昨日、唐獅子牡丹を三島の背中に描いてもらっている彫Sから電話をもらった。エグくなってしまっても、と、少々遠慮気味である。三島自体がエグいといえばエグいし、このブログも“明日できること今日はせず”と“及ばざるくらいなら過ぎたるほうがマシ”とどちらにしようか迷った私である。遠慮せずに、と伝えた。 太宰治制作を断念したのは“及ばざるくらいなら過ぎたるほうがマシ”な私としては、よく決心したと思っている。迷っているようなことをいっていながら、きっと我慢できずに始めてしまって苦しむことになるだろう、と内心思っていたからである。止めたことで大分楽になる。かもしれない。 そこへ彫Sより作業中の画像付メールが届いた。「手彫り感を出したくて、あえてムラに」だそうである。つくづく私が描かないで良かった。私が見るに、少なくとも東映のヤクザ映画には負けていない。しかもこんな小さなスペースに。腕も着手して良いか、というので勿論!と答えたのはいうまでもない。最後に眼を入れるのは刺青も仏像も人形も同じである。
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特別展『百年目に出会う 夏目漱石展』神奈川近代文学館 漱石像出品
『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第4回