「山と渓谷」4月号に、「伝説の登山家たち」の特集が掲載されている。取り上げられているのは、森田勝と小西政継。ちなみに2人とも山で亡くなっている。
山で死ぬ登山家というものは、危険と困難が好きで山に登っている人たちである。そして、たいてい、それまでに何度か死ぬ思いをしている。たとえば、森田勝るは亡くなる前年にグランド・ジョラス北壁ウォーカー測稜で滑落しているし、小西政継は同じところで、両足指10本と左手小指を凍傷のため切断するはめになっている。
それでも彼らが危険な登山を続けるのは、ときどき指摘されるように、「滅び」=「タナトス」への意志というものが、実は人間の本源的な欲求であるからなのだろう。
山で死ぬ登山家というものは、危険と困難が好きで山に登っている人たちである。そして、たいてい、それまでに何度か死ぬ思いをしている。たとえば、森田勝るは亡くなる前年にグランド・ジョラス北壁ウォーカー測稜で滑落しているし、小西政継は同じところで、両足指10本と左手小指を凍傷のため切断するはめになっている。
それでも彼らが危険な登山を続けるのは、ときどき指摘されるように、「滅び」=「タナトス」への意志というものが、実は人間の本源的な欲求であるからなのだろう。