沖縄病患者ではないが、沖縄へ行って来ました。今年の冬は寒かったもので、暖かい 所へ行ってみたかっただけです。「避暑」という言葉が有るのに、「避寒」という日本語は無 い。これは北国に住む者に対する差別だ、などと言い始めたら「それは単なる年寄りのひ がみじゃない?」と言われた。
たかが観光客ふぜいに沖縄の人と心を語る資格は無いので、本土?内地?本州?日 本?ヤマト?(何と表現したら良いのか迷う)とは異なる自然環境、沖縄の風水土につい て一言。
観光に行っても、つい昔の商売気が出てしまうとは悲しい性ですが、まずは沖縄本島の 地質について。この写真は辺戸岬ですが、遠くに見えているギザギザの山まで全てジュラ 紀~白亜紀にかけての石灰岩です。沖縄と言えば琉球石灰岩、隆起珊瑚礁の島のイメ ージが強いのですが、これは恩納村から南の方だけで以北は付加体の石灰岩や粘板岩 で出来ています。これらは浸食に強い硬い岩盤なため山地が多く、ヤンバルと呼ばれる 所以です。
女性が立っている茶色の部分は、第四紀の琉球石灰岩最下部層、すなわち珊瑚礁の 一番下の部分です。二億年の年代差の有る不整合面を見ているわけです。堆積年代に 新旧の差は有れ、沖縄本島に石灰岩が多いことは確かです。
これだけ石灰岩が多いと、飲料水の硬度も相当高いはずです。日本本土の平均硬度は 100ppm以下なのに対して、沖縄では250ppmも有ります。(炭酸カルシュム換算で)ブクブ ク茶の作り方を調べたら、「材料・・・玄米・お茶・落花生・水(硬水)」とありました。軟水だ と泡立たないのでしょうか?
次回からもネタが尽きるまで沖縄シリーズで攻めたいと思います。尚、本当の沖縄病患 者のために「住まなきゃわからない沖縄」仲村清司をおすすめ本に追加しておきました。