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5:当世踊子揃 鷺娘
いくつかの揃いものとして描かれているようだが、このほかに吉原雀、三番叟、道成寺がしられている。
歌麿がとりあげた題材のなかで吉原の風俗美を扱ったものがいくつかあるが、この組ものもその一つとみられる。
背色の黒雲母のなかに、夕顔のよに浮き出た踊り子の初々しい白い顔が特に印象的で、舞台でみる白鷺の精の美しさを、踊りのその一瞬にとらえたものであろう。
※喜多川歌麿
江戸時代の日本で活躍した浮世絵師の代表的な一人。
姓は北川、後に喜多川、幼名は市太郎、のち、勇助(または勇記)と改め、名は信美。
初号は豊章といい、歌麻呂、哥麿とも号す。
通常は「うたまろ」と読むが、秘画本には「うたまる」としているものもある。
俳諧では石要、木燕、燕岱斎、狂歌名は筆の綾丸、紫屋と号して、蔦屋重三郎とともに吉原連に属した。
国際的にもよく知られる浮世絵師として、葛飾北斎と並び称される。
繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家である。
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