後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「富永親徳の絵画展に行ってきました」

2024年11月08日 | アート・文化
富永親徳の絵画展に行ってきました。
小金井市の美術館、はけの森美術館での富永親徳の絵画展に行ってきました。
富永親徳は1896年生まれ1964年没の熊本出身の画家でした。23歳で東京美術学校の入学しました。台湾や東京で油彩画を描きつずけました。
その絵を1点、1点丁寧に見きました。楽しい絵です。どれも静かな風景です。裸婦の絵も静かです。
富永親徳は絵を描くのが嬉しいのです。そんな印象でした。

「時代がどんなに変わっても絶対に変わらぬもの」

2024年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム
社会の大きな変革は1990年頃からの小型コンピューターとインターネットの普及で起きました。しかし時代がどんなに変わっても絶対に変わらぬものがあるのです。
絶対に変わらぬものは愛の重要性です。男女の愛、夫婦の愛、兄弟姉妹の愛、親子の愛、友人たちへの愛、郷土への愛、祖国への愛、宗教へ対する愛などなど。沢山の愛があるのです。愛の重要性は時代がどんなに変わっても絶対に変わらぬものなのです。

今日は一番抽象的で分かり難い仏教とのかかわりについて書きたいと思います。かかわりとは仏教へ対する愛です。
日本人は宗教を信じていない人も仏教の影響を逃れることが出来ません。仏教の空気の中に生きているからです。
しかし日本の仏教は教祖であるお釈迦さまの教えとは違います。下にその違いを示します。

(1)釈迦は自分が死んだら墓を作らず、遺骨は野に捨てよと言って入滅しました。
しかし日本の仏教では先祖の墓を大切にし、お寺はお墓の管理で収入を得ています。
(2)釈迦は全ての像を拝んではいけない。仏像など作ってはいけないと教えました。
しかし日本には観音さまや薬師さまや大日如来さまの像が沢山あり、崇拝されています。
(3)釈迦は全ての殺生を禁じました。しかし現在の日本の仏教徒はこの戒律を破っています。しかし江戸時代までの日本人も四つ足の動物は殺して食べませんでした。
(4)釈迦は妻や家族から離れて出家しました。しかし日本の僧侶は妻帯し子供を大切にしています。お寺は世襲制で子供がまた住職になるのです。お寺の住職の世襲制は釈迦の教えとは違います。
(5)釈迦は教えの中心の「色即是空、空即是色」と「受想行識亦復如是」を本当に深く理解し信じるためには家族から離れて出家しなければいけないと教えました。しかし日本では出家しなくても釈迦の教えが理解でき悟りの境地に入れると信じられています。

韓国では佛教に原始宗教が混淆しています。韓国のお寺やお墓の写真をお送りします。

1番目の写真は韓国の11の世界文化遺産の一つの海印寺の山門の写真です。写真の出典は、http://www.seoulnavi.com/special/5003998 です。

2番目の写真はお寺の本尊様へお経を詠んできる僧侶と一般信者の写真です。写真の出典は、http://gree.jp/dong_hun/blog/entry/595258319 です。

3番目の写真は韓国の三大祈祷院の普門寺の本堂の内部の写真です。写真の出典は、 http://www.hikorea.jp/tour/tour_view.php…  です。

4番目の写真は韓国の墓地の写真です。写真の出典は、http://seoul2.blog97.fc2.com/blog-date-200908.html です。
韓国ではお墓には生花ではなく造花を捧げるのです。韓国では豊かな人は墓地用の山を買い、この山を一族又は家の共有の墓地とするのが昔の風習でした。しかし最近では企業が共同墓地を開発して分譲しています。この4番目の写真は共同墓地です。
韓国の佛教と日本の佛教は同じように見えますが、次のように決定的に違う事があるのです。
(1)韓国の僧侶と修行者は絶対に結婚しない。もし結婚すれば僧侶や修行者の資格を失う。
(2)韓国の僧侶と修行者は殺生戒を厳密に守る。日本の僧侶や修行者は肉や魚を食べる。韓国では絶対に食べない。
(3)韓国の僧侶と修行者は仏教のその他の戒律を厳しく守る。私はこの違いは非常に大きな違いだと思っています。
私は韓国の仏教の方がお釈迦様の教へに近いと感じています。

今日は時代がどんなに変わっても絶対に変わらぬものは愛の重要性だと書きました。男女の愛、夫婦の愛、兄弟姉妹の愛、親子の愛、郷土への愛、祖国への愛、宗教へ対する愛などが全て重要なのです。

そして続いて宗教へ対する愛に関連して日本と朝鮮の仏教の違いを書きました。
愛を大切にすれば人間は幸福になれるのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

