中房から引湯してきたお湯がよい安曇野市有明の穂高老人保健センターが今年の9月末に閉じてしまいました。市の行政改革の一環ですが、僕ばかりでなく父もその温泉を楽しみにしていたので残念です。代わりに隣の松川村の「すずむし荘」に行きますが、先日は、「りんご」の無料配布が行われていて、一個いただき得した気分になりました。期待せずに買ったのですが、内容がよくて得した気分になったレコード。
WOODY SHAW (ウディ・ショウ)
IMAGINATION (MUSE 1987年録音)
トランぺッターのウディ・ショウ(1944~89年)は、1960年代から70年代にかけて、ハードバップを基本としつつ前衛に近いプレイも行い、代表作もその時期のものがあげられることが多いようです。それらもいいのですが、80年代に入って、オーソドックスで柔らかめなプレイを行っているものも捨てがたく、ショウの最終リーダー作である本アルバムはお気に入りの一枚です。
メンバーは、ウディ・ショウ(tp)、スティーヴ・トゥーレ(tb)、カーク・ライトシー(p)、レイ・ドラモンド(b)、カール・アレン(ds)。メンバーの名前だけを見ると、ショウ、トゥーレ、ライトシーなので、オリジナル楽曲主体に難しいことをやっているのではないかという考えが頭をよぎりますが、いい方に外れました。
曲はスタンダードが、「If I Were A Bell」、「Imagination」、「You and The Night and the Music」(あなたと夜と音楽と)、「Stormy Weather」、ボビー・ティモンズ作「Dat Dere」、スティーヴ・トゥーレ作「Steve's Blues」の6曲。1曲を除き、よく知られている曲ばかりです。「Imagination」と「You and The Night and The Music」は、アート・ペッパー(as)のプレイが忘れられませんが、それと肩を並べるような演奏が行われています。
ショウ(tp)の音色は天井から降り注いでくるような輝かしいもので、それだけで価値のあるアルバムです。「If I Were A Bell」では、冒頭から軽快にメロディを綴るショウ(tp)に惚れ惚れしますし、バラードの「Imagination」ではショウが水も滴る美音でメロディを吹き、トゥーレ(tb)もその気分を受け継いで演奏していて絶品といっても過言ではありません。ミディアムテンポの「Stormy Weather」におけるショウのソロはグルーヴィーで聴きごたえがあり、スタッカートを使ったテーマが面白い「Steve's Blues」は、歯切れのよさが印象的で、トゥーレ(tb)もユーモアを湛えたプレイを行っています。
【すずむし荘】
住所:長野県北安曇郡松川村3363-1082
TEL:0261-62-8500
営業:10時~21時 日帰り温泉は毎週木曜日休み
レストランや宿泊部門もあります。
ロビー
りんごの総重量を当てるるクイズが出されていて、ごく近い方がいたようです。そちらの景品とは別に、温泉を利用した人に一個りんごの配布がありました。
いただいたりんご。さっそく食べてみましたが、味はよかった。
【ジャズ喫茶 M-Gate】
住所:長野県北安曇郡松川村85-28
電話:0261-62-2384
温泉の後は、ジャズを聴きに近くのM-Gateへ寄りました。
日曜日の午後遅めの時間のせいでしょうか。お客様が数人いました。
ビル・エヴァンスのアルバムなどがかかっていました。
ブレンドとシフォンケーキ。