季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

YARN 人生を彩る糸

2018-03-14 21:45:01 | 映画 movie
前から観たかった映画をやっと観れました。

元町映画館の上の休憩所にはそれにちなんだ展示がありました。
手編みの座布団が敷いてある椅子も。

       

編み物作家さんの作品もあって、楽しい展示。

       


       

YARN



家庭内の主婦の労働であった『編み物』を生き生きと拡張して、社会に引っ張り出した人たちの話。

編む。と言う事の新しい表現と使い方が面白い。

特に感心したのは遊具を作っている人のところ。
丈夫なロープや紐を編んで、子どもたちが遊べる遊具を作って広い場所に吊るす。
その美しさ。楽しさ。
私だって入ってみたい。
きっとワクワクして楽しくて気持ち良いだろう。

だんだん擦り切れてきて、くたびれて修理する。それでも使えなくなったら処分する。
編み物は生き物だって。その考え方も良い。

一人でも遊べる。でも誰かもう一人がその遊具のどこに触ってもそれが伝わってわかるって言うのが編み物の遊具特有だなと。
蜘蛛の巣みたいな感じ。
それはとっても素敵な遊びだなと。

あとは編んで行くことそのものの味わい。
編み物は人生だって。ひと目ひと目を繋げて行くと全体が出来るって。
そのひと目ひと目にその時その時で集中していたら、形が出来て来るって。

そう、編み物は一本の糸で出来てるんです。そこが織りと違う。
そこが私は好き。
羊そのものから毛糸になるまでを観てやっている私だから、短い糸でも繋げて使える
ほどいてまた使える、その仕組みが素晴らしいと思う。
私たちが注いだエネルギーを余すところなく使う事が出来るってのが大事。

機械化が進めば進むほど、効率化が進めば進むほど、
こうやって一針一針進んで行くような作業が人間にとって欠かせないものになる。
味わってゆっくり進む事。形作る事。それが命の土台を作る。
私はそう思っています。




Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一日縫い仕事 | TOP | 型紙は命 »

post a comment

Recent Entries | 映画 movie