安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

コニー・エヴィンソン SOME CATS KNOW

2015-05-13 22:12:32 | ヴォーカル(A~D)

少し前ですが、大型連休の谷間の5月1日のお昼休みに、長野駅ビル「ミドリ」で行われたアンサンブル金沢のミニコンサートを聴いてきました。北陸新幹線が金沢まで開業して、様々な効果が出ているようですが、その開業記念の一つとして、また、ラ・フォルジュネ・金沢のPRも兼ねて、このコンサートが行われました。弦楽四重奏と女性歌手の出演で、ヘンデルの「オンブラマイフ」などを演奏してくれました。歌手がよかったので、本日はヴォーカルを。

CONNIE EVINGSON (コニー・エヴィンソン)
SOME CATS KNOW (Minnehaha Music 1999年頃録音)

   

コニー・エヴィンソンは、1962年ミネアポリス生まれで、そこを拠点として活動を続けていて、現在までに10枚のCDをリリースしています。テーマを設けたアルバム作りをしていて、それぞれバラエティに富んでいます。これは3作目で、1999年にリリースされていますが、録音年月日はわかりませんでした。このところ、気に入っている歌手で、CDを集めつつあります。

メンバーは、コニー・エヴィンソン(vo)、Sanford Moore(p)、Terry Burns(b)、Joy Young(b)、Gordy Johnson(ds)、Gary Raynor(b)、Reuben Ristrom(g)、Phil Hey(ds)、Joe Pulice(ds)。そして、そこに豪華なゲストが曲により加わります。ゲストは、レイ・ブラウン(b)、ヴォン・フリーマン(ts)、アル・グレイ(tb)、ジャック・マクダフ(org)、ドク・セヴェリンセン(tp)、トゥーツ・シールマンス(harmonica)など、錚々たる顔ぶれです。

曲は、スタンダードとジャズ・オリジナルです。「Some Cats Know」、「I Love Paris/It's Alright With Me」、「Close Your Eyes」、「More Than You Know」、「Bluesette」、「I Wanna Be Loved」、「I've Got The World on a String」、「Yesterday/Yesterdays」、「Accentuate The Positive」、「All The Things You Are」、「Round Midnight」、「I'm Gonna Wash That Man Right Outta my Hair」、「Anthropology」の全13曲。珍しいものが2~3あります。

歌と伴奏があいまって、これぞジャズ・ヴォーカルというべき作品。「I Love Paris/It's Alright With Me」では、すかっとしたエヴィンソンの歌に加えて、ヴォン・フリーマン(ts)とデイヴ・カー(ts)がとるソロがスリリング。シールマンスのハーモニカが彩りをそえる「Bluesette」、しっとり系の「Close Your Eyes」やピアノもよい「More Than You Know」は、情緒が感じられます。「Antoropology」に自作の歌詞をつけているのには、驚きました。彼女は才能が豊かです。

【コニー・エヴィンソン・ホームページ】

Connie Evingson

【アンサンブル金沢ミニコンサート(長野市ミドリ)】

   

   

逆光になり、顔が暗くなってしまいました。写真をうまく撮るのは難しいものです。


MARSHMALLOW(マシュマロ) (神奈川県横浜市)

2015-05-11 21:21:48 | ジャズ喫茶

マシュマロレコードのオーナー、上不三雄さんが、横浜中華街にジャズ喫茶を5月1日に開店したので、行ってきました。

最寄りの駅は、JR石川町駅、または、みなとみらい線元町中華街駅です。僕は、JR石川町駅を利用し、北口から中華街延平門(西門)をくぐり、まっすぐ歩いて5分くらいで着きました。

   

看板がわかりやすいです。階段を上がって2階がお店です。

   

お店を通りから撮ったもの。上の方の階のリフォームでしょうか、足場が組んでありました。  

扉を開けて中に入ると、奥様が迎えてくれました。お二人に挨拶をして、スピーカーの近くに腰をかけました。お断りをして、店内の写真を撮らせて いただきました。

     

入口の扉。ガラスなので中が見えます。

   

カウンター。

   

壁には、マシュマロ制作のCDやミュージシャンの額入り写真が飾ってあります。 

   

奥の方に、オーディオ、CD、LP棚などが配置されています。

    

窓の近く、スピーカーを囲んで、椅子、テーブルが配置されています。 

オーディオは、30年以上愛用をしているものをご自宅から持ってきたとのことです。1時間以上耳を傾けていましたが、全く聴き疲れのしない、いい音が出ているシステムでした。

   

スピーカーは、MAXSONIC(38cm同軸)です。逆光でうまく撮れていません。撮り方の勉強しないといけませんね。

    

Sunvalley社の真空管アンプ、ナショナルのターンテーブル、CECのCDプレイヤー

マシュマロの大きな特徴は、ジャズの巨人達の貴重な未発表写真(約1000枚)を見られることと、未発表音源を聴くことができることです。マイルスやドルフィーなどの写真を見せてもらいましたが、どれも素晴らしいものばかりです。店内には、レスター・ヤングとバド・パウエルが一緒に写っている写真が飾ってあって、驚きました。

