安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ステイシー・ケント LOVE IS THE TENDER TRAP

2015-05-27 21:20:31 | ヴォーカル(S~Z他)

長野市安茂里にある洋食屋「One Hundred」に、半年ぶりくらいに寄りました。街の洋食屋といった雰囲気の庶民的なお店で、値段がリーズナブルなこともあり、僕は10年以上前からたまに利用しています。オムライスやスパゲッティ、ハンバーグ、ステーキなど定番のメニューがずらっとそろっているのも嬉しいところです。ふわふわとした卵焼きの食感がよい、特製オムライスを堪能しました。ソフトでキュートな歌手。

STACEY KENT (ステイシー・ケント)
LOVE IS THE TENDER TRAP (CANDID 1998年録音)

   

1965年米国生まれのステイシー・ケントは、大学卒業後、ヨーロッパで歌い始め、それまで正式の音楽教育を受けたことがなかったので、英国のGuildhall School of Music and Dramaで学び始め、そこで、将来の夫となるジム・トムリンソンと出会います。そして、1996年に第1作の「Close Your Eyes」を録音、これは第2作目にあたります。ケントの歌声は、キュートで特徴があり、他の人と間違えることはありません。また、メロディにそった歌い方をし、軽くスイングして乗るところなど、ビッグバンドにも合いそうです。

メンバーは、ステイシー・ケント(vo)、ジム・トムリンソン(ts、編曲)、Colin Oxley(g)、デヴィッド・ニュートン(p)、デイヴ・グリーン(b)、ジェフ・ハミルトン(ds)。ニュートン(p)は、自己のアルバムを多数出していて、キャロル・キッド(vo)の伴奏も手がけていました。トムリンソン(ts)は、スタン・ゲッツをちょっと髣髴とさせるプレイをしています。

スタンダード曲集です。「The Tender Trap」、「I Didn't Know About You」、「Comes Love」、「In The Still of The Night」、「Fools Rushi In」、「East of The Sun」、「Zing! Went The Strings of My Heart」、「They Say It's Wonderful」、「Don't Be That Way」、「They All Laughed」、「In The Wee Small Hours of THe Morning」、「It's a Wonderful World」の全12曲。フランク・シナトラの歌が代表的な2曲など、タイトルどおり恋に関連する曲が収録されています。

ステイシー・ケントの癖がない声質で、心地良くスイングしたスタンダード曲を楽しめます。伴奏もよくて、「Comes Love」におけるデヴィッド・ニュートン(p)のソロをはじめ、なかなか聴かせます。スローテンポで切々と歌う「I Didn't Know About You」、快調にスイングし、聴いている方も明るい気持ちになってくる「Comes Love」、サトルなドラムスも光る「They All Laughed」あたりが印象に残ります。 

【One Hundred】

住所:長野県長野市宮沖3528-1
電話:026-227-9188
営業:ランチ:11:00〜14:30 ディナー:17:00〜21:30
定休日・木曜 

   

   

特製オムライス。僕はこれを頼むことが多いです。