アメリカには会社が直接社員に退職通告をせずに、その通告業務を外注することがあるらしい。
請負会社のウリの一つは退職通告者に不当解雇という告訴をさせないで、うまく首切りをするという専門性にあるらしい。
つまりはリストラ執行ビジネスである。
この映画の主人公はそのアウトソーシング会社の社員で、アメリカ全土を一年322日飛行機で飛び回って首切り通告をしてまわっている。
そして彼の個人的な目標はマイレージを貯めることである。
映画は、最初から画面展開が心地よいテンポですすんで、退職通告を受ける男女会社員の悲痛な反応が次々大写しされていきます。
主演がジョージ・クルーニーということで観に行きました。
まさに役柄にぴったりのはまり役で、なかなかの俳優さんだとあらためて思いました。 会社は優秀な女性新入社員の提案で、退職を通告する相手に直接会わずに、テレビ電話でその業務をやるようになるのですが・・。  旅がらすの中年独身男の話でもあり、家族の絆の再確認の話でもあり、熟年男女の割り切った交情の話でもあるという、結構盛り沢山のテーマが詰め込まれていましたが、
脚本がよく出来ているので、最後まで興味をつないでくれる面白い映画でした。 不景気が続く現代アメリカの企業社会の一面をシビヤーかつコミカルに画く、典型的なあるいは懐かしのアメリカ映画という映画でした。
カネを取れる作劇としては一級品だと思いましたが、内容はアホらし!とハラがたつ人も多いと思いますので、映画館に行くかどうかは、公式HPで予告篇を見てから決めてください
原題は「Up in the air」(宙に浮いてor宙ぶらりん)。
まさに主人公の人生を表現している題名だと思いました。
「マイレージ、マイライフ」予告編
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