07年度予算、ODA12%増額要求・外務省
相変わらず庶民の感覚とズレているのが外務省のODA政策である。ODA予算は、厳しく抑制されている一般会計の中でも「聖域」とされてきたが、対中ODAが軍事施設に流用されたり、「ムネオハウス」などの実態が明らかになるにつれて国民の厳しい目にさらされ、近年は削減が続いている。
目下、ODAを増額することによってアジア外交が好転する見通しは少ないというのが真実だろう。そもそも、好転させる必要があるのかについても一考の余地がある。他方、国内情勢をみれば、ODAなどより優先する課題は多い。
ちなみに、アメリカの国際協力予算の大半は、いわゆる第3世界ではなく、イスラエルとエジプトに注がれている。これは、外交が生易しいものではないことを示しているのである。
相変わらず庶民の感覚とズレているのが外務省のODA政策である。ODA予算は、厳しく抑制されている一般会計の中でも「聖域」とされてきたが、対中ODAが軍事施設に流用されたり、「ムネオハウス」などの実態が明らかになるにつれて国民の厳しい目にさらされ、近年は削減が続いている。
目下、ODAを増額することによってアジア外交が好転する見通しは少ないというのが真実だろう。そもそも、好転させる必要があるのかについても一考の余地がある。他方、国内情勢をみれば、ODAなどより優先する課題は多い。
ちなみに、アメリカの国際協力予算の大半は、いわゆる第3世界ではなく、イスラエルとエジプトに注がれている。これは、外交が生易しいものではないことを示しているのである。