安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

小林研一郎指揮 群響定期。チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲(チェロ/宮田大)、交響曲第5番

2022-03-21 19:30:00 | クラシック演奏会

群馬交響楽団の第576回定期演奏会が、3月19日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴いてきました。

   

(出 演)

指揮:小林研一郎
チェロ:宮田 大
管弦楽:群馬交響楽団

小林研一郎さんは、2019年4月から群響ミュージック・アドバイザーで本公演がアドバイザーとしては最後の定期公演、2022年4月から群響桂冠指揮者に就任予定。宮田大さんは、2009年ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで優勝、日本を代表するチェリストとして国際的な活動を繰り広げている。詳しくは、下記のプロフィールをご覧ください。

(曲 目)

チャイコフスキー / ロココの主題による変奏曲 イ長調 作品33

バッハ / 無伴奏チェロ組曲第1番  プレリュード (宮田大アンコール曲)

〈休憩〉

チャイコフスキー / 交響曲第5番 ホ短調 作品64

ダニー・ボーイ (オーケストラアンコール曲)

(感 想)

チケットが完売で、小林研一郎さん、宮田大さんの人気の高さがうかがわれました。曲目も、チャイコフスキーの人気曲でそのためもあったかもしれません。演奏も満員の聴衆に応える力の入ったものでした。

ロココの主題による変奏曲は、主題からしてメロディーが美しく、それを宮田(チェロ)さんが美音で奏で、最初から最後まで曲に没入できました。テクニック的には難しいはずですが、いかにも簡単そうに見えました。楽譜はフィッツェンハーゲン版を使用。

交響曲第5番における小林研一郎さんの指揮は、チャイコフスキーの想いや悲しみを伝えるもので、コントラバスがうなり、金管楽器の咆哮も強調されている重量級のものでした。素晴らしい演奏でしたが、第3楽章は、もう少し軽妙でもよいのではないかと感じました。

チャイコフスキーの父はウクライナ出身であると小林マエストロは話して、「ダニー・ボーイ」をアンコール曲として演奏してくれました。

(出演者プロフィール)

   

   

(参考に聴いたCD)

   

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、チャイコフスキー: ロココの主題による変奏曲
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1968年9月録音)

   

チャイコフスキー交響曲全集から第5番
リッカルド・ムーティ指揮フィルハーモ二ア管弦楽団(1978年録音)