今回の石塚公昭の世界というポスター、チラシを見て、気球にぶら下がっている人物が石塚公昭だ、と思った人が少なからずいるらしい。確かに江戸川乱歩の顔を知らない人もいるだろう。というよりたとえ読者であっても、作家の顔など知らなくとも全く不都合はない。 二時に用事があったので、それを済ませて清澄白河に着くと、来ていただいた油井昌由樹さん。何度か書いているが、15歳の時に、当時どこにもなかったバンダナを油井さんの店スポーツトレインに買いにいった。「UFOの写真を見せてやるよ。」コールマンの部品を投げた捏造写真であった。その後日本テレビの美術番組の司会をされており、出ることになったので、あの時の話をしようと思ったら、黒沢映画のオーデションに受かって家康になってしまって降板。司会は榎本了壱さんに。その時音声をされていたのが、現スウインギンバッパーズの吾妻光良さんであった。「サインください」「今仕事中なので」そりゃそうです。 5日目にして重大なミスに気がついた。これはあってはならないミスである。三島由紀夫に胸毛がない。今回前面を撮影する予定がなく、背中の唐獅子牡丹ばかりに気を取られていた。当時長嶋、朝潮と並んで三大胸毛といわれた三島ご自慢の胸毛がないというのは有り得ないことである。といっても鉛筆で書くだけであるから明日描こう。
会場で手を合わせて拝んだ人がいるという寺山修司
『特別展 深川の人形作家 石塚公昭の世界』
フェイスブック『石塚公昭の世界』
『朗読、音楽、スライドで味わう 乱歩と鏡花』予約受付中
特別展『百年目に出会う 夏目漱石展』神奈川近代文学館 漱石像出品
『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第5回