百年の誤読 海外文学編では、「誰がために鐘は鳴る」のところ(p150)で、ヘミングウェイの「氷山の理論」に触れ、「これが8倍の長さの小説だったらゾッとする」などと評されている。これには思わず笑った。
ちなみに、「氷山の理論」は、小説というものは、あえて全てを書き尽くさないで、読者の想像力を刺激すべきだという、ヘミングウェイの主張のこと。だから、彼は8分の1しか描かないという。
これに対して、ドストエフスキー(略称「ドス」)やトルストイなどは、余計なものを書きすぎて、読者を遠ざけている感がある。「8倍の理論」とでもいうべきか。
ちなみに、「氷山の理論」は、小説というものは、あえて全てを書き尽くさないで、読者の想像力を刺激すべきだという、ヘミングウェイの主張のこと。だから、彼は8分の1しか描かないという。
これに対して、ドストエフスキー(略称「ドス」)やトルストイなどは、余計なものを書きすぎて、読者を遠ざけている感がある。「8倍の理論」とでもいうべきか。