リーマンショックやホリエモン事件などの解説で、ときどきマックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を引用して、「精神なき専門人、心情なき享楽人」と指摘する人がいる。だが、こうした用い方には要注意である。
例えば、池田信夫氏による「姜尚中氏の通俗的ウェーバー論」。それに、プロテスタンティズムという「精神」がもともと資本主義の原動力となっていない日本で、この言葉を適用すること自体がおかしい。日本における「精神」を敢えてあげるとすれば、「イエ」と「協働」の論理だろう。
例えば、池田信夫氏による「姜尚中氏の通俗的ウェーバー論」。それに、プロテスタンティズムという「精神」がもともと資本主義の原動力となっていない日本で、この言葉を適用すること自体がおかしい。日本における「精神」を敢えてあげるとすれば、「イエ」と「協働」の論理だろう。