Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

譲渡担保を巡るエトセトラ(9)

2021年11月17日 06時30分08秒 | Weblog
[笑うケースメソッド]現代日本民法の基礎を問う (紙版)(p44~46)
T:なんでここまでしなければならないのですか?
S19:他の債権者を警戒しているのです。
・・・
S6:すべて自分の支配下におく、そして唾をつける。そうでなければ不安である、ということでしょうか?カラオケで年配のおじさんがマイクをずっと独占し「骨まで愛して」という歌を歌っているのを見たことがありますけど。
・・・
S16:あー、そうすると、限りなくある種の恋愛に似てますねえ。事案のポイントの一つが見えてきます。Xがそう考えているとすると、Aの行動は大問題です。XはAに惚れていてAを独占したい。ところがAはなぜか同じ鋼材をXではなくYから仕入れた。
・・・
S18:要するにつかみたいのですね。いわば、抱きしめたい。ぐっと抱きしめる。そうでないと不安でたまらない。
S12:だとすると筋のよい恋愛ではないかあ。探偵を雇ってつねに浮気を監視しているとか。
T:じゃあ、筋のよい恋愛ならば?
S8:相手を本当に信頼していますから、そんなことはしません。
T:すばらしい!そうすると、愛してはいるが信頼していない?
S8:いえ、愛していません。
T:愛していれば?恋愛のメタファーから出て言えば?
S8:代金が支払われるであろうと確信している。
・・・


 こういう授業が実際にロースクールで行われているのだろうか?
 上に引用したやり取りは、「ストーカー型配偶者/交際相手」との離婚訴訟などの分析としても通用しそうである。
 つまり、Xは、Aを信頼しようとせず、Aの占有を排除してAが大切にしている対象物を上から押さえ、それによって対象物を支配する、あるあは、そのことによってAをも支配しようとするわけである。
 なので、譲渡担保権は、「ストーカー担保権」と呼ぶのがふさわしいと思われる。
 ただし、譲渡担保権者には、ストーカー型配偶者/交際相手」におけるような「愛」が欠けている!
 
 

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