   

マシュマロレーベルのCDが展示してあって、購入することができます。僕は、買いそびれていたカーステン・ダール(p)の「Blue Train」を買いました。

     

お店にいた間にかかったのは、ポール・デズモンド「First Place Again」(日本盤LP)、サヒブ・シハブ「Jazz Party」(CD)、スタン・ゲッツ「Dear Old Stockholm」(SP盤)、アート・ファーマー「QUARTET」(フランス・バークレイ盤)。いい演奏ばかりですが、SPで聴くゲッツの音は最高です。ファーマーのものは、とりわけ、ケリーのピアノ音が芯があって艶々として聴こえたのには驚きました。

   

上不さんとお話もしましたが、『みなさんのお陰でオープンにこぎつけることができ、特に奥様には世話をかけた。このお店は、決して道楽ではなく、きちんと経営をして、横浜の名所といわれるようにしていきたい』と、お礼と抱負・決意を語ってくださいました。

   

珈琲。奥様が淹れています。マシュマロが付いてくるところが、おしゃれ。  

店内は、ジャズ一色ですが、堅苦しいことはなく、明るめの照明に、お話も自由なので、気楽に過ごせます。ジャズファンには、本当に嬉しいお店です。

【ジャズ喫茶 マシュマロ】

住所:横浜市中区山下町214巴里堂ビル2F (中華街西門通り大珍楼本店2軒となり)
電話:090-2202-3293上不三雄
営業時間: 14:00~22:00 木曜休
ホームページ:マシュマロレコード  


デューク・ジョーダン COPENHAGEN DEW

2015-05-10 10:05:39 | ピアノ

横浜市の中華街に、ジャズ喫茶「マシュマロ」が5月1日にオープンしたので、訪問してきました。その様子は別記事を明日アップする予定です。同店は、マシュマロレーベルのオーナーの上不三雄さんが新たにオープンしたお店です。同レーベルには、スイングする素晴らしい作品がそろっていて、デューク・ジョーダン、ヤン・ラングレン、カーステン・ダール、ジーン・ディノヴィらピアニストのものが多数あります。その中から、デューク・ジョーダンのアルバムを聴いてみます。

DUKE JORADAN (デューク・ジョーダン)
COPENHAGEN DEW (Marshmallow 1984年録音)

   

デューク・ジョーダンのアルバムは、シグナルやブルーノート・レーベルに残されたものばかりでなく、1970年代以降にデンマークや日本で録音されたものにも、いいものがたくさんあります。ジョーダンの場合、作曲能力に秀でているので、後年まで作曲し続けていて、新曲が収録されているのも嬉しいところです。僕は彼のアルバムは、結構もっていますが、これは編成がちょっと異色で、そこにも面白さがあります。

メンバーは、デューク・ジョーダン(p)、フーゴ・ラスミュッセン(b)、エド・シグペン(ds)、イェスパー・ティロ(ts)、ベント・イェディック(ts)。2テナーですが、アル&ズートとアモンズ&スティットの中間くらいと言えばいいでしょうか、二人の息が結構あっていて、迫力ばかりでなく協調性もあります。僕は、イェディックのアルバムを1枚持っていますが、ティロの方は全く初めてでした。

曲は、チャーリー・パーカー作「Scrapple From The Apple」、「Quasimodo」、デューク・ジョーダン作「The Bullet」、「Flight to Jordan」、スタンダードの「Everything Happens To Me」、「What's New」、「A Tisket A Tasket」の全7曲。二人のテナープレイヤーを迎えているので、知られたものが多い選曲です。「Everything Happnes To Me」だけは、ピアノトリオによる演奏です。

豪快なハードバップが楽しめます。ジョーダン作の「The Bullet」では、ティロ(ts)とイェディック(ts)がよくスイングし、スピード感のあるバトルを行っていて、興奮させられ、このアルバム一番のトラック。バラード「What's New」では、テナー・サックスの二人が協調した見事な演奏をしています。トリオで演じられる「Everything Happnes To Me」は、大好きな曲ですが、右手のシングルトーンによるソロに情感がこもっているようで、ジョーダンは素晴らしいバラードプレイを行っています。

【「マシュマロ」開店のお知らせ】

こだわりのジャズ喫茶 マシュマロ5月1日(金)横浜中華街にOPEN!

   

マシュマロのこだわり
珈琲は函館美鈴のスペシャルブレンド
店内でオリジナルLP,CD(マシュマロレコード)、ポストカード(\100-)販売
ジャズの巨人達の貴重な未発表写真(約1000枚)と、未発表音源がお聴き頂けます
オーディオはSunvalley社の真空管アンプと幻のスピーカーMAXSONIC(38cm同軸)による40~60年代の
4ビートジャズ中心
月2回のジャズファンによるレコードコンサート
5月31日(日)Eric Dolphy特集by廿楽道徳、
6月14日(日)Zoot Sims特集by金坂弘幸、
6月21日(日)Bud Powell &Bebop pianists by 上不三雄
 いずれも14:00~16:30お気軽にご参加ください!

