月)に制作されたものでした。
しかし彼の絵画は世界中で人々に感動を与えているのです。不思議です。私も彼の絵が大好きです。
好きという軽々しいものではなく魂がゆさぶられるのです。生きる勇気が猛然と湧いて来るのです。人間の素晴らしさを感じるのです。そして何と言っても美しいのです。
1989年、1990年にオハイオのコロンバス市に住んでいたときゴッホの絵があるシカゴ美術館やピッツバーグ美術館に何度も車を走らせたことを思い出しています。ゴッホの絵は世界の宝です。
もっとゴッホの絵をご覧になりたい方は、http://www.art-library.com/gogh/index.html にあります。
今日も寒い日なのでゴッホの絵でも見て家の中でのんびりと過ごすつもりです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平穏をお祈り申し上げます。 後藤和弘(藤山杜人)