2月27日(日)に群馬交響楽団の定期演奏会があったので、高崎で聴いてきました。当初、指揮者はクリスティアン・アルミンクの予定でしたが、コロナ禍で来日できないので、渡邊一正さんの指揮になりました。
(出 演)
指揮:渡邊一正
ソプラノ:天羽明恵
メゾソプラノ:小山由美
渡邊一正さんは、2015年4月~2021年5月に東京フィルレジデントコンダクター及び指揮者、N響はじめ国内主要オーケストラに客演し、活躍中。天羽明恵さんは、1995年ソニア・ノルウェー女王記念国際コンクール優勝後、ジュネーヴ大劇場などヨーロッパの歌劇場に数多く出演した他、国内でも活躍。小山由美さんは、バイロイト音楽祭に5年連続出演するなどワーグナー歌手として著名で、ロシア歌曲のCDリリースやドイツ歌曲の楽譜校訂も手掛ける。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
(曲 目)
マーラー / 「子供の不思議な角笛」から
ラインの伝説
いたずらな子どもをしつけるために
誰がこの歌を作ったのだろう
この世の生活
原光
R・シュトラウス / 「ばらの騎士」組曲 作品59 TrV 227
〈休 憩〉
ワーグナー / ジークフリート牧歌
R・シュトラウス / 4つの最後の歌 TrV 296
春
九月
眠りにつくとき
夕映えのなかで
(感 想)
今回のプログラムは、聴く機会のほとんどないオーケストラ伴奏付きの声楽を聴けたありがたいものでした。ワーグナーと、ワーグナーに影響を受けたマーラーとR・シュトラウスの管弦楽曲、声楽曲で、音楽史の流れからも統一のとれたものでした。
マーラー「子供の不思議な角笛」の小山由美さんですが、どうしてあれほど軽やかに低音から高音まで出るのだろうと思せられた余裕のある歌唱でした。R・シュトラウス「4つの最後の歌」を歌った天羽明恵さんの歌もすごく美しくて上品で、感激しました。
「4つの最後の歌」におけるホルンのソロとヴァイオリンのソロ(伊藤文乃)もよくて、この曲が本日のハイライトだと思いました。「ジークフリート牧歌」は、苦手な曲で、今回も起伏に乏しい同じような旋律が流れるだけで、どこがいいのかわからず、苦手観の払拭はできませんでした。
(出演者のプロフィール)
【群馬交響楽団ホームページ】