季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

伝わる広がる回復の力

2013-07-08 19:40:22 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。
「暑いね~、暑いな~!」ってまず声に出る。今日。

クリニックは冷房が効いてるから私たちのオアシス。
うちは暑いからね。

と言う訳で次々集まるみんな。
それぞれの作品に取り組む。

「アイロン使わせて!」と彼。
「いいよ!」と言うとアイロンとアイロン台を出して何やら作り始めた。
色紙にアイロンでロゴを貼っている。

これはここでは良く見る。「だれだれが今度バースデイやから。」って人々の間を周っている。
見開きの色紙にまだ一枚色紙を中に貼り付けたたくさんのページで出来てるもの。
それぞれに表紙や中身や書き込みにいろんな工夫が凝らされている。

「バースデイ」それは本当の誕生日じゃなくて「断酒を始めた日」そこから何年かで自分が新しく生まれ変わってからの年数を数えるのだ。1年、2年。3年…。
それにみんながコメントを添える。
私も何回か書いたことあります。
こんなに分厚い色紙の隅から隅までびっちりと描いてるメッセージでお祝いしてもらう。バースデイは素敵だなあといつも思う。

それが手作りで手描きってのがまた良い。メールを集めて編集してプリントってな風に将来はなるかもしれないけど、今はこのままを保っているそれが良いんじゃないかと見てて思います。

そしてそれを一生懸命作ってる彼。彼はここに来た時から私は知っている。大体そうだけど「大丈夫かな?」って感じだった。なかなかやめられなかった。低迷していたのを見て来た。それでも断酒が続いて、夜間高校もなんとか卒業して、仕事も少しずつこなして、そしてA.A.などに通って仲間の世話をこうやって率先してやっている。その回復と成長を目の当たりにするのは本当に気持ちの良いもので感動する。それが私に力を与えてくれる。それを彼に伝えた。
「来た時から見てるけど、本当に良くなったね。いろいろ頑張って来たね。それを見ると私、元気になるねん。」って。そしたら彼はとってもうれしそうだった。言って良かった。
そうなんです。いつも彼らの回復に励まされて元気を貰ってるのは私。



この前の文化祭の作品を作りたいと来る人。
編み物の続き。かわいい子どものスカートとペチコートが出来てみんなで絶賛。
指編みをひたすら続ける彼女。

羊毛詰め人形はだんだん形になって来ました。
頭、胴体手足を詰めて、髪の毛を付ける段階に。
髪の毛、これがくせ者です。「大方出来た!」と思った時にこれに取り組むと予想以上に困難なので難航します。かなりめんどくさい。それでどうにか素敵に簡単に出来ないかと考えに考えた。そして考案した新しい髪の毛の作り方。かぎ針を使います。それも試行錯誤。初めのはすぐにほどけて良くなかった。改良版は今は大丈夫です。これからまた改良して行く。
私ってばもしかして発明の素質があるのではと思うくらいに手仕事にかけてはどんどんと素晴らしいアイデアが湧いてくる。髪の毛を付けたらどんどん可愛くなって来ます。もうすぐ出来上がり。


しばらく空くのでみんなそれを覚悟してる会話が続く。
2週間休みはかなり長い。お互いに覚悟してのお休み。

「気を付けて行って来てね~!」って何回も言われる。
彼らのためにもたくさんの事を観て感じて帰って来ないと!そのお宝を分けるために。


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