大町市の居谷里湿原で、5日の午後2時から行われた自然観察会に出席してきました。講師は、大町山岳博物館学芸員の千葉さんで、参加者は18名でした。居谷里湿原は、木崎湖の東丘陵地にあり、幅130m、長さ1・5キロに広がる静かな場所です。
北側から湿原全体を眺めたものです。この場所で、最初の説明がありました。
順路にそって、進んでいきます。
ヤマドリゼンマイ(山鳥銭巻)
ウスバサイシン(薄葉細辛) 実物は小さいです。ヒメギフチョウの食草です。
ザゼンソウ
リュウキンカ(立金花)
リュウキンカとミズバショウ(水芭蕉)の群落
ミズバショウ。表面に水が流れていないところでも咲いていました。オーバーフローする水に流されて種子が広い範囲にいくようです。水がないように見えますが、この下は湿地なので、大丈夫とのことでした。
イヤリトリカブト。花期は、9月ころだそうです。トリカブトの仲間で、県内の他地域でも生息していますが、ここで見出されたので、「イヤリ」とついたそうです。
ハナノキ(別名「ハナカエデ」)。日本の固有種で、長野・岐阜・愛知・滋賀の4県にのみ自生。新芽が吹く前に赤い花を咲かせるので、これが名前の由来。国の天然記念物に指定されていて、愛知県の県木でもあります。
花期は、3~4月で、観察会の時は、花は終わった頃でしたが、名残が見られます。
ミツガシワ(三槲、三柏) 名前は、柏(かしわ)のように大きな葉が3枚集まっているところからだそうです。
白い小さな花が、下からだんだん上へ、咲き上がっていきます。
居谷里湿原から望む鹿島槍ヶ岳。午後になっても雲がかからず最高の天気でした。
高原や湖沼に出かけるのは好きですが、咲いている花などがわかれば一層面白いので、参加してみました。観察会は1時間程度で、長さも手ごろで、いい午後が過ごせました。