JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」の2019年9月号は、戦国武将の武田勝頼の特集です。一般には武田家を滅亡させた凡将と言われますが、実は優れた武将で領主であるという説が唱えられています。勝頼は信玄の四男で、諏訪に生まれ、甲府に移る前は伊那の高遠城主で信州と縁があったことを知り、親近感が湧きました。親しみを感じたCD。
ELIAS HASLANGER (エリアス・ハスランガー)
FOR BEING THERE (CHERRYWOOD RECORDS 2019年録音)
エリアス・ハスランガー(ts, 1969年~)は、米国テキサス州オースティンに生まれたサックス奏者で、1994年には初リーダー作の「Standards」を録音しています。このアルバムは、Church On Mondayというグループ名でリリースされていますが、2011年にハスランガーをリーダーとして録音されたアルバム名を冠したグループです。
メンバーは、エリアス・ハスランガー(ts)、Dr. James Polk (org)、Tommy Howard((g)、Daniel Durham (b)、Scott Laningham (ds)、Kyle Thompson (ds)。Dr. James Polkは、レイ・チャールズを支えたオルガン奏者だそうですが、メンバー全員がテキサスを本拠として活動しているようです。テキサスとオルガンで、1960年代のソウルジャズに連想がいきますが、そういった面ももっているアルバムです。
曲は、ハロルド・ヴィック作「Our Miss Brooks」、シダー・ウォルトン作「Bolivia」、James Polk作「Black Door Jeannye」、デクスター・ゴードン作「Soy Califa」、エリアス・ハスランガー作「For Being There」、Tommy Howard作「Evan's Theme」、スタンダード曲の「I'll Remember April」、ルー・ドナルドソン作「Midnight Creeper」の8曲。
ディスクユニオンJAZZTOKYOの店頭で試聴して好みだったので購入したCDです。テナーとオルガン、ギターの組み合わせだとソウルフルな演奏を思い浮かべますが、「Our Miss Brooks」や「Black Door Jeannye」は、まさにそんな演奏で、冒頭から黒っぽくて熱い気分が横溢しています。ハスランガー(ts)やJames Polk(org)、Tommy Howard(g)が、それらで熱演しています。大好きな曲である「Boliva」と「Midnight Creeper」が取り上げられているのも嬉しい。
メンバーのポートレート。演奏しているところです。
【エリアス・ハスランガ―・ホームページ】
経歴や公演情報、リリースしたCDなどが掲載されています。
【トランヴェール2019年9月号】
表紙
武田勝頼の肖像。
長野県の諏訪市にある諏訪大社上社本宮。武田勝頼の母方の祖父・諏訪頼重が「大祝」(おおほうり)を務めた。信玄は頼重の娘を側室にし、勝頼が生まれると、彼を諏訪総領家の後継に据えたそうです。
武田八幡宮。武田氏の氏神だそうです。韮崎駅から車で12分。本殿は国の重要文化財。
県道天神平甲府線の和田峠から甲府盆地。富士山と甲府の夜景の名所としても知られているそうです。