広大な小金井公園の中央奥に『江戸東京たてもの園』があります。古い商店や住宅が復元され展示されています。
東京都は1993年(平成5)東京都江戸東京博物館の分館として敷地面積約7haの広い「江戸東京たてもの園」を作りました。そして文化的価値の高い昔の商店や住宅を移築し、復元展示しています。今日は入場料を払って丁寧に写真を撮って来ました。4枚の昔の商店の写真と3枚の昔の住宅の写真をお送り致します。詳しくは、https://www.tatemonoen.jp/ をご覧下さい。

1番目の写真の中央が武居三省堂(文具店)で右端は花市生花店 です。左端はうどん屋です。武居三省堂は明治初期に創業した文具店です。当初は書道用品の卸をしていましたが、後に小売店に変わりました。
建物は震災後に建てられた「看板建築」で前面がタイル貼りになっていて屋根の形にも特徴があります。
建物は震災後に建てられた「看板建築」で前面がタイル貼りになっていて屋根の形にも特徴があります。

2番目の写真は村上精華堂です。台東区池之端の不忍通りに面して建っていた小間物屋(化粧品屋)です。昭和前期には、化粧用のクリーム・椿油や香水等を作って、卸売りや小売りを行っていました。 イオニア式の柱が当時としてはとてもモダンです。

3番目の写真は鍵屋(居酒屋)です。
台東区下谷の言問通りにあった居酒屋です。震災・戦災をまぬがれた鍵屋は、1856年(安政3)に建てられたと伝えられています。建物と店内は1970年(昭和45)頃の姿に復元しています。
台東区下谷の言問通りにあった居酒屋です。震災・戦災をまぬがれた鍵屋は、1856年(安政3)に建てられたと伝えられています。建物と店内は1970年(昭和45)頃の姿に復元しています。

4番目の写真は小寺醤油店の店先です。大正期から、現在の港区白金で営業していた店です。味噌や醤油、酒類を売っていました。

5番目の写真は田園調布の家(大川邸)です。1925年(大正14)郊外住宅地の一つである大田区田園調布に建てられた住宅です。
居間を中心に食堂・寝室・書斎が配置されています。また、当時としては珍しく全室洋間となっています。
居間を中心に食堂・寝室・書斎が配置されています。また、当時としては珍しく全室洋間となっています。

6番目の写真はデ・ラランデ邸です。この住宅は、元は平屋建ての洋館でしたが、1910年(明治43)年ころ、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより3階建てとして大規模に増築されました。新宿区信濃町に建っていました。

7番目の写真は三井八郎右衞門邸です。
港区西麻布に1952年(昭和27)に建てられた邸宅です。
客間と食堂部分は、1897年(明治30)頃京都に建てられ、戦後港区に移築されたものです。
港区西麻布に1952年(昭和27)に建てられた邸宅です。
客間と食堂部分は、1897年(明治30)頃京都に建てられ、戦後港区に移築されたものです。