あまりにも有名な斎場御嶽です。私のようなバチ当たりがウロチョロする場所ではない のですが、デジカメ持ってウロチョロしてしまいました。これだけですでに一回バチが当た ってしまいそうです。斎場御嶽のことを「サイジョウオンダケ」と読んでしまいました。正確 には「セーファウタキ」と発音するのですが、これで二回目のバチが当たります。「斎場」と は霊威の高い聖なる場所「御嶽」とは聖地の総称だそうです。
周辺の地質は琉球石灰岩なのですが、鍾乳石が有ることからここまで隆起する以前は 鍾乳洞だったのでしょう。(現在の標高は約100mです)鍾乳石がほぼ垂直に垂れ下がっ ていることから、傾動せず垂直に隆起したものと思はれます。
斎場御嶽には、この三庫理(サングーイ)の他にも大庫理(ウフグーイ)や寄満(ユイン チ)と呼ばれる拝所が狭い回廊のような地形でつながって有ります。この曲がりくねった回 廊のような地形は、かっての鍾乳洞の天井が抜け落ちて出来たものです。鍾乳洞の壁が 浸食や崩壊によって完全に崩れ落ちず、オーバーハング状に残っている場所を拝所とし て利用しているのです。
この三庫理拝所は三角形の洞窟の様に見えますが、かっては密着した亀裂であったも のが(右側に平行した亀裂が有ります)海側(左側)が浸食され支えを失ってズリ落ちた結 果この様な地形に成ったと考えられます。
あ~っ ダメダメ、なんという不遜な目で聖なる場所を観察してしまったのだろう。これで 三回目と四回目のバチがまとめて当たってしまいそう。
でも鬱蒼たる森林を抜け、ポカット空いた日の差す場所にこの様な奇岩が有ったなら、 何かしら霊的なものを感じたのでしょう。巨岩・巨木信仰は、琉球に限らず日本全国に見 られるものです。御嶽はヤマトでは鎮守の森みたいなもので、各村に一カ所は有るんじゃ ないですかね。