安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ラリー・フラー EASY WALKER

2017-12-20 20:02:07 | ピアノ・トリオ

安曇野市から電車で長野市まで通勤することがありますが、朝早いので、長野駅に着いてから喫茶店で朝食を摂っています。先日、初めて通勤経路沿いにあるケンタッキーフライドチキンに寄り、クロワッサンサンドセットを食べましたが、クロワッサンサンドも珈琲もなかなか美味しかったので驚きました。ケンタッキーに対するイメージが変わりました。帰宅後、聴いたのはイメージ通りの演奏です。

LARRY FULLER (ラリー・フラー)
EASY WALKER (Pony Boy 1998年録音)

   

ピアニストのオスカー・ピーターソンの後継者として、よく名前が挙がるのは、モンティ・アレキサンダーやベニー・グリーンですが、タミール・ヘンデルマンやラリー・フラーも加えることができそうです。このアルバムは、メンバーの演奏に加え録音がよく、比較的知られているものです。

メンバーは、ラリー・フラー(p)、レイ・ブラウン(b)、ジェフ・ハミルトン(ds)。フラーは、1965年生まれ、88年から歌手のアーネスティン・アンダーソンの伴奏、94年からジェフ・ハミルトン・トリオの一員、2000年春にはレイ・ブラウン・トリオに参加し02年にブラウンが亡くなるまで行動を共にしています。05年から13年までは、ジョン・ピザレリ(g)カルテットに加入し、その後は自身のトリオを率いています。

曲は、カール・パーキンス作「Groove Yard」、ラリー・フラー作「In Like Flynn」と「Candy's Blues」、シャンソンの名曲「Hymne a L'Amour」(愛の讃歌)、レイ・ブラウン作「Ray's Idea」、ビリー・テイラー作「Easy Walker」、エリントン作「Caravan」、ミルト・ジャクソン作「Compassion」、ファッツ・ウォーラー作「Honey Suckle Rose」、モンティ・アレキサンダー作「Consider」の全10曲。スタンダード化している曲が多いですが、ピアノトリオで「愛の賛歌」を演奏するのは珍しい。

スイング度満点の素晴らしいピアノトリオアルバム。ラリー・フラー(p)は、両手をふるに使い、ユニゾンや厚いコードで旋律を奏でています。レイ・ブラウン(b)とジェフ・ハミルトン(ds)は端正といっていいプレイで支えています。1曲目の「Groove Yard」やアップテンポの「Ray's Idea」、ハミルトンがブラシを使う「Easy Walker」など、スインギーな魅力が溢れています。選曲が意表をついた「愛の讃歌」では、ピアノの美しいシングルトーンが酔わせてくれ、「Caravan」は、ピアノソロで演奏され、高音域を使った演奏がフレッシュです。音質もよく、聴きやすいアルバムでもあります。

【LARRY FULLER ホームページ】

larryfuller.com

ホームページ内の「Shows」を見ると、ニューヨークやロスアンゼルスなど全米各地で活躍している様子がうかがえます。

【ケンタッキーフライドチキン長野駅前店】

住所:長野県長野市南長野北石堂町1414-1
電話:026-229-8070
営業:7:00~22:00

長野市の中央通り沿いにあります。朝7時から営業

この垂れ幕につられて入りました。ケンタッキーからクロワッサンサンドが発売されているとは、驚きました。

店内

意外にコーヒーもいけます。

クロワッサンサンド。ハムと卵がはさんでありますが、卵がしっとりふわふわで美味しく、ケンタッキーもいろいろ考えるものだと感心しました。