「北の息吹を刻む手島圭三郎の版画芸術と絵本の世界 」

2024年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム
以前にNHKテレビの日曜美術館で版画家で絵本作家の手島 圭三郎さんが詳しく紹介されていました。
私はその版画の数々に魂が奪われました。北海道の森に棲むハクチョウ、シマフクロウやキタキツネ、ヒグマ、エゾシカ、リスの版画です。何よりも版画が美しいのです。力強くてしかも繊細です。美しいだけでなく手島 圭三郎さんの哲学や自然崇拝の宗教観が感じられるのです。下絵を大きなベニヤ板に貼り付けると彫刻刀でグイグイ彫っていきます。北の大地のエネルギーが乗り移ったかのような力強さと、生き物たち・自然界に対する愛情と畏敬の念を込めて。色彩を乗せる時も迷いは全く感じられません。北海道の大地に同化してしまったかのような色使いです。感動しました。
今日は版画家で絵本作家の手島 圭三郎さんのことをあらためてご紹介致したいと思います。
まず手島 圭三郎さんの版画の写真をご覧ください。

さて手島 圭三郎さんは1935年 に北海道紋別市で生まれました。版画家で絵本作家です。主な作品に『おおはくちょうのそら』や『しまふくろうのみずうみ』や『きたきつねのゆめ』などがあります。現在は北海道の江別市に住んでいます。
父が鉄道員で転勤が多く主にオホーツク海沿いの農漁村を転々として育ちました。1957年、北海道学芸大学を卒業し20年にわたって中学校教師を務めます。その後、版画家として独立したのです。
1981年に日本版画協会展に出展したシマフクロウの版画が福武書店の編集者の目にとまり、絵本作家としてデビューします。シマフクロウ、キタキツネ、ヒグマなど北海道の動物を題材とした作品を次々と発表します。作品はアメリカ、ドイツ、スイス、デンマーク、スウェーデン、中国、韓国でも翻訳されています。
児童むけの『おおはくちょうのそら』のある読者が書いた書評を以下にお送りします。


『おおはくちょうの 厳しくも悲しい物語 生きるとは 涙しながら』
(https://www.ehonnavi.net/ehon/107797/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%AF%E3%81%8F%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%9D%E3%82%89/ )

北海道の湖、おおはくちょうが冬を過ごすために北の寒い国から
やって来ました
そして 春になると生まれ故郷にかえるのです
おおはくちょうたちが 元気に大空を飛んでいきます
お父さんを先頭に・・・ でも6羽の家族のおおはくちょうたちは 出発できないのです。子どもが病気で 飛ぶことができず 
湖に残っていたのです
子どもが元気になるまで 北の国に帰るのを遅らせたのです
ところが・・・ 子どもの病気はよくならず  ますます 弱っていくのです
悲しいことです
 
しかし お父さんはとうとう 旅立つことを決意するのです
悲しい声で泣いています・・・・・
しかし家族のことを考えた末のお父さんの決断だったのです
飛び立った 家族は 一人残した 病気の子どものことを思い戻ってきました
しかし・・・・
病気の子どもは とうとう 息を引き取ったのです
どんなに 悲しく涙したことでしょう 
そして 家族は生きるために北の国へ飛び立つのです
一緒に帰れなかった子どものことを思って・・・・
はくちょうの家族は大空に死んだ子どものはくちょうの姿が大きく見えたのです
なんと かなしいお話でしょう 
しかし 生き物はこういう家族との別れをどれだけ経験していることでしょう
 
生きることの厳しさを この絵本から しみじみと感じ涙しながら読みました
手島さんのお話は すばらしい  
そして おおはくちょうのすばらしい手刷りの版画が 見事です!(感動しました)

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今日は版画家で絵本作家の手島 圭三郎さんのことをご紹介致しました。


それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人) 

===参考============
手島圭三郎の受賞歴:
  • ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、ニューヨーク・タイムズ選世界の絵本ベストテン:『きたきつねのゆめ』[2]
  • Fiera di Bolognia Graphic Prize (special mention), 1986
  • New York Times Best Illustrated Books, 1987
  • ALA Notable Book, 1987
  • 絵本にっぽん賞:『しまふくろうのみずうみ』[2][3]
  • Japan Prize for Outstanding Picture Books, 1983
  • ALA Notable Books, 1988
  • ニューヨーク・タイムズ選世界の絵本ベストテン:『おおはくちょうのそら』, NY Times Best Illustrated Books, 1988[3]
  • 厚生省児童福祉文化奨励賞:『カムイチカプ』
  • 北海道功労賞(2017年)