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2:団扇をもつおひさ
浅草観音境内の水茶屋難波屋の娘おきたと並び称せられた美人。おきたの冷たい美しさに比べて、あどけなく愛くるしい。両国薬研堀米沢町の煎餅屋高島長兵衛の娘で、歌麿が好んで描いたモデルの一人である。きら摺りの背色に女の初々しさが浮き出て、寛政の三美人と謳われたおひさのこの絵柄は、当時の庶民の間にさぞ流布されたことであろう。
※喜多川歌麿
江戸時代の日本で活躍した浮世絵師の代表的な一人。
姓は北川、後に喜多川、幼名は市太郎、のち、勇助(または勇記)と改め、名は信美。
初号は豊章といい、歌麻呂、哥麿とも号す。
通常は「うたまろ」と読むが、秘画本には「うたまる」としているものもある。
俳諧では石要、木燕、燕岱斎、狂歌名は筆の綾丸、紫屋と号して、蔦屋重三郎とともに吉原連に属した。
国際的にもよく知られる浮世絵師として、葛飾北斎と並び称される。
繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家である。
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