Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

「社会」の欠如

2011年10月30日 09時13分20秒 | Weblog
 このところ土日も出勤しているような状況で、余り小説を読む暇もなかったが、ようやく時間ができたので、バブル時代の小説を読む。
 いわゆる純文学に絞って読むのだが、共通の傾向として、小説内空間に「社会」が欠如していることが挙げられる。もともと純文学とはそういうものだし、作家というものは社会経験に乏しいのだが、それにしても、(村上春樹の小説が典型例だが、)どこにも「社会」が出てこない。
 これは、ひょっとすると、同世代の人間(団塊の世代、あるいはその前後)の過剰な社会性に対するアンチテーゼの表現なのか?確かに、春樹小説には「学生運動何するものぞ!」という怨念のようなものが散見されるが・・・。
 
コメント
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