活け花、華道の成立は茶道と同じ室町時代中期と言われています。この華道を楽しんだのが池のほとりに住んでいた僧侶たちだったので「池坊」と呼ばれるようになったのです。
池坊の生け花は僧侶の侘び寂びの美意識が反映されているのが特徴です。
一方草月流は1927年に出来た新しいい流派です。初代家元は勅使河原蒼風でした。草月流の活け花は自由で前衛的な作風を特徴としています。
日本の華道には池坊や草月流の他に数十の流派があって日本の文化を豊かにしています。
それでは池坊風の茶室の花の写真1枚と池坊の『立花新風体』 の活け花の写真1枚を示します。
そして草月流の假屋崎 省吾さんの作品の写真1枚を順々に示します。
そして草月流の假屋崎 省吾さんの作品の写真1枚を順々に示します。
1番目の写真は夏の茶室に飾った活け花です。
2番目の写真の猫柳の立花が『立花新風体』です。
3番目の写真は草月流の假屋崎省吾さんの活け花です。
4番目の写真は西洋の活け花です。東京の自由が丘のフラワーアレンジメントスクールの作品です。http://fl-paris.com/ecole/
5番目の写真も西洋の活け花です。これも東京の自由が丘のフラワーアレンジメントスクールの作品です。http://fl-paris.com/ecole/
さて皆様はどの写真の活け花がお好きでしょうか?
大変大雑把に言えば東洋人なら1,2,3番目の写真の花が好きで西洋人なら4,5番目の活け花が好きと思います。しかし美意識の違いは民族によって違うでしょうし個人によっても大きく違いますから一概に議論すべきではありません。
假屋崎省吾さんの活け花は邪道だと言う人もいます。しかし活け花は飾る場所によります。
假屋崎省吾さんの作品は大きいものが多いので豪華なホテルのロビーに飾ると素晴らしく見えます。あるいは国賓の歓迎晩餐会に飾ると会場を華やかな雰囲気にして大変良いと思います。
それにしても茶室の花は楚々として良いものです。季節の花を庭からとってきて小さめの花瓶に挿すのです。日本の家庭ではよく見かける活け花は茶室の花のようです。
西洋の活け花を日本では「フラワーアレンジメント」と言います。それを教えているスク-ルは日本全国にあります。
日本からパリに行ってフラワーアレンジメントを勉強し帰国後その教室を開いている人は沢山います。
その一つに東京の自由が丘のフラワーアレンジメントスクール、http://fl-paris.com/ecole/ があります。
フランススタイルのフラワーアレンジメントは、フレンチスタイルやパリスタイルなどとも呼ばれ、西洋風の花のアレンジメントとして盛んな一派になっています。
この自由が丘のフラワーアレンジメントスクールの作品は4番目の写真と5番目の写真に示したとうりです。
活け花はそれぞれの民族の文化を背負っているのです。それが活け花の面白味の一つなのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)