どうして人気? 人間関係よくなる「嫌われる勇気」とは
「人気の本」に良い本はめったにないものだが、この本はなかなか良いと思う。心理学の本というよりは、自己啓発本のカテゴリーに近いだろう。だが、実践的には、限界もある。
例えば、サラリーマンにとって、「他者との競争」を否定するアドラー的生き方は、会社の中での疎外という結果を生む可能性が高く、リスクがあると思われる。企業組織にいれば、誰もが有無を言わさず「競争」をさせられており、少なくとも勤務評定などで点数を付けられているのである。
だから、新聞記者時代の井上靖氏などのような、アドラー的又は「回避型」サラリーマンは、会社において、人事・給与面で冷遇されることは確実である。それに耐えられる者だけが、アドラーの思想を体現できるということなのだろう。
「人気の本」に良い本はめったにないものだが、この本はなかなか良いと思う。心理学の本というよりは、自己啓発本のカテゴリーに近いだろう。だが、実践的には、限界もある。
例えば、サラリーマンにとって、「他者との競争」を否定するアドラー的生き方は、会社の中での疎外という結果を生む可能性が高く、リスクがあると思われる。企業組織にいれば、誰もが有無を言わさず「競争」をさせられており、少なくとも勤務評定などで点数を付けられているのである。
だから、新聞記者時代の井上靖氏などのような、アドラー的又は「回避型」サラリーマンは、会社において、人事・給与面で冷遇されることは確実である。それに耐えられる者だけが、アドラーの思想を体現できるということなのだろう。