T千穂の常連と三人で文化センターの音楽スタジオを借りるのは先週につづき三回目である。Yさんは急用があり遅れるとのことで、Sさんと二人。前回Sさんはバカでかいアンプをもってきたが、ソケットが3又なのに気付いてコンセントを買いに走り、今回は電源コードを忘れてタクシーで自宅にもどった。 SさんにはT千穂でギターのウンチクを常に聞かされている。 エレキギターのスケール(おおまかにいうと長さ)は機種により様々である。大きく分けるとギブソンスケールとフェンダースケールというものがある。ギブソンスケールは短いので、日本人の手にも楽である。 フェンダースケールはちょっと長いなあ、という話をするとSさん「それは慣れです。慣れれば変わりませんよ」。そういうものか。しかし一番好きだという彼の愛機フェンダーのストラトキャスターを眺めていると妙である。私のフェンダースケールのギターと比べたら短いではないか。帰ってきたSさんに「このギター短けえじゃねェか!」。比べてみせる。「そういえばちょっと」。「ちょっと?」いったい何に慣れたというのであろうか。 「フェンダーはこのギターしか触ったことないんで」。ギター買う時は色々弾き比べないと判らないのだ。といっていたのは誰だ?おそらくSさん、ろくすっぽ弾きもしないで立派な木目だけで買ったに違いない。以後彼のウンチクは薄ら笑いで聞くことににする。 急用からもどったYさんと残り時間の少ない中、3人で演奏。なんだかYさんから妙な響きがするな、手の形が変だな。と思ったところで終了。Yさんが参考にしていた参考書。コードが間違っておりズッこける。そろそろこの曲は終わりにしたいところである。
書籍の装丁用の関西の某会社社長は頭部がほぼ完成した。会社員を作ったのは始めてであるが、今回面白い経験をした。資料写真には直前に撮影してもらった写真に、おそらく何かの掲載用に撮られたカットが3枚ほど混じっていた。ほんの数年前の写真だと思うのだが、多少痩せているとはいえ、私には別人に見えるのである。目や鼻の大きささえ違っているように見える。鼻の形は多少太ろうがそうは変わらないものであろう。人相が変わったというのはこういうことをいうのか。 制作にあたり原稿を読ませてもらったが、あまりに不思議で改めて読み返してしまった。何が判る訳でもない。私が人の姿形に敏感なのは当然であるが、おかげでことさら違って見えてしまうのか?幸い最近の方が穏やかで、むしろ若く見える。混乱のもとなので3カットは無視して制作した。 背景の撮影は東京で撮るはずであったが。一転大阪で撮影することになった。期日によっては人形を左手、カメラを右手に持って現場で撮影する、かつての手法をとっても良いのだが、東京だと街中で撮影していても、妙なものを見るように遠巻きに避けていくが、大阪でキンチョウのTVCMにでてくるような、豹柄のオバさんに絡まれたら、と思うとその気にはなれない。
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