安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アンドレア・モティス&ジョアン・チャモロ クインテットライブ (12月26日 東京丸の内コットン・クラブ)

2017-12-29 21:03:09 | 演奏会・ライブ

スペインのアンドレア・モティス(vo,tp)については、「エモーショナル・ダンス」(Impulse)など数枚のアルバムを持っていて、実演を聴きたいと考えていたので、今回の来日の機会にコットンクラブへ聴きに行ってきました。

(メンバー)

Andrea Motis (vo,tp)
Joan Chamorro (b,sax)
Ignasi Terraza (p)
Josep Traver (g)
Esteve Pi (ds)

(曲 目)

曲目については、スタンダード中心でしたが、わかったものだけを記載します。アンコールを含めて公演時間は約70分です。

My One and Only Love
You'd Be So Nice To Come Home To
Jubilation (ジュニア・マンス)
He's Funny That Way
Senor Blues (ホレス・シルバー)
Honey Suckle Rose
他に、ボサノヴァナンバーや、アルバム「エモーショナル・ダンス」からの曲も演奏されました。

(感 想)

アンドレア・モティスの人気は高く、今クリスマスシーズンに、ブルーノート東京で3日間、コットン・クラブで2日間の計10公演が催されました。本日も見渡す限りのお客様で、満席に近く入っていました。彼女のキュートな歌とソフトなトランペットは、幅広い層にアピールしているようです。僕の隣に座った女性も、可愛いし、歌も楽しいと話をしていました。

モティスは、CDで聴いていたのと同じ編曲で歌っていましたが、歌とともにソフトな語り口のトランペットも楽しめました。チェット・ベイカーが思い浮かんでくるような「He's Funny That Way」やちょっと異国趣味が感じられる「Senor Blues」などが印象に残ります。

今回の伴奏陣はスペインを代表するミュージシャンですが、とりわけ、イグナシ・テラザ(p)を聴けたのは嬉しかった。スイングするソロプレイもよかったのですが、「Jubilation」では、オルガン(シンセサイザーかも)を弾いてグルーヴィーな気分を出していました。彼のCDを聴くと、アブストラクトな表現もしているので、演奏はこの公演向けですが、優れたピアニストの片鱗が窺えました。

また、Josep Traver (g)は、ボサノヴァなどをアコースティック・ギターでプレイをしていて、多分かなりな名手です。バンドのリーダーは、ジョアン・チャモロで、ベースの他テナー・サックスも吹いていました。

柔らかなヴォーカルとトランペットは、ジャズファン以外にもアピールするもので、彼女の人気は当分続くのではないでしょうか。出来れば小さなクラブで、スタンダードに加え、彼女のオリジナルももっと聴いてみたいものです。

【COTTON CLUB】

住所:東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA 2F
ホームページ:cottonclubjapan.co.jp

ビル入口のショーの案内

飲食のメニューは豊富で、ディナーのコースもあります。

ギネスビールとピザを注文。美味しいですが、量が多く、こればかりが原因ではないですが、太りました。

アンドレア・モティス(vo、tp)