7月12日(日)ハンク・モブレー特集 by 武田和彦
17:00-19:00
 <注>このコンサートから時間変更になります。

営業時間 14:00~22:00木曜休
(tel:E-mail:HP)090-2202-3293上不三雄leu02200@nifty.com
Marshmallow-records
住所 横浜市中区山下町214巴里堂ビル2F(1FはRIX) 中華街西門通り大珍楼本店2軒となり
最寄駅 JR石川町駅北口下車徒歩6分/みなとみらい線元町中華街駅徒歩6分


居谷里湿原の自然観察会に行ってきました

2015-05-09 15:56:40 | お出かけ・その他

大町市の居谷里湿原で、5日の午後2時から行われた自然観察会に出席してきました。講師は、大町山岳博物館学芸員の千葉さんで、参加者は18名でした。居谷里湿原は、木崎湖の東丘陵地にあり、幅130m、長さ1・5キロに広がる静かな場所です。

   

北側から湿原全体を眺めたものです。この場所で、最初の説明がありました。

順路にそって、進んでいきます。

ヤマドリゼンマイ(山鳥銭巻) 

   

 

 ウスバサイシン(薄葉細辛) 実物は小さいです。ヒメギフチョウの食草です。

   

 

ザゼンソウ

   

 

リュウキンカ(立金花)

   

 

リュウキンカとミズバショウ(水芭蕉)の群落

   

 

ミズバショウ。表面に水が流れていないところでも咲いていました。オーバーフローする水に流されて種子が広い範囲にいくようです。水がないように見えますが、この下は湿地なので、大丈夫とのことでした。

   

 

イヤリトリカブト。花期は、9月ころだそうです。トリカブトの仲間で、県内の他地域でも生息していますが、ここで見出されたので、「イヤリ」とついたそうです。

   

 

ハナノキ(別名「ハナカエデ」)。日本の固有種で、長野・岐阜・愛知・滋賀の4県にのみ自生。新芽が吹く前に赤い花を咲かせるので、これが名前の由来。国の天然記念物に指定されていて、愛知県の県木でもあります。

   

 

花期は、3~4月で、観察会の時は、花は終わった頃でしたが、名残が見られます。

   

 

ミツガシワ(三槲、三柏)  名前は、柏(かしわ)のように大きな葉が3枚集まっているところからだそうです。

   

白い小さな花が、下からだんだん上へ、咲き上がっていきます。

   

 

居谷里湿原から望む鹿島槍ヶ岳。午後になっても雲がかからず最高の天気でした。

   

高原や湖沼に出かけるのは好きですが、咲いている花などがわかれば一層面白いので、参加してみました。観察会は1時間程度で、長さも手ごろで、いい午後が過ごせました。


中山高原の菜の花と美麻珈琲

2015-05-08 09:29:26 | お出かけ・その他

大型連休中、安曇野市へ行く途中、中山高原に寄ってみました。菜の花を見たかったためですが、そのすぐ近くにある美麻珈琲も前から気にかかっていたので、初めて入ってみました。少し早いかと思ったのですが、場所によっては満開で、まずまずの開花状況でした。

     

丘の上の方からの景色。華麗でダイナミックで、大好きな景色です。実物の山岳が、こちらに迫ってくるようでした。

      

中山高原の下部の方の景色。右側の建物は、カフェ「ラビット」です。 

   

   

場所によって、咲いているところとそうでないところがあります。日当たりが関係しているのでしょう。

 

今回初めて、丘を越えて美麻珈琲の側にも行ってみました。ちょうど春のこの時期だけにできる池が見られ、菜の花の黄色が水面に映り、素晴らしい光景が出現していました。

   

   

美麻珈琲の前の丘の方は、まだこれからという開花状況でした。

   

美麻珈琲とは反対側から池を撮りました。

   

   

池のそばにスイセンが咲いていて、穏やかな色合いがよかったので、写真に撮りました。

   

美麻珈琲外観です。少し離れたところから菜の花も入れてみました。

   

    

美麻珈琲店内。焙煎をやっている最中で、従業員の方は忙しく働いていました。手前とベランダにも席があります。大きなストーヴが存在感を示していました。

   

注文した珈琲です。歩き回った後でもあり、美味しくいただきました。

この場所はお気に入りなので、そばの花の時期などに、再訪する予定です。美麻珈琲は、ちょうど運転の休憩によいし、お店の横の池が消えるとどうなるのか興味もあるので、折に触れてよってみるつもりです。

【美麻珈琲】 

住所:長野県大町市美麻14902-1
電話:0261-23-1102
営業:午前10:00~日没  木曜定休
ホームページ:美麻珈琲