従順さ

　労働事件を多く手掛ける事務所の弁護士が、「パワハラの被害を受ける若年層労働者の多くは、驚くほど従順である」と指摘していた。中には、さんざんパワハラを受けて病気になったのに「職場復帰」を希望したケースもあるという。
　苦労して手に入れた正社員の地位を手放したくないというのが理由だというが、ブラック企業は、そのような社員の弱みを最大限利用しているわけであり、こうした労働者の「従順さ」がブラック企業を支えていることは否定できない。
　アメリカの若者であれば、さっさと辞めて転職するか起業するかしているだろう。