先日、安曇野インターに近い喫茶店「パウザ安曇野」に寄りました。マスターはお元気で、四方山話をしましたが、オーディオ装置のアンプが、マッキントッシュから五加音響研究所のものに代わっていて驚きました。マスターのお話だと、中高音域が綺麗に出るようです。この装置でヴァイブを聴いてみたい。
LARRY BUNKER (ラリー・バンカー)
LIVE AT SHELLY'S MANNE-HOLE (VAULT 1963年12月録音)
ラリー・バンカー(1928~2005年)は、ドラムス、ヴァイブ、ピアノを演奏できるマルチプレイヤーで、西海岸のスタジオミュージシャンとしての生活が長く、リーダー作は今回取り上げるものしかなさそうです。サイドメンとしては、1963~65年にビル・エヴァンス・トリオのドラマーだったことがよく知られています。
メンバーは、ラリー・バンカー(ds)、ゲイリー・バートン(vib)、ボブ・ウェスト(b)、マイク・ウォフォード(p)。1963年12月10日、11日に、ハリウッドのジャズクラブ「Shelly's Manne-Hole」でライブ録音されたもの。ヴァイブのゲイリー・バートンは、ジョージ・シアリングのコンボを辞めたばかりです。
曲目は次のとおり。
1 I Love You (Cole Porter)
2 Sweet Rain (Mike Gibbs)
3 Waltz for a Lovely Wife (Phil Woods)
4 Panther Pause (Mike Gibbs)
5 All The Things You Are (Jerome Kern)
6 My Foolish Heart (Victor Young)
7 Israel (John Carisi)
メンバーのゲイリー・バートン(vib)がもってきたと思われる「Sweet Rain」や「Panther Pause」、ビル・エヴァンス(p)の演奏がよく知られている「My Foolish Heart」や「Israel」、他にスタンダード曲など。
ラリー・バンカーが録音したテープから作られたVAULTレーベルのオリジナルレコードを聴きました。ゲイリー・バートン(vib)は、ヴィヴラートをかけずに、よくスイングしています。イントロなどにやや複雑なフレーズも入れてはいますが、アップテンポの「I Love You」やロマンティックな「My Foolish Heart」など、聴いていて楽しい。バンカーの軽快かつ小粋なドラムス、ウォフォードの活きの良いピアノも気持ちよい。
なお、残りのテープは、日本のInterplayレーベルから2枚のCDにまとめられて出ています。メンバーが、次第に整った演奏を行っていく様子が捉えられています。ライナーノートには、バンカーがなぜビル・エヴァンストリオを辞めたのかも記してあって、興味深い。
(安曇野市宅でレコードを聴いているところ)
【パウゼ安曇野】
住所:長野県安曇野市豊科南穂高353−9
電話:0263-31-6996
営業:水~金 10:00~19:00 土日祝 9:00~18:00 定休日:月・火
ホームページ:パウゼ安曇野(Yahoo!ロコのページ、口コミが掲載されています)
外観
店内
アンプが代わっていて驚きました。前は、マッキントッシュの真空管プリメインだったのですが、壊れてしまい修理費が嵩むので、五加音響研究所に作ってもらったそうです。
五加音響研究所のプリメインアンプ。こちらのパウゼ安曇野のシステムのために、設計製作されたオリジナルのアンプです。五加研究所のホームページ:五加音響研究所 ラントシャフト (localinfo.jp)
真空管が使われています。マスターのお話だと、中音から高音が、従来より綺麗に出るようになったそうです。全体のスケール感は、マッキンとトッシュの方があったけれど、この空間だとこれで十分だそうです。
コーヒー。ストレートで、モカをいただきました。美味しい。
喉が渇いていたので、りんごジュースもいただきました。コースターにある「ぱうぜ あずみの」の刻印がいい雰囲気です。