後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「家族と別れたウクライナ難民の外国での定住と就職」

2022年04月06日 | 日記・エッセイ・コラム
ロシアの暴虐なウクライナ侵攻で400万人以上の難民が夫や父と別れて外国へ逃れました。難民の多くは隣国のポーランドへ逃げたのです。
今日はウクライナ難民外国での定住と就職について考えてみます。
まず難民が夫や父と別れる場面の報道をご覧ください。
・・・ロシアとの戦いに備えるため、ウクライナの18~60歳の男性は原則、国内に残ることが求められている。侵攻が始まって1カ月が過ぎた今も各地で、男性が国外に退避する家族を見送る光景が繰り返されている。
4月1日、西部リビウの駅プラットホーム。隣国ポーランドに行く電車の前で、何組もの家族や友人らが抱擁していた。
 午後5時すぎ出発予定の電車が「25分遅れる」と構内アナウンスが入ると、会社員セルゲイ・コバレベッツさん(37)は「窓越しだけど、もう少し妻と子どもを眺めることができる」と笑顔を見せた。電車には妻レナさん(35)と長女カミラさん(13)が乗り込んだ。・・・(https://www.asahi.com/articles/ASQ4576B5Q42UHBI024.html )

こうして家族と別れた妻や子供は隣国ポーランドに到着します。しかしそこに定住し就職するのには手続きが大変なのです。その様子を報じた記事を以下に示します。
・・・ロシア軍のウクライナ侵攻により、祖国から逃れた難民の多くが長期の避難生活を強いられるなか、国外への定住を模索する動きが出てきている。ポーランドでは、難民が個人IDの登録や就職を始めている。
 3月26日午後、ポーランド南部クラクフにあるタウロン・アリーナ前の行列に、100人以上のウクライナ人が並んでいた。ポーランドで公的な医療サービスを受けたり就職したりする際に必要となる個人ID番号の登録のためだ。
 最後尾付近にいたデニスさん(16)は、姉や母らと中部ドニプロ市から1週間前に逃げてきた。「ポーランドでは学校には行かず、すぐに家族のために働きたい。仕事があるなら何でもいい」。デニスさんたちが行列に並ぶのはこの日が2日目だ。前日は自分たちの順番が来る前に登録所が閉じてしまったという。
 アリーナの職員によると、登録所は日曜をのぞく午前8時~午後8時に開いており、毎日500~600人が登録を済ませる。・・・

ポーランドでは多くの善意の人々がウクライナ難民を自宅に住まわせ就職の世話をしています。この事は明るいニュースです。人間は無償の行為で難民に同情して助けているのです。日本でも昨日20名のウクライナ難民を受け入れました。その難民に住宅を提供して生活を支援する具体的な提案が多くの個人や自治体から寄せられています。人間の美しい心です。
これらはロシアの冷酷な残虐行為とは対照的です。人間の素晴らしさを示す報道です。
それにしても家族が別れわかれになっているのです。悲劇です。この悲劇はロシア軍の停戦と完全撤退まで解消されません。停戦と完全撤退までの道程は長い険しいいものです。私は暗い気持ちです。数多くの人々が殺戮され、住宅や病院、避難した劇場などなどが爆撃されています。
ウクライナに平和が来ることを祈り続けています。

今日の挿絵代わりの写真フランスの花園です。
写真の出典は、 https://4travel.jp/travelogue/11409923 です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)