季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

仏教の立ち位置

2017-08-26 20:20:22 | 旅 Journey
最終日の前の日になってやっと行けた。
龍谷ミュージアム。
前から行きたいと思ってて、今回やっと。
仏教関係の展示が良いと評判。

今回はこんな内容です。

       

平常展示とあるので、特別展示の時以外はこれが観れるのかもしれない。

2階が「アジアの仏教」3階が「日本の仏教」

2階で。
釈迦の誕生と仏教の成り立ち。広がり。などわかりやすく展示してある。
1つは仏教がインドの北部(発生は北東部ブッダガヤのあたりだけど、深まって広がるのは北西部ガンダーラのあたりからみたい)からすぐにスリランカに来て、そこから海を渡ってインドネシアやタイに伝播したと言うのが興味深かった。
もちろん別ルートの北回りで東の方に伝わってその流れが日本に来ている。そこんところも展示ですごくわかりやすかった。

もう一つは龍谷大学が再生した洞窟の壁画。実物大のものが展示されている。すごく狭い洞窟。そこにみっちりと仏陀の絵。
その絵がすごく興味深い。
1つの絵に釈迦が3人描いてあるらしい。
それは時系列を一枚の絵に描きこんであるから。花を買い、来世で人の幸せを追求すると誓う、そして仏陀の泥が足につかないように自らの髪の毛を足元に敷く釈迦。
ここで頭に????! この絵の真ん中に描いてある仏陀は釈迦が前世に会った仏陀だって。
釈迦と仏陀は別の人なの??????仏陀は人ではなくて、その時の宗教の一番偉い人って言う意味かもそう思うと。
とにかく仏教は輪廻転生なので、釈迦の話は生まれ変わる前の人生の話がいろいろある。うさぎだったり人だったり。
後付けなのかもだけど、混乱するわ~。

3階で。
日本での仏教の伝来と広まり、分裂と深まり。政治とのかかわりと紆余曲折。
元々あった信仰との折り合い。神道との一体化、そしてその後の明治政府による分離。
この展示を観たら、室町鎌倉の頃に比叡山で学んだ僧侶が独自の道を説いて破門されたり独立したりして各宗派を打ち立てている。
喧嘩も仲間割れも発展の元になるんだなあと思ったり。そうだなあ、仲良くする事だけが成長と違うなあと。
でも仏教は元々他の人たちの立場も受け入れるって言う土壌が基礎になっているので、こんな風に発展して広がって深まって行ったのだなといろいろ考えさせられた。
日本人の宗教観。日本人の立ち位置までもが私の中でクリアになった気がする。
自分の中で、なんとなくはわかってたし把握してたと思っていたことが良く整理されてしっかりした。
行って良かった。

その後、向かいの西本願寺に行く。
初めて。
御堂が二つ並んでる。
信徒さんの法事がちょうど始まったので観る。
なんと、雅楽が始まった。それからお経。
ビックリ。
隣のお堂でお坊さんの説明をしてたので聴く。
親鸞聖人の話とかこの建物の話とか。京都の仏教の強さ。
雅楽の話もしてた。神社でするから日本古来の物かと思うかもしれないけど、中国から来た音楽で、ここでは400年前からこういう形でやっていますと。
新しい知識。
お経の後にも演奏があると言う。それをまた聴きに隣のお堂まで戻る。
ブックストアーで「歎異抄」を買った。読んでみる。

浄土真宗。興味深い。これからいろいろ折に触れて馴染んで行こうと思う。

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