安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ザ・ダイアモンド・ファイブ「FINALLY AFTER FORTY YEARS」、松本市の古本喫茶「想雲堂」でティータイム

2022-03-20 19:30:00 | ピアノ

松本の古本喫茶「想雲堂」へ寄りました。2013年開業の既に10年になるお店で、時の流れの早さを感じます。シフォンケーキ(別のお店の品物ですが)が飛びきり美味しく、珈琲と合い、至福のティータイムでした。店内には、1950~60年代のモダン・ジャズが流れています。その当時録音のアルバムを。

THE DIAMOND FIVE (ザ・ダイアモンド・ファイブ)
FINALLY AFTER FORTY YEARS (Bluejack 1959~62年録音)

   

シーズ・スリンガー(p)を中心として活動したオランダのグループ「The Diamond Five(ザ・ダイアモンド・ファイブ)」のいろいろなセッションからの録音を集めた「Finally After Forty Years」が日本盤CDで発売されたので購入しました。

The Diamond Fiveは、1950年~60年代の米国のグループのような演奏を行い、断続的な時期も含めると1970年代半ばまで活動を行いました。メンバーは、シーズ・スリンガー(p)、シーズ・スマル(tp)、ハリー・ヴァーベク(ts)、ジャック・ショルス(b)、ジョン・エンゲルス(ds)。

曲目は次のとおり。

1  Diamondate (Cees Smal)
2  Alone Together (Arthur Schwartz)
3  Les Halles (Cees Smal)
4  Never Mind (Cees Slinger)
5  Jordu (Duke Jordan) 【ジョルドゥ】
6  Amsterdam Blues (Cees Smal)
7  Bohemia After Dark (Oscar Pettiford)
8  Lita's Dance (Cees Smal)
9  You And The Night And The Music (Arthur Schwartz) 【あなたと夜と音楽と】
10  L. M. R. (Cees Smal)
メンバーのシーズ・スマル作が5曲、メンバーでリーダー格のシーズ・スリンガー作が1曲、デューク・ジョーダン、オスカー・ペティフォード作の有名オリジナル、アーサー・シュワルツ作のスタンダード2曲です。

ハードバップ好きには堪えられないアルバム。1曲目の「Diamondate」でシーズ・スリンガー(p)の4ビートに乗ったイントロを聴いただけで『これはいい』となり、管楽器によるリフ的なテーマで、それを確信。スリンガーやハリー・ヴァーベク(ts)は以前からのファンですが、シーズ・スマル(tp)の書いた曲やソロもモダンジャズという雰囲気がたまりません。「Jordu」、「Amsterdam Blues」、「Bohemia After Dark」では、ジャック・ショルツの力強いベースに乗ったヴァーベクやスマルのソロがグルーヴィー。

ライナーノート裏面にある、メンバーの写真。

(参考)拙ブログの関連ページ。

ザ・ダイアモンド・ファイヴ MONTMARTRE BLUES 
ザ・ダイアモンド・ファイヴ BRILLIANT! 
ハリー・ヴァーベク GIBRALTAR
シーズ・スリンガー LIVE AT THE NORTH SEA JAZZ FESTIVAL

ザ・ダイアモンド・ファイブのアルバムを並べて聴いているところです。

【想雲堂】

住所:長野県松本市大手4丁目10−15
電話:0263-87-8422
ホームページ:想雲堂 (ソウウンドウ) - 松本/カフェ・喫茶(その他) | 食べログ (tabelog.com)

外観

入口の表示

店内。いろいろな本がたくさんあり、松本や長野県内に関連した書籍も多い。

映画のパンフレットが飾ってあります。

こちらのスピーカーから、そう大きな音量ではありませんが、ジャズを流しています。

壁にジャケットが表示されます。ハンク・モブレイ(ts)が映っています。

グラスは開業当時から変わらないものです。

シフォンケーキと珈琲。

軽めのブレンドをいただきました。安定した味で、器も良いです。

このシフォンケーキ、かなり気に入りました。次回は、昼時に寄ってカレーを食べようと思